はじめの1歩

子育て終了、時間と心の余裕が出来たのでイロイロ手を出してみます。

『子供部屋おじさん』脱出計画。

 

次男は1時間半近くかけて通勤している。

数年前に就職が決まり、配属が決まったら、長男同様にこの家を出て行くんだろうなあと思っていた。

彼の会社は独身寮もあるし‥。

ところが、独身寮の入寮資格を満たせず、自宅から通勤となった。

満たせなかった条件というのが通勤時間。

ドアto ドアで1時間半以上かかるということに該当しなかった。

会社側は、提出した現況届から判断するらしいが、

彼の場合、確かに移動距離は長いのだが、鉄道路線の充実のおかげで、1時間10分ということになるらしい。

確かに朝夕のラッシュ時は、順調にいけば意外と早く着けるのだけど、目の前で電車が行ってしまったら‥とか、乗り継ぎが悪いと1時間半ぐらいは確実に掛かってしまう。

それなら家賃補助の福利厚生もあるので、1人暮らしすればいいのだけど、

彼は朝は弱いし、こちらも寂しいし(笑)、ということで、実際は1時間半ぐらいの通勤時間を見込んで、自宅から通っている。

 

おかげで、私は、賄いのおばちゃん状態。

彼の仕事は鉄道マンで、実は時間にはとても厳しい。

ウソかホントか、1分でも遅刻したら始末書モノなんだとか。

で、何故か私がプレッシャーを感じてしまい優秀な目覚まし時計になってしまった。

彼がこの家を出て行ったら私はムチ打って5時台に起きなくてもいいんだよね‥なんて思うものの、居なくなったらなったで寂しいだろうなあ‥と、共依存状態。(笑)

 

そんな状態がゆるゆると続いていたけれど、友人達も1人暮らしが増えてきて、

ぬるま湯に浸かっていてはいけないと思い始めた様子。

しかもこのコロナ禍で、職場では、休憩も誰かと一緒にならないように時間をずらす対策をとっているので、毎日「1人ランチ」。

飲み会も自粛しているし、行事も軒並み中止。

社外の友人達も似たような生活を送っていると見え、『zoom飲み会』をしているんだとか。

でも、平日は、通勤に時間を取られているので、晩御飯とお風呂の時間を差し引くと、自由な時間は余りない。

休日は、家族のペースで食事時間、お風呂タイムが決まってしまうので、突発的に『zoom飲み会』誘われても、出たり入ったり‥になってしまうらしい。

さすがにいい若いモンが、家と会社だけの生活になってしまってつまらなさ過ぎる!という感じらしい。

やっぱり通勤時間が長すぎるので、職場近くで1人暮らししようと、思ったようだ。

 

 

という訳で、次男の『子供部屋おじさん』脱出計画が動き出した。

『子供部屋おじさん』というのは、実家暮らしの独身男性のことを揶揄する言葉。

子供部屋のレイアウトそのままに、実家で歳を重ねていく。

仕事をしているので、引きこもりとは一線を画しているものの、ちょっと悪意のこもった表現。

彼の場合も、学習机だけは買い替えたものの、ビジュアル的にはバッチリ『子供部屋おじさん』の住人。(笑)

で、現在は職場の同僚から情報を集めて、エリア選定中。

ネット関係の諸々の契約の区切りのよい秋口を目指しているらしい。

 

 

次男の『子供部屋おじさん』脱出計画を聞いて、強固に反対したのが夫。

『家を出る時は、結婚する時にしろ!』(俺は箱入り娘か?)

『給料が安いんだから、無理なんじゃないの?』(そこまで言う?)

『実家に居る間に、投資の種銭作りをした方がいいよ。』‥とかなんとか。

もっともらしいことを言っているけれど、実は子離れできていないことがバレバレ。(笑)

一緒にゲームできなくなるなあ‥と、寂しそう。

 

夫の思わぬ反応に次男は戸惑い気味。

私も本音では、寂しいなあ‥と思う気持ちを呑み込んで、

『福利厚生調べた?』(これから‥。)

『家賃の予算は決めた?』(ワンルームなら安いよね。)

『大島てるのサイトで事故物件掴まないようにチェックした方がいいよ。』(何それ?)

こんな調子だから、実際の引越しは秋口は無理かなあ‥なんてホッとしたりして。

長男の時は、最初の勤務地が名古屋だったので、こちらも覚悟が決まったけれど、

次男は自宅から通えてしまうから、何も無理して‥なんて気持ちになってしまう。

でも、彼も20代後半。

子離れしなくっちゃ‥と、寂しく思うお盆休みだった。

‥と、言いつつ、彼の『子供部屋おじさん』脱出計画が進んでいないと、ホッとしている困った状況が当分続きそう。(笑)

f:id:arakannkoala:20200817181015p:plain