先日、初舞台を終えました。さあ、何の‥でしょう?(笑)
この日はホッとしたせいか、夜になると疲れが這い上がってきて早めにお布団に潜り込んだ程でした。
舞台で人前で何かをする‥なんて、思い返すと、小学校の学芸会以来です、きっと。(笑)
自分がミスすると他の人にも迷惑がかかるし‥。
市営だけど立派なホールだったし‥。
裏方側のミスで聴いたこともない曲を流されて、いきなり頭の中が真っ白にもなったし‥。
と、ちょっとカッコつけて書いてみましたが、昨年から始めた太極拳での初舞台の顛末記です。
😁太極拳、舐めてました。
コロナ禍で、色々なことがストップした数年前、それまで公民館でゆるゆると続いていた『リンパ体操』も、コロナに対する姿勢の違いで、解散となりました。
その時のメンバーの1人が知人より太極拳サークルに誘われ、一緒に始めることにしたのです。
正直なところ、太極拳って、広場で大勢の人がゆっくりと同じ動きで身体を動かしている映像を観たことがある‥程度で、緩くでも身体を動かす習慣があれば、ダイエットにならなくてもおデブ防止になるかなあ‥の軽い気持ちで始めました。
教えてくださる先生は、丁寧に優しく教えてくださいます。
全くの未経験で入会した私たち4人と新たに加わった方との合わせて5人で先生を独占してしまって申し訳ないほどでしたが、古参のメンバーの方たちも、私たちに合わせてくれたり親切に教えてくださいます。
サークルの雰囲気もよく、「ゆっくりと覚えていけばいいのよ」という優しい言葉に甘えてゆっくり進化中です。(笑)
太極拳には、いくつもの型があり、最初は『簡化24式太極拳』から教えてもらうことが多いようです。
やってみると意外と難しくて24式なんて覚えられるかな‥という人が結構多いそうで‥。
(私もそのひとりです。)
ということで、よく出てくる動きをピックアップした『入門』から教えていただきました。
素人がマネをすると、盆踊り状態ですが、1年以上教えて貰って実感したのが、実はなかなか体幹が鍛えられるし、足腰の筋力アップも期待できそうなこと。
理想は、操り人形のように上から1本の糸で釣られているような姿勢をキープして体重も片足に9割方かかってくる時間が長いので、重心を低くするほど、負荷が掛かります。
太極拳というのは武術から取り入れた型なので、ちゃんと出来ると理にかなった動きでもあり、しなやかに演舞すれば、気持ちいい〜という境地に達するようです。(道のりは険しそう‥。)
だから上手な方は、流れるようにしなやかで、それは体幹力とか筋力のたまものだし、初心者や体力の落ちた年配の方も、盆踊り状態に近くたってそれなりに形になってゆくので『生涯スポーツ』と言われているようです。
😄数ヶ月前、デビュー?決定。
そんなこんなで太極拳を始めて1年が過ぎて、『簡化24式』もあともう少しでとりあえずマスターというところまできました。
今まで、市の太極拳サークルの交流会などの行事があり、『ひよっこチーム』なので、見学というお気楽な立場だったのですが、ついに発表の場に出て行くことになりました。
それが、今回の市営の立派なホールを借りての交流発表会です。
24式をちゃんとマスターした訳ではないので、『入門』と『初級』を合体させたプログラムに決まりました。
勿論、サークル全員の出場です。
そこで、新人のポジション争い(笑)が勃発しました。
AKBとか、ナントカ?坂のようなセンター争いです。
センター争いと言っても、ベストは最後列のセンターで、万が一、緊張で頭が真っ白になっても、仲間の演舞が視界に入る安心ポジションという意味です。
どのグループもきっと同じだと思いますが、全体の動きのペースメーカーというか、上手な人がセンター前列や、両サイドにくることが多いようです。
😀緊張の交流発表会。
いよいよ、その日がやってきました。
市内の太極拳サークルが集まった交流発表会です。
やはり、年配者の方が圧倒的に多く、アラ還世代の私達が『若い人』扱いでした。(笑)
思いのほか立派なホールで、舞台の袖で、出番を待つ間に緊張感が高まってきます。
そして、いよいよ自分達の出番です。
サークル名を紹介され一礼してスポットライトが眩しくて‥。
あれ?曲が違う‥。しかも聴いたことがない‥。
新人5人は頭の中は真っ白で、半分フリーズしていましたが、先輩たちは何事もなかったかのように演舞を始めるので、覚悟を決めて始めます。
前半は前後への動きが多いので、最前列のセンターの人の動きに合わせます。
後半は、左右への動きが多いので、最前列の両サイドの人の動きに合わせます。
私自身は、動きを覚える時に、曲と一緒に覚えていたこともあって、かなり焦りましたが、何とか無事に終了し、しかも曲の長さもピッタリ合っていました。
なので、舞台袖で、曲の準備をしてくださった方も、まさか全然違う曲をかけていたことに気がついていないほどでした。
さすがに諸先輩方も、初めて聴く曲がかかり内心はかなり焦っていたそうで、出番を終えた舞台の袖で、「びっくりした〜。」と言いつつもホッとした顔をしていました。
曲の準備の担当者には平謝りされましたが、結果オーライだったし、印象深い、『デビュー』となりました。
これからは今までのお気楽見学というわけにはいきませんが、一応、進化の階段を1段登った気分です。
まだまだ盆踊り的な太極拳ですが。(笑)