『十日市』と書いて、『とおかまち』と読みます。
酉の市のことですが、毎年12月10日に大宮氷川神社にやってきます。
今年は日曜日に当たったし、季節はずれの暖かい一日だったこともあり、混雑しているかな‥と、思いましたが、コロナ禍前の8割程度の人出という雰囲気でした。
小春日和に誘われて、ウオーキング感覚で行ってきました。
埼玉県さいたま市にある大宮氷川神社(武蔵一宮氷川神社)です。
12月10日は、大宮氷川神社の大湯祭(だいとうさい)の本祭で、この日に合わせて酉の市がたつ為に、十日市と呼ばれています。
境内では熊手や神具、参道では食べ物や、射的、などの露店が立ち並びます。
江戸時代から続く、大宮の冬の風物詩の大湯祭と十日市。
コロナ禍で中止になった時期もあり、この混雑も平穏な日常が戻ってきたなあ‥と、嬉しく歩いて来ました。
大宮氷川神社の境内はとても広く、沢山の熊手の露店が並んでいました。
熊手に価格を表示しているお店は殆どなくて、この写真のお店はレアケースです。
熊手を買うと決めたら予算を伝えて、値切り交渉をするんだそうです。
あくまでも、『買った』(勝った)、『(値段を)まけた』(負けた)のやりとりを威勢よくやって、独特の節回しの手締めで『商売繁盛!商売繁盛!』と、なるようです。
で、値切った分は、お店へのご祝儀としてお渡しするのが、粋な買い方なんですって。
時折、その威勢の良い手締めの声が聞こえて、大きな熊手を持つ人を中心に人の輪ができていました。
大きな熊手用の企業名の書かれた短冊が既に用意されていたり、熊手は商売をやる人のものなので、私には関係ない‥とずっと思っていましたが、開運、健康、家内安全など色々な熊手もあり、部屋に飾りやすような超ミニ熊手もありました。
境内を出ると、長ーい氷川参道に出ます。
この参道、約2kmあります。
ここから先は熊手の露店は殆ど無く、飲食の露店が並びます。
かつては植木の露店も出ていて、(見るだけでしたが)楽しみにしていました。
ひたすら真っ直ぐ進むと、JRさいたま新都心駅に着きます。
途中で、東方向に進むとJR大宮駅に着きます。
今年は、この露店がどこまで続いているのかわかりませんが、人の多さに大宮公園方面へUターンしました。
大宮公園にも、露店がちらほら復活しつつありました。
氷川参道の混雑と比べると、休日の公園といった風情ですが、今年は暖かい日が多かったこともあり、まだ景色は『秋』なので、12月ということを忘れてしまいます。
この十日市、この次は浦和にある調神社(つきじんじゃ)に移っていき、こちらは毎年12月12日に行われ、十二日まち(じゅうににちまち)と呼ばれています。
‥と、ここまでは、知っていたのですが、酉の市って浅草の鷲神社や新宿の花園神社など、有名どころは、たまにテレビで季節の話題としてちらりと取り上げられていますが、十日市の酉の市はどこからやってきてどこに行くんでしょう。
ふと、気になったので、調べてみました。
埼玉県の場合は、酉の日に関係なく、概ね中山道に沿って南下していくようです。
12月2日に越谷の大沢香取神社からスタートして、深谷市の瀧宮神社、行田市の愛宕神社、鷲宮の鷲宮神社、熊谷市の高城神社、そして大宮、浦和と続き、春日部市の粕壁神明社、川口市の川口神社、東松山市の大鳥神社、蕨市の和楽備神社、
そして12月23日の鳩ヶ谷市の氷川神社でフィニッシュのようです。
呼び方は、酉の市の他、おかめ市と呼んでいる神社もあります。
コロナ禍も無事に潜り抜けることができて、世間様も、日常モードに戻りつつあることを幸せに思い、のんびりと、大宮氷川神社の十日市を散歩しました。
暖かかったので、忘れてましたが、12月も中旬にはいり、年賀状も大掃除もこれからです。
さあ、巻き巻きで頑張らなくっちゃ。
本日の歩数、14988歩。