ベイブレード、懐かしいです。
また、最近、見かけるようになりました。
男の子がいる家庭なら、どハマりしなくても1つや2つ、買ったことがあると言うか、子供に買わされた経験があるのでは‥。
うちの場合は小学校の低学年だった次男が第一世代のベイブレードにどハマりしていました。
もう20年以上前のお話です。
ベイブレードは当時の小学生の男の子に大人気で、テレビでアニメを観て、コロコロコミック(‥だったかな?)読んで、ほぼひと月に1個ぐらいの割合で、新しいベイブレードが発売されて‥。
しかも、発売日当日に多くのお店で売り切れ状態。
私はテレビのアニメをちゃんと観ていた訳ではないけれど、ストーリーに沿って上手に新しいベイブレードが発売されていたようで、タカラトミーさんの思う壺‥という家庭は結構多かったのではないかと思います。
だから、発売日は、おもちゃ屋さん、総合スーパーの玩具売り場、迷路のようなディスカウントストアもダメもとで探してみたりして、頑張って手に入れていました。
子供達にとっては、ベイブレードと言えば、アニメと実際に遊んだ思い出だと思いますが、親にとっては、入手の苦労の思い出だったりします。
ベイブレードの発売日は大変です。
なるべくお店の開店時間に合わせて買いに行くのですが、都合がつかず夕方だと、もう殆どアウトでした。
でも、ある時偶然秘密の売り場を発見したのです。
地元の小さなスーパーの2階の(どちらかと言うとショボい)生活用品売り場です。
一応、日用雑貨、衣類、文房具などがあり、隅に鍵のかかったショーケースがありました。
子供が喜びそうな商品がある雰囲気ではなかったのですが、良く見るとベイブレードが‥。
偶然見つけた次男は大喜びで、買って欲しいという「買って攻撃」を仕掛けてきます。
レジの方に声をかけて、ショーケースを開けて貰い、その場で会計したということが何度かありました。
また、ある時は家族旅行の帰り道。
夫の思いつきで、『華厳の滝』に寄って帰ろう‥ということになりました。
早速、行き先をナビにセットしてここから10kmぐらいだよ‥なんて会話をしたものの、車はどんどん市街地へ入って行きます。
おかしいよね‥と、思いつつもナビは自信満々で案内しているし‥。
そして、『目的地は左側にあります』と、ナビの案内は終了しました。
どう見ても左側には、大きめのスーパーがあるだけですが、その隣には‥。
『居酒屋 華厳の滝』がありました。(笑)
仕方がないので、簡単な買い物とトイレを済ませるつもりで、そのスーパーに立ち寄ったのですが、不思議な嗅覚で、何故かベイブレード売り場に突進する息子達。
そして、『このベイブレード、先月売り切れていたヤツなの‥。欲しいなあ‥。』と、「必殺、控えめ、買って攻撃」を繰り出し、まんまとゲットです。
ベイブレードに関しては、長男はあまり興味がなかったのですが、弟がどハマりして家にはベイブレードが沢山あるし、テレビでアニメを観たり、一緒に遊んだり‥という感じでした。
ベイブレードは当時700円ぐらいだったと思いますが、「買って攻撃」を受けてもまあ、いいか‥と、なってしまう絶妙な価格設定。
ただ、ほぼ毎月、弟だけに買ってあげるのは、親としては悩ましく思っていました。
そこで、トータルでなるべく平等になるようには気をつけていました。
一時期、車で30分ぐらいのところにトイザらスがオープンし、おもちゃより、輸入菓子目当てに出かけていた時期がありました。
当然、次男はベイブレードを手にして「買って攻撃」を仕掛けてきます。
長男も、ここぞとばかりに、ゲームソフトを3つぐらい抱えてやってきます。
長男にすれば、次男はしょっちゅうベイブレードを買ってもらっているので、僕もゲームソフトが欲しい!というのは、よく分かるのですが、ゲームソフトは5000円ぐらいしていたと思います。
だから1つだけ持ってくれば、すんなり買ってあげてもいいと思っていたのに、欲張って3つも持ってくるから、父と子のバトルが始まります。
結局、ベイブレードとは値段の差がある事を納得させて、3回に1回ぐらいの割で、ゲームソフトを買っていました。
買ってあげなかった時は、帰りの車の中で不機嫌な顔をしている長男に対して、次男も一応気を遣っていましたが、ある時とんでもない内緒話を始めました。
『Mちゃん(長男のこと)、お父さんはね、欲しいけれど、どうしようかなあ‥と迷うと買ってくれるよ。それに、1個づつお願いしなくちゃダメだよ。』
車の後部座席に兄弟並んで座って『内緒話ね。』と言いつつ、長男の耳元で、お父さんの操縦法を指南し始めたのです。
次男は、重度の難聴なので、耳元でゴニョゴニョ話をすることが内緒話だと思っていて、そのシチュエーションだと、補聴器をしていても自分には全く聞こえないのです。(だから周りも聞こえないはず‥)
しかも当時は自分の声の大きさをコントロールすることが出来ずに、長男の耳元で大声で喋っているような状態でした。
勿論、運転席の夫にしっかり聞こえていました。
『悪女の手練手管にハマって、貢がされた気分』‥と、夫はショックを受けていました。(笑)
長男は、次男の『お父さん操縦法の指南』をありがたく聞く訳もなくうるさがり、
私は助手席で大爆笑。
今でもベイブレードの話題になると、うちでは、次男の『悪女』っぷりを懐かしく思い出します。