はじめの1歩

子育て終了、時間と心の余裕が出来たのでイロイロ手を出してみます。

さよなら、アルファード。

もうすぐ、アルファードとお別れになる。

この車を手に入れたのは、何と12年前の8月。あの東日本大震災の前年だ。

夫も年齢的に定年が見え始め、きっと最後の車になる、乗り潰すつもりだから贅沢したい‥と言いながら選んだ車。

私は殆ど車に関心がないし、何てったって30年来のゴールド免許のスーパーウルトラペーパードライバー。(笑)

嬉々として選ぶ夫をのんびり見守るだけだったが、

それまで乗っていたエスティマが小さく見えるほど、デカい車がやってきた。

その時の夫は、大きな病を経験し、やっと日常を取り戻したところだった。

その病のせいで会社人生の在り方も見直さざるを得なくなっていて、そんな環境下で最後の贅沢品として選んだ車は、ホントに贅沢な車だった。

多分3列目は誰も座ったことがないと思う。12年半経ったとは思えないほど、内装goodでしょ(笑)

とにかく広い。

内装も黒を基調としてオシャレ。

後ろの席でもDVDとかテレビを見ることが出来るようなモニターも付けて、

ホイールもちょっとカッコいい。(ここにお金をかけると、グッと垢抜けるんだとか)

‥と、大満足の車だったのだけど、皮肉なことに、あまり遠出をしたことがない車になってしまった。

当時、息子達は、高校生と大学生。

長男は大学入試を終えると、アルファードで友達と出かける為に運転する気満々で運転免許を取るつもりでいたらしい。(笑)

車loveな夫から見れば、『免許取りたてでアルファードなんてとんでもねえ』‥と、まだ免許をとっていないのに大げんかになった。

都内で大学生活を送る分には、車の出番はないのと、車loveな夫とのケンカもあって長男の免許の優先順位はグッと下がり、結局彼が免許を取ったのは、就職が決まってからだった。

仕事では、車必須になったようだけど、会社の小さい車の運転にも苦労し、大切なお客さんのところに行く時は上司が運転してくれたこともあったらしい(笑)。

彼の同期達も都内で大学生活を送った人たちは長男と似たり寄ったりだったらしく、若者の車離れも何となく感じた。

次男は、周りの友人達が車loveだったこともあり、大学入試が終わるとすぐに免許を取った。

でも、やはり都内で大学生活を送る分には車は必要なく、運転してくれる友人もいるし‥という毎日だったよう。

 

そしてもはや、息子達は家族でお出かけしましょ‥という年齢でもなくなり、家族揃って車に乗ったのは、近所にご飯食べに行くぐらいで、遠出といえばお墓参りぐらい。

後ろの席でDVDも見られるようにしてあったけれど、何回か『銀魂』のDVDを見た程度しか使っていない。

それなら、夫婦でのんびり旅行でも‥も、あまり機会に恵まれなかった。

別居していた義母が体調を崩して、少し距離があったので、そのフォローで何となく忙しい毎日だった。

思い返すと、病院へ行くとか、同居するための準備で不要な家具を整理して市の処分施設に持って行く‥とか、確かに大きな車で良かったけれど、ちょっと寂しい役のたち方だった。

そして、義母も亡くなり、息子達も社会人になって、夫も少し早めに定年退職したけれど、ゆっくり時間が流れていく我が家。

そのうちコロナ禍となり、特に初期の頃は、他府県ナンバー車だと、因縁つけられそうな雰囲気が漂っていたこともあり、相変わらず我が家のアルファードのテリトリーは埼玉県内(笑)。

 

 

 

 

まだまだ綺麗で、走行距離も多くはないのに買い替えを考えるきっかけは世の中の動き。

ゆくゆくは、ガソリン車を製造しなくなる方針に政府が舵をきったとか、世界の動きは電気自動車にシフトしていくとか‥。

電気自動車にシフトしていく‥というのは、ホントかなあ‥と、車に興味が薄い私でも思っている。

今みたいに電気代が一気に高くなったり、電力不足で節電を要請されたりしているのに、車まで電気にしちゃって大丈夫なのかな。

電気自動車って実はバッテリーがすごく重くて、外国ではフェリーで乗車拒否されるとか‥、寒冷地ではバッテリーの減りが異様に早いとか‥。

報じられていないマイナス面はまだまだ沢山あるらしい。

だけど、ガソリン車は、10年単位で考えると、心配になったらしい夫。

車の性能としては申し分ないのだけど、長く乗った時にタダでも引き取ってもらえないとか、処分費を取られる世の中になっているかもしれない‥。

それと税金。

現在でも毎年払う自動車税、とっても高いのだけど、13年を過ぎると、罰ゲームのように更に上がるんですと。

あとは、唯一の欠点の燃費の悪さ。

だから、ホントはあと10年でも乗り潰すつもりだったけれど、夫婦2人になったし、小さな車に買い替えようと、思い始めていたらしい。

そして、一昨年の年末に新しい車を契約したのだけど、半導体不足やら中国のロックダウンやらで、当初半年先と言われた納車が、伸びに伸びて1年2ヵ月かかって、もうすぐやってくる。

夫曰く、今度の新しい車はグレード的には、アルファードの下。

12年も乗ったので、寂しい気持ちもあるのか、アルファードの方が、痒いところに手が届く良く出来た車とかなんとか、最近よく褒めちぎっている。

長男も、自分が会社の車を日常的に運転するようになって、実はかなり快適ないい車だったと思うようになったと言っていた。

次のオーナーに大切に乗って貰えるといいなあ‥と、思う。

 

左、アルファード。右は他所様の色違いのヴェゼル。たまたま隣に駐車したので記念撮影。(笑)