はじめの1歩

子育て終了、時間と心の余裕が出来たのでイロイロ手を出してみます。

〇〇さんに叱られるから‥。

と、あるスーパーにて。

幼稚園入園前ぐらいの年齢の男の子が走りまわっている。

店内は空いている時間ではあるものの、危ないし、親はどこにいるんだろう。

そう思っていた人は私だけでなく、1人のおばさんがやんわり注意した。

『僕たち、危ないよ。』って。

その瞬間、男の子達は走るのを辞めてばつの悪そうな顔をしていた。

しばらくすると、その男の子達のママと思われる女性のイライラ声が聞こえた。

『また、怖いおばちゃんに叱られたいの?』

どうやら、またふざけ始めた子供達を叱ったようだけど、『違うでしょ!』(心の声)。

しかもその女性、さっき子供達の近くに居た人だった。

注意もせずに放し飼い状態(?)にしていたのね。

自分の子供が他人から注意されたことの方が不快に思っていたのかな‥って感じ。

でも、『〇〇さんに叱られるからやめなさい!』という言い方する人って意外といらっしゃる。

先日も、おばあちゃんらしき立場の人が、『そんなことしたら、お店の人に叱られるよ。』ってお孫ちゃんに言っていたし。

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息子達が超幼かった頃の苦い思い出がある。

普段は、買い物は生協の共同購入などでなるべく外に行かないようにしていたのだけど、必要に迫られ仕方なく2人を連れてスーパーへ。

当時、次男はベビーカー。

長男は恐怖の3歳児。好奇心の塊で、何処にでもすっ飛んで行く。

この日もお菓子で釣って手を繋いで歩く約束をガチガチにしてから出かけたのだけど。

店に着いて、段差などでベビーカーでもたついてしまうと、ヤツはあっという間に店内にすっ飛んでいってしまった。

広い店ではないし、あーあ‥なんて思っていたら、おばさんの怒号が。‥

『‥ったく、どこのガキだよ。全部食べちまったよ。』と、仁王立ちしている。

怒りの主は、試食販売のおばさん。

真夏の温室みかんの試食販売をしていた。

小粒のみかん6個ぐらいが1パックで980円ぐらいだったと思う。

季節外れだし、見るからに美味しそうだしお盆休みも近いし‥ということで、ちょっと高額な商品を試食販売していた。

みかんを剥いて1ふさづつ綺麗に並べて楊枝で刺して試食してもらうつもりだったらしい。

おばさんが綺麗に並べ終わった頃に、多分接客か何かで、目を離した隙に、うちの長男が一瞬にしてそのみかんを手掴みで殆ど全部を一気喰いした雰囲気だった。

勿論、その現場を見たわけではない。

ヤツならやりかねないという予感。

しかも、ちっこいみかんが少ししか入っていないのに1000円近くするし、お詫びの気持ちを込めてに買うには、高すぎる。

瞬間に色々な思いが頭の中を駆け巡っていたが、試食販売のおばさんの怒りっぷりが怖かったのと、接客業の割には、結構汚い言葉で、クソガキと言い続けられると、悪いのはこちらなんだけれど、腹が立ってくる。

確かに誰が見ても100%クソガキだとは思う。だけど、こう、口の悪いおばさんに何度もクソガキ呼ばわりされると、何だかムカつく‥みたいな感情が芽生えてしまった。

短い時間で、試食販売のおばさんへの嫌悪感が勝り、知らんぷりをすることに決めた。

うちの兄弟は、顔が似ているので試食販売の近くは通らずにお菓子売り場へ。

やっぱりヤツはここに居た。

『Mちゃん、みかん食べた?』

『うん。』やっぱり‥。

試食している人がいたから、食べていいと思ったようだった。

うちの中では、いまだに笑い話になっているけれど、冷静に考えると、100%こちらが悪い。

あの時は知らんぷりしてしまったけれど、25年ぐらい昔の話、時効ということでお許しくだされ。

 

 

そんなようなことがあったので、自分自身も子育てしている時は、多分常識無いわねーと眉をひそめられることをしてきているだろうなあと、思っている。

だから、スーパーなどで、放し飼い状態になっている子供を見ても、危ないなあと思っても、なかなか注意出来ない。‥というか、したことはない。

もしかしたら、親はいっぱいいっぱいなのかもしれないし。

それに、これ見よがしに、『おばさんが怖いからやめなさい』なんて言われた日にはかなり頭にきそうだし。

ホントは、子供の為にも悪いことは悪いってわからせることが1番親切だとは思ってもよその子供には注意出来ない。

だから、『危ないよ。』って注意したおばさん、とっても偉い。

そして余計なお世話なんだけれど、そのあとの、『また、怖いおばさんに叱られたいの?』のセリフがそのおばさんに聞こえていなければいいんだけれどなあ‥なんて思っている小心者の私である。