朝ご飯は、市販品の食パンが多かった。
だから、シールを集めて必ずもらえる系のお皿やらミッフィのトートバッグはすぐに手に入る程だった。
その朝ご飯が変わるキッカケになったのが、東日本大震災。
我が家は殆ど被害はなかったものの、物流が整わず、スーパーの棚も品薄の日が続いた。
特にパン。
1カ月近くスーパーの棚はスカスカだった。
たまには地元のベーカリーのパンを買ってみたりしたものの、コスパを考えると、毎日という訳にいかず、通常に戻った時は嬉しかった。
そんな思いをしていたので、ホームベーカリーに興味津々。
たまたまカードのポイント交換でお得に交換出来る期間があり、我が家にホームベーカリーがやってきた。
今にして思えば、グレード的には1番下の基本形という感じの商品だったのだけど、
もっと早く買えば良かったと思う程の優れモノ。
なんと言っても、焼きたてのパンの香りに包まれ朝を迎えるシアワセ。
ほーんとにいい香り。
そして、美味しい。
材料費も、フツーの強力粉を使って‥と、こだわりがないので、1斤分150円もかかっていない。
シールを集めてもらえる系のプレゼントとは、縁遠くなってしまったものの、ホームベーカリー、オススメ!
他に、おもちも作ることができる。
もち米とお水をセットすれば、オッケー。
ダイエットの強敵になってしまうけれど、こちらも絶品。
嬉しくなって使い倒し、モーターが動かなくなって3年で壊れてしまい、
現在は、2台目。
ある時、息子達がふと漏らした一言。
『おかーさんが作ったパンやおもち、すぐに硬くなっちゃうよね』
『おかーさんだから仕方ないんじゃね?』
彼らは、私をおちょくる会話をわざとしていたのは明白なんだけど。
『まず、パンを作ったのは、おかーさんじゃなくてホームベーカリーね。(笑)
朝焼いて、夕方になっても変わらない方が異常なんだよ。』
『へー、そうなの?』
『お餅だって、ちゃんとした和菓子屋さんで買ってきた大福、翌日には硬くなってるでしょ』
『言われてみればそうだよね。』
安い大福って翌日、そこそこ柔らかいのは、全部お餅じゃないってこと。
パンも、某メーカーの白い食パン、ふわふわで大好きだし、翌日もまだふわふわで、美味しいんだけどね。
ある時、某パンメーカーの社長さんの記事の中で、『美味しいパンを作るために、許可されている添加物なら美味しくする為ならどんどん使います。』と、言っていた。
添加物というと、イメージが良くないのに正直に使っていると言って、美味しい商品を作るための姿勢もひしひしと伝わってくるんだけれど。
一方で、日本の添加物の許可の基準がかなりゆるいという話もある。
着色料でやたらとカラフルで、おデブ道まっしぐらという程、クソ甘い食品が多いというイメージのアメリカでも許可されていない添加物が日本ではオッケーということも、ままあるらしい。
それを思うと、いくら許可されていても‥と、思ってしまう。
また、反面、そんなに神経質になっていたら、何も食べられなくなるよ、とも思う。
商品の材料欄を見ると、まあ、色んなものが入っている事。
安くて便利で、美味しくて‥と、なると、パンだけではなく、全ての加工品がそう。
ホームベーカリーでパンを作る時は、うちで作る時はこんな感じ。
一応、某、金の食パンを目指して少し甘めになっているけれど。
水 180cc
強力粉 250g
スキムミルク 山盛りの大さじ2
砂糖 大さじ2
塩 小さじ1
無塩バター 20g
蜂蜜 大さじ1
ドライイースト 3g
材料はいたってシンプル。
だから、市販品より早く硬くなるのよ、わかった?息子達。
先日、ホームベーカリーで色々と工夫をして美味しそうなパンを作っている方のブログで、 生クリームを使ってパンを焼いたとのこと。
もう、絶対、美味しいし、焼き上がり直前の香りときたら超シアワセだろうなぁ。
(フツーなら、そこでそのブログを貼り付けるんだけれど、まだ、その技は、習得していないので、ゴメンナサイ。)
早速マネしようと思っていたのだけど。
生クリームって地味にお高い。
植物性なら、100円台から買えるのだけど、乳脂肪分の高いモノは400円近い。
経験的に、植物性より乳脂肪分の高いものの方が遥かに美味しいって、思っているけど、家族にその違いを気づいてもらえるか、疑問文。
で、節約主婦根性で、まだ生クリームに手を出していない。
そのかわり、生クリームの近くに陳列されていたプッチンプリンが目に入り、
プッチンプリンパンに挑戦してみた。
添加物がどーのこーのと言っているそばから、プッチンプリンだって色々入っているのにね。
悩ましいのが水分で、プリン1個が70gで、それを2つで140g。
いつもは水180ccだから、140g分を差し引いて、って、そもそも単位が違うけれど
ま、いいかで約50ccぐらいでいいかな〜と、かなりいい加減。
あとは、ホームベーカリーに任せた。
いい加減な水分量だったけれど無事に焼けた。(ちょっときめが粗いけど。)
でも、うちの家族ときたら、プリンのパンだと気がついてくれなかった。トホホ。
相変わらずいい香りだったんだけれどね。