早いもので、実母が亡くなって20年たちました。
命日にお墓参りをしたかったのですが、当日は天気も悪く、我が家からは遠いということもあり、先日のピカピカの青空の日に行ってきました。
実家のお墓は都営の多磨霊園にあります。
ここ、めちゃくちゃ広いんです。
東京都府中市と小金井市に跨がる巨大な公園墓地で、その広さは東京ドーム27個分に相当するんだとか。
霊園内に住所のようなものがあり、◯区◯種◯側◯番という札が立てられています。
これをしっかり覚えていないと迷子になることもあります😅。
今までも、よそ様のお墓のシンボルツリーと化した桜の木を目印にしていたのですが、
ある年にその桜が伐採されてしまい、風景が変わってしまったこともあり、迷子になりかけたこともあります😅
今は、お墓の管理が大変なので、お墓の敷地内の木を伐採して、防草処置の上、コンクリートを流し、まるでミニマリスト風の(？)やたらとスッキリしたお墓にリフォームされたものも出てきました。
また、人気のある霊園なのに、無縁墓化している区画もちらほらあり、何年かすると、細分化されて新しいお墓に変わっていたりします。
景色で記憶していると、迷子になるので、今回は、その番地をしっかりメモしてお墓参りをしました。
おかげで、迷う事なくお墓参りを済ませましたが、今回はプラスして、広い多磨霊園をちょっぴりウオーキングしてきました。
多磨霊園は戦前からある都営の霊園なので、結構有名人のお墓があります。
ネットや、近隣の墓石業者のホームページなどに、有名人のお墓の一覧表が載っていたりします。
最初は、お墓巡りなんてバチ当たりなような気持ちもあったのですが、最近では歴史上の人物や著名人のお墓を巡る方、結構いらっしゃるようで、墓参りとひっかけて『墓マイラー』と、呼ばれているとか😁。
江戸時代にも、自分の好きな先人の遺徳を偲び、その墓を詣でる文人趣味が粋と酔狂と風流を喜ぶ江戸っ子に、もてはやされていたそうです。
‥と、いうわけで、常識的なマナーを守ればバチ当たりなことではないと思い、まずは、広い霊園なので、場所的に近いお墓をオリエンテーリング気分で探してみました。
で、やっぱり手掛かりになるのがコレ。
◯区◯種◯側◯番という霊園内の住所を示す札。
『区』というのはブロック、
『側』は列、
『番』は列内での順番を表しています。
『種』というのは、多磨霊園が戦前からある古い墓地である名残で、
昔は公族、士族が1種、一般人は2種‥などと分かれていたそうで、1種は広い通リに面したいい場所になっている気がします。
現在では◯種という名前が残っていますが、そのような区別は、ありません。
戦後に出来た新しい公営霊園では種という分類さえありません。
岡本太郎のお墓(16区1種17側3番)
やはりとても個性的だし、岡本太郎さんのお墓とすぐにわかりました。
(岡本一平、かの子、太郎のお墓)
東郷平八郎のお墓(7区特種1側1番)
山本五十六のお墓(7区特種1側2番)
似たようなお墓ですが、お隣同士で並んでいました。
この7区特種というのは、名誉霊域通りになっていました。
多磨霊園は、霊園内の半分ぐらいが緑地になっていて、樹木の管理もしっかりされています。
お盆の頃のお墓参りは、蚊との戦いになりますが、新緑のこの季節は、ウオーキングをしている方をちらほら見かけます。
さすがに霊園なので、どんより曇りの日は、人影も殆ど無いしちょっと怖い感じもしますが、この日のような青空の日は、ウオーキングも悪くありません。
普段は、お墓に近いブロック(区)まで車で乗り付けて、お墓参りをしていましたが、今日は、正門近くに車を停めて、ほんの少しお散歩しました。
こうしてみると、霊園という感じがしませんね。
この日は、この後、ランチでも‥と、思いましたが、丁度お昼時だったので、混雑を避けるためにも埼玉まで戻り、お蕎麦を食べて帰宅しました。
