はじめの1歩

子育て終了、時間と心の余裕が出来たのでイロイロ手を出してみます。

『こっくりさん』と、‥。

今週のお題「怖い話」

 

怖い話というと、幽霊とか心霊現象とかかなあ‥。

彼女のあの腫れ上がった足を思い出すと、霊の存在を感じて今でもそこはかとない怖さを感じる。

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社会人になって『私、霊感があるの』という人に出会った。

始めは話半分に聞いていたけれど、親しくなっていくと彼女も安心して色々な話をしてくれるようになった。

ある時、会社の研修で自社工場の見学に行った時のこと。

『ここに3人居る。』

まさにトイレの壁に3人の男の人の顔が浮かんでいるという。

怖がりの私は、単純に怖いと思ったが、同僚の1人が放った『じゃあ、変態霊?トイレ覗き見されたのかなあ‥』の一言で、3人は、消えたんだそう。

彼女はこの工場を建てる時に事故か何かあったのでは?と想像していた。

 

また、職場の有志で旅行に行くと、古い寂し気な場所には頑なに近寄らなかった。

彼女の優しさにつけこむ霊がついてきて体調が悪くなるんだという。

真顔でそんな話をする人に初めて会ったので、びっくりもしたが、

霊感が強い人にとっては『あるある』の話なんだよ、と、理解を示す人が意外と居たことも、びっくりだった。

 

そんな彼女が結婚することになった。

当時は寿退社が当然という時代だったが、退職日が決まり結婚式が近くなってくると、

彼女は体調を崩し始めた。

微熱、ダルさで会社を休むこともあったが、有給消化ぐらいに周りも受け止めていた。

ところが、結婚式までひと月を切った時、右足に激痛が走り、みるみる腫れ上がってしまい、婚約者が病院に連れて行ったが、そのまま入院になってしまった。

入院したおかげか、右足の激痛は治ったものの、足の腫れは一向に良くならなかった。

血液検査をしたり、CTを撮ってみても原因不明。

病院側が大学病院を紹介すると言い出した頃、私は職場の友人と彼女のお見舞いに行った。

顔色も良いし元気なんだけれど、右足を見てびっくり。

倍の太さとは言わないが、他人の足を付けたのではないかと思うほど、腫れていた。

ベットに居れば、痛くはなく、トイレぐらいの移動は問題ないとのこと。

結局、大学病院に転院はせずに退院することになった。

 

退院することになったものの根本的に解決しているわけではなく、人ごとながら心配だった。

翌日、会社で給湯室の保全管理をしているパートのおばさんも心配していたので、彼女の様子を報告すると、おばさんが動いた。

おばさんの知人にお祓いが出来る人が居るそうで、彼女にその人を紹介したとのこと。

 その後、彼女は無事に結婚式を挙げ、もちろん足の腫れも治っていた。

 

 

彼女は、パートのおばさんに紹介された人に早速会い、お祓いを受けたんだという。

彼女についていたのは、動物霊。

こっくりさん』をした時に彼女に取り憑き、彼女のことも大好きで、居心地が良かったようで、ずっと彼女にくっついていたんだという。

だけど、彼女の結婚が決まり、彼女が実家から出ていってしまうと、その動物霊にとっては都合が悪く、なんとしても結婚を阻止する為に右足を腫れ上がらせていたようだった。

お祓いによって、諭し、動物霊に出ていってもらうとウソのように右足の腫れが引いたんだそう。その動物霊は、彼女の実家に住み着いていた霊で、『こっくりさん』をした時に呼び出してしまったらしい。

こっくりさん』って、その昔すごく流行った心霊占い。

今でもあるのかわからないけれど、私達世代の女子なら小学校の高学年から中学生の頃に友達同士でやったことがあるのではないかと思う。

紙に鳥居を書いて、50音のひらがなとYES、NOを書いて、2人1組になって紙の上に置いた硬貨に指を置いたり、2人で同じ鉛筆を握って、こっくりさんを呼び出して質問に答えて貰うというもの。

YES、NOで答えられるものは硬貨や鉛筆が導かれるように動くし、単語で答える必要がある質問には、紙に書いた50音の文字を順に示してくれる。

2人1組というのがミソで、本当に硬貨や鉛筆にこっくりさんがやってきたような気持ちになっていた。

そして最後は、こっくりさんさんにお礼の言葉を述べてからお帰りくださいとお願いする。

大抵は、硬貨や鉛筆が鳥居の絵のところに誘導して、おしまいとなるが、時として、何度お願いしてもNOに誘導されて帰ってくれないことがあった。

これもこっくりさん、「あるある」の話だと思う。

私も、なかなか帰ってくれないことがあって、テキトーにおしまいにしたこともある。(笑)

彼女のように、呼び出してくっついてしまったモノが、好意的な霊だったから、しばらく気がつかず共存してしていたものの、悪意があったら怖いなあ。

また、好意を持っていても、環境が変わることで霊が困って、あんなに足を腫れさせてしまうのも怖い‥。

 

 

 

この話を夫にすると、出来すぎた話‥と、ばっさり。(笑)

『霊感がある』という話を許容しても、足の腫れは、ホントの病気だったかもしれないし、

お祓いが出来る霊能者に知り合いがいる人が身近にいて、さっさと解決。

登場人物も完璧すぎる‥。(笑)

それより背筋が凍る怖い出来事は、直近ではあの出来事だと言う。

それは、数年前、日帰りでドライブに出かけて、帰りに道の駅で野菜、果物、お菓子などを沢山買ったことが発端となった恐怖の出来事。

道の駅のおじさんが、親切に空の段ボールに商品を詰めて車に運んでくれた。

帰宅後、商品を取り出して、段ボールを小さく畳もうとすると、黒い何かがヨロヨロと飛び出してきた。

一瞬にして阿鼻叫喚の修羅場にさせた主人公は、でっかいゴキ。

もしも、このゴキが社交的な性格なヤツで、車の中で、こんにちは〜なんてことになっていたら‥。

もしも、高速道路を走っている時に、こんにちは〜と出てきたら‥。

間違いなく事故ってる。

こっちの方が、遥かに背筋も凍るよね‥なんだとか。

あの彼女の腫れ上がった足も恐怖を感じたけれど、夫婦共にゴキブリに腰が引けてしまうので、甲乙つけがたいほど、怖いと思っている情けない私だ。(笑)

 

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