月末には、衆議院選挙を控え、時々外から何やら聞こえてきます。
先週末は、大きな公園の近く道路で1台の選挙カーが通り過ぎて行きました。
大抵、ウグイス嬢と言われる声の綺麗な女性が、候補者の名前を連呼していたりしますが、その選挙カーの声の主は男性。
何となく気になって選挙カーの方を見ると、男性ばかり4人乗っている雰囲気。
もしかしたら、候補者『本人』が乗っているかもしれない‥と、単に野次馬根性で、信号待ちしていた選挙カーを覗きこんでしまいました。
すると間髪入れずに『ご声援ありがとうございます。頑張ります。』と、太い声が返って来ました。
別に応援してないんだけどなあ‥。『本人』はいなかったなあ‥。
と、思いながらも、目が合ってしまったので、条件反射的に会釈してしまったお調子者の私です。
選挙というと、今もまだ電話もかかってきます。
もう30年以上前になりますが、とある議員さんの選挙運動のお手伝いを1日だけしたことがあります。
その議員さんが、その昔、会社のOBというご縁で、何故か選挙時には伝統的に女性社員が応援するという美しい話が出来上がっていて、手弁当で選挙の応援をするんですと。
勿論、そんなの嘘っぱちで、総務課の担当者から拝み倒され、選挙期間に1回、数名単位でその議員さんの選挙事務所にお手伝いに行くことになっていたのです。
1回ぐらい選挙運動を体験するのもまあいいか‥という感じで、好奇心もあり気持ちよく引き受けました。
その選挙運動のお手伝いというのが、電話をかけまくること。
選挙区の名簿を渡されて、ひたすら電話します。
一応、『選挙の日時』『投票にいきましょう』『候補者の名前』『選挙公約』などをお話しして下さい‥と指示され、あとは電話に出た人に合わせて臨機応変に‥。
ただ当時は、他の候補者も同じような事をしていたようで、電話をすると、『またかよ‥。』という雰囲気が伝わってくることもありました。
そして、『またかよ』オーラを出している人の半分くらいは、候補者の名前を伝えたところで、『頑張って下さいね、応援しています。』
そうきたら、もうこちらとしては『よろしくお願いします。』で、おしまいです。
そんな体験をしているので、現在、たまにかかってくる、選挙運動関係電話には、『頑張ってくださいね、応援しています。』で、切り抜けています。
投票するとは言っていないけれど、相手も気持ちよく電話を切ることが出来るでしょうから。(笑)
ところが、数年前の選挙の季節のこと。
夫が、かかってきた選挙運動の電話に、『頑張ってくださいね。応援しています。』のお調子者対応をして、すんなり受話器を置いてドヤ顔をしていたのですが‥。
電話をかけてきた人は、よほど嬉しかったのか、その政党の会報などをポストに入れるようになってしまいました。
ホントは全く支持していないので、凄い罪悪感‥。
しかも、会報を投函して行った方は同じ町内のようです。
そして、今回の選挙では、野党が共闘して候補者を一本化している為に、本来の政党ではないのに、その方が、選挙運動の電話をかけて来ました。
私が出たら、とりあえず、『頑張ってくださいね。』で、テキトーに返事をしてあっさり終わるハズだったのですが。
たまたま電話に出たのが夫で、何やらこじれている様子です。
と、言うのも、普段から、夫があいつだけには入れたくないと思っている候補者を推してきたからなのです。
もう、これは単純に好き嫌いの問題で、今まで何度か最寄り駅で、街頭演説しているところを見かけたことがあるのですが、何か嫌な感じがする‥とか、上から目線で偉そう‥という印象を毎回受けて、夫は不快になるとのこと。
挙げ句の果てには、顔もムカつく‥と因縁レベルの嫌い方で‥。(笑)
そんな人に投票してくれと言われたら、テキトーに返事するなんて出来なくて、
『悪いけれど、今回はこいつだけには入れないよ。』と、正直に言ってしまったそうです。
すると、相手もとても真面目な人だったようで、
『実は、私も本心ではこの候補者のことを好きではありません。でも、今回の選挙は与党にお灸を据える為にも、候補者を一本化したので、その為にもお願いします‥。』
結局、『考えておきます。』と、返事をして受話器を置いたそうです。
実は、今回の選挙、私の住んでいる地域は、4人立候補していますが、事実上は与党と野党の一本化候補の一騎打ち状態です。
正直なところ、どちらも支持したいと思えないので、悩ましげに思っていたところです。
それでも、投票には行くつもりですが、スキャンダル議員や老害議員の選挙区の方々には、しっかり考えて落として貰いたいなあ‥などと、いつも思っています。
以前と比べると選挙運動の電話は減りましたが、ジジババ有利な政策に偏らない為にも、息子達世代がちゃんと投票に行って欲しいなあ‥と思っています。
