町内会の防犯パトロールに参加しました。
蛍光色の派手派手なベストや帽子を被って、町内をグループでゆっくり歩きます。
それだけです。
でも、これからドロボーしようと考えている輩に対しては、結構な抑止力になるそうで、町会で順番を決めて、もうかなり前から行われています。
参加もお時間があれば‥と緩いので、年に数回でもお役にたてればと、参加しました。
パトロールの主役というか、町内会の世話役さんも高齢者中心ですが、皆さん、元気いっぱいで、たまに参加する程度の私はおとなしく会話を聞いていました。
参加者の中でも、目立っていた元気なご高齢なおばさま方の会話が響き渡ります。
『今日のお昼なんだけどさ、区役所の〇〇ですっていう電話がかかってきたんだけどね、ホントに手が離せなくて、折り返し電話します、って電話切ったの。で、その後、区役所に電話したんだけどね、何課におかけですか?って言われ、〇〇さんって居ないって、言われちゃったんだけどさ、詐欺かな?』
また、ある人は、
『うちもつい最近、東警察署から、息子さんいますか?って言われたから、どの息子って思わず聞いたら、電話切られたのよ。』(その方は息子さん2人いるらしい。)
そしたら、また別の人が、
『うちもこの間、俺だけどさ〜って電話かかってきて、少し世間話しちゃったんだけど、どっちの兄貴だかわかんなくて。』(お兄さんが2人いて、2人とも俺って言うのだけど、いつもは話の内容でどっちのお兄さんか、わかるんですって。)
『で、どっちの俺よ?って聞いたら、いきなり電話切るのよ。5分ぐらい、信じて会話しちゃったから怖いわね〜。』
まるで、詐欺電話がかかってくるのが、トレンドのような話っぷりです。(笑)
なんか、自慢気に自分の体験を喋り倒していたけれど、確かに、その3つの話、特殊詐欺に間違いなさそうです。
うちには、そんな電話かかってきたことがなかったので、こんなに身近な話だったことにちょっとびっくりしました。
でも、ホントに高齢者をターゲットにしてるのかなと思うほど、詐欺電話がかかってきたと言っていた人達は、多分70代以上(に、見える人達)ばかり。
うちの町内会は、町内会名簿なるものがあるのですが、うちはある年から電話番号の記載を辞めました。ワンギリや無言電話がかかってくるようになったのが原因です。
名簿をみると、昔から住んでいる人ほど、無頓着に電話番号を載せている感じで、建売りを買って暮らし始めた新住民は、電話番号欄は空欄だったり、ケータイ番号だったりという感じです。
ここ10年で個人情報に対する意識も随分変わり、私自身も今は、名簿として提出しているものは、せいぜい電話番号だけで住所もセットにしているものは無いように思います。
始めは、個人情報保護とか面倒くさい世の中になったなぁなんて思ったのですが、これも仕方ないと思うようになりました。
また、町内会名簿も町内会に入っている全家庭に配布されるので、個人情報ダダ漏れですよね。
とにかく、知らない番号の電話に出ないとか、お金とか、キャッシュカード、クレジットカード、暗唱番号などのワードが出てきたら、ブチっと電話を切るしか無いですねー。
このおばさま方のように、こんな事があったのよーってお話出来る場がある人は、多分いろいろな情報を無意識のうちに仕入れていそうだから、大丈夫そうですよね。
自分自身の少し先の未来が、このおばさま方のように、パワフルで元気いっぱいに過ごしていたいものだなぁと思った防犯パトロールでした。