最近、夫は月に数回、長男とゴルフの打ちっぱなしに行っています。
ゴルフってやはりお金がかかることもあり、ゴルフ人口も減っているようですね。
とは言うものの、うちの近所もここ5、6年の間に2つのゴルフ練習場が無くなったので、生き残った練習場の週末は激混みのようです。
長男は転勤族ですが、昨年の異動で地元に戻ってきました。
実家から充分に通勤できるものの、家賃補助が出るので、一人暮らし続行。
彼にとっては夢の、地元の繁華街で一人暮らしをすることを叶えてわが世の春です。
そんな長男ですが、業務命令でゴルフをすることになったのです。
普通ならゴルフスクールに通うとかすると思うのですが、
『おとーさん、ゴルフ教えて』
とっても意外でした。
凄くつっぱって反抗するタイプの子供ではありませんでしたが、
親といっしょにお出かけするなんてこっぱずかしくて出来るかい!というタイプの子供でしたので。
1番喜んだのは、夫で、夫にとっての夢が
息子達と酒を飲むこと、ゴルフをすること、だったのです。
お酒に関しては、息子達は友達と盛り上がる手段としてのお酒であって、
どうやら無ければ無いでも構わないという存在で、家では年に数回飲む程度。
ゴルフに至っては、金かかるしおっさんのスポーツでしょ‥と、長男も次男も興味なしでした。
‥というわけで週末毎に父と子のゴルフ教室が始まりました。
ゴルフ練習場の受け付けの人にも親子で来るのが珍しいらしくどうやら顔を覚えられているみたいというので、
なんでお父さんに教わるの❓と聞くと、
おとーさんが教えられるんだからラッキーじゃん!だって。
その言葉にますます喜ぶ夫でした。
そして、二言目には、『あの子と打ちっ放しに行くとはね』と、にっこり。
長男は、まさにクレヨンしんちゃんのような子供でした。
よく私の友人達に彼の話をすると、『大物になるか犯罪者になるか、将来が楽しみだね』なんて無責任に笑い話になるような子供でした。
まずは3歳の時、音楽が好きそうだし、男の子で鍵盤楽器が出来るように育てたら将来本人に感謝されるかなっと思い、ヤマ◯音楽教室へ。
先生がベテランと新人の可愛い先生だったので、新人の先生に構ってほしくてピアノで大きな音を出したりと、嬉しそうにイタズラしかしません。
要は構ってちゃんなのですが、正直にもベテラン先生には構ってほしくない。
今にして思うとこの気質が彼の基本的性格のようです。
でも、男の子を幼児の音楽教室に入れる母親のタイプは教育ママ予備軍。
大抵その子供もおとなしい良い子ちゃんばかりで、クレヨンしんちゃんのようなわが子は浮きまくっていました。
母親達の目も冷たいし、本人より私が耐えられず、1か月で退会しました。(笑 )
そして幼稚園でもその基本的性格はそのままに、身体も大きくとにかく目立つ子供でした。
おとなしい男の子の母親からは野蛮人に映るようで警戒されていたようでしたが、女の子には絶対に暴力を振るわなかったのは自慢の種です。
それどころか、女の子に引っ掻かれたりパンチされてもヘラヘラしていたようです。
小学校に入ると、マンモス校だったこともあり、色んな人がいました。
でも、ホント、絶対にあの親だけには関わりたくないよなあ‥と思う子供としっかりトラブルになるモンなんですよね。
大抵、学校側は喧嘩両成敗的な指導をするのだけど、やっぱり相手はモンスター気味で担任の手にはおえず校長室行きに。
卒業式の時は、あのマンモス校で、PTAの執行部でもないのに、校長先生や多くの先生方に名前をおぼえられていて恥ずかしいやら、嬉しくもあり‥。
中学校に入ると、喧嘩してトラブルというのはなくなったけれど、先生に反抗しまくりのようでした。(特に体育の先生であり、部活の顧問でもあった先生に対しては酷く、思わず、もう少し計算しなよって言ってしまった程。)
彼は運動は凄く得意、スポーツテストは学年1番だったと自慢気だったのに、
はじめてもらってきた中学の通知表は体育「5」
一瞬5段階評価かなと思いきや隣に「6」があったし‥。
高校は内申点が悲惨すぎて私立高校へ。
入学式早々に、担任の先生より電話が。
なんと、髪型に問題ありとのこと。私自身が公立高校出身だったので、私立の校則の厳しさに無頓着で、ひたすら謝ることに。
でも、入学式前日に床屋さんへ行かせていたんだけどな。(笑)
大学受験は案の定、全滅して今や少数派の浪人生へ。
そこでも、予備校から連絡をもらい‥。
お正月の勉強会をサボり、丸井の初売りの為に開店前から寒い中並んでいて
センター入試では風邪ひいて発熱。散々の出来でした。(バカヤロー)
さすがに大学、社会人になってからは親が呼び出されるようなことはなくなりましたが、イロイロやらかしてくれたよね‥と言うと、
おかげで貴重な体験が出来たでしょう!と、ヌケヌケと。
普通、PTAの役員でもないのに校長室にお邪魔したことのある母親っていないよね。
罰ゲームのように、腹わた煮えくりかえるような相手の保護者に謝る羽目になったりしましたが、無事に社会人になってお父さんとゴルフの打ちっぱなしに行けるというのは
結構幸せなことかもしれないと思ったりします。
実はこのほかにも、イロイロやらかしてくれていて、
子供時代を知る私の友達には、「上の息子ちゃん元気❓」と近況を聞かれると、
大笑いできます。
ほんと、愛しの罰ゲーム息子です。