はじめの1歩

子育て終了、時間と心の余裕が出来たのでイロイロ手を出してみます。

30万円の身分証明証?

先日、運転免許の話題になった。

私の周りは、日常的に運転し、車を乗りこなしている人の方が多い。

私は、免許をとって30年、傷一つないゴールド免許、運転回数3回の筋金入り超ウルトラどペーパードライバー。(笑)

自慢じゃないけど、家族には、30万円の身分証明証と呼ばれている。(笑)

私が運転免許を取ったのは、社会人になってから。

結婚する友人がボチボチ出始め、運転免許は結婚する前に取った方がいいよブームが友人間で起きて、(結構苦労して)取った。

でも、都内では車を運転する機会もなく、ホントに取っただけになっていた。

私の友人達も、私と似たり寄ったりで、決まったコースなら運転できるけれど他は無理、とか、必要に迫られない人生を送ってきた友人は私同様に30万円の身分証明書になっている。

 

現在、私の周りにいる少し上の世代の人達は、皆さん日常的に運転している。

このあたりも、今でこそ、車が無くても支障はないが、かつてはそこまで交通の便が良くなかったので、昔から住んでいる人達は、皆運転が上手。

むしろ、その子供世代の方が、環境的に車はあれば便利だけど無くても大丈夫と、私同様、ペーパードライバー化しているらしい。

そんな、運転上手な、少し上の世代の方々の目下の話題は、高齢者講習。

本人やご主人の体験談に花が咲くこともある。

 

知人のご主人のお話。

75歳の運転免許更新のときのお話。

まず講習の予約がいっぱいで取るのが大変だったそう。

そして、教習所で、いきなり車のキーを渡されて、思わず『はい?』

普段プリウスに乗っているそうで、エンジンをかける為にキーを差込んで回すなんてことは、もう忘却の彼方だったらしい。

そして、車庫入れでは、『バックモニターが無い!』

教習車が古いタイプだったので、バックモニターが無いというのは、普段頼っているだけにかなり焦ったらしい。

出だしで挫いたせいか、S字クランクもちょっと失敗気味だったらしく再講習かも?と心配したものの、『気をつけてくださいね。』だけで済んだらしい。

すっかり自信をなくしたこの方は、免許更新時の認知症検査も心配になり、なんと、普通の本屋さんに対策本があるそうで、早速買い込みひととおり解いてから臨んだとのこと。

認知症の検査では同じ問題がいくつか出たと、ご満悦で、もちろん無事に更新した。

いくつになっても、対策本買ってちゃんと準備する人は準備する。

でも、便利さに慣れてしまうと、いざという時困ってしまう。

自動運転で、勝手に目的地に連れていって貰える日も遠くなさそうだけど、何かトラブルがあって急に運転しろという場面もあるかもしれないし。

 

そこから、くだんの上級国民の話になった。

池袋の暴走死傷事故を起こした、最近やっと書類送検されたあの人のこと。

すっかり世間を敵に回している、この上級国民のおじいさん、マスコミの報道は時として、そんな感情に忖度するかのように部分的なインタビューを放送したりすることもあるけれど、それを差し引いても、やっぱり上から目線。

足が悪いから車に乗る。(まともに歩けないくせに運転してたの?)

ブレーキ踏んだんだけど‥。(パニクって踏んでいたのはアクセルだよ。)

タクシーで現場を通りかかる時手を合わせています。(何で、タクシーで自由に外出出来るの?)

フレンチの店を予約していて急いでいた。(お酒飲まない派なの?帰りはどうするの?)

高齢者が安心して運転できる車を開発して欲しい。(やっぱり、最後は車のせい?)

どうしても、この上級国民のおじいさんに対しては、皆冷たい反応になってしまう。

でも、明日は我が身かもしれないと、免許返納を考える人が増えてきた。

周りでは、まだ、考えているだけだけど。

友人のお父さんは、ある時から目立って運転が下手になったそう。

庭木にぶつけたり、擦ったり‥。

ガードレールに派手に擦ったのをきっかけに、本人も納得して免許を返納したのだけど、車がないと不便な所に住んでいたので、外出機会が減り、急速に認知症になってしまった。

友人は、時間の問題で人をはねそうだったから返納は正解だと思うと言っていたけれど、話を聞くと、なんとも言えない気持ちになる。

私は、高齢者教習が始まる年齢になったら、さっさと返納するけどね。

‥というか、更新出来ないと思うし。(笑)

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急に寒くなったせいか、自転車カバーを開けるとカマキリがいた。寒くてうごきがぎこちないけれど、ビックリした。