次男は、子供の頃から電車が好きで、現在は鉄道マン。
彼が幼かった頃のことを知る人からは、良かったね〜と、皆さん喜んでくれます。
鉄ちゃんが鉄道マンになるのも良し悪しらしく、本人は、かつてであれば、鉄道会社のロゴの入った商品を手にするとうっとり眺めていましたが、今では自分の部屋のカレンダーでさえ電車のカレンダーにすると、駅の事務所のようだから敢えて違うモノにしていたり、『鉄分』が、少し減ってきたようです。(笑)
今でも時々、駅や踏切近くで、散歩のついでに電車を見にきたのかなと、思われる親子を見ると、ホッコリした気持ちになります。
私も次男を連れて、新幹線を見にいく為だけに東京駅に行ったり、品川駅や新宿駅の電車がよく見えるスポットに電車を見に行ったり、近隣の車輌基地の公開の行事などによく出かけました。
そこで出会った鉄道マンの方々も、きっと自身が幼い頃は鉄ちゃんだったのでしょう。
幼い次男にとても親切にしてくれました。
幼い頃の次男の将来の夢は、500系のぞみ新幹線🚄の運転手さんでした。
現在では、関東ではお目にかかることは出来ず、大阪以西で山陽新幹線でこだま号として走っている新幹線です。
当時は、のぞみ号として、東京〜大阪間も走っていたので、東京駅に見に行きました。
でも、戦闘機のような顔した、ブルーのボディーのカッコいい500系のぞみになかなか会えません。
東京駅を大阪方面に発着する新幹線は10分間隔ぐらいでどんどんやってくるのに、次男の愛しの500系は1時間に1本あるかどうかのダイヤだったようでした。
待てど暮らせど白い新幹線ばかりで、次男は、ついに乗務を終えた、アタッシュケースを手にした新幹線の運転手らしき人に突撃質問していました。
次男は難聴で、当時は、発音も不明瞭、語彙も少なかったのですが、運転手らしき人は理解してくれ、その場で時刻表で調べて教えてくれ、500系のぞみグッズ(下敷きとミニ定規)がカバンに入っていたからあげるよ、と手渡してくれ大感激。
程なくブルーのボディーの500系がホームに入ってきて、更にうっとり。
また、ある年の車輌基地の公開の時には、実際に運転手さんの訓練用の運転シュミレーターも公開されていて、事前応募に当選し、ウキウキでその日を迎えていました。
その日は小学生だった次男以外は、見るからに鉄道オタクっぽいお兄さんばかり。
さすがに鉄オタのお兄さんたちは、説明不要で、運転シュミレーターを上手に扱い、係の人も手持ち無沙汰。
次男の番になると、制服のブレザーを肩から掛けてくれたり帽子を被らせてくれたりの特別待遇で、シュミレーターも親切に教えてくれていました。
その様子を見ていた鉄オタのお兄さん達、マジで羨ましがっている雰囲気。
刺さるような視線を感じた係員の方は、『僕(次男)のような子供を見ると、懐かしくなっちゃってね。本当の訓練の時は、このシュミレーター、ホームから人が落ちてきたり、霧で視界ゼロになったり、アクシデントばかりで全然楽しくないんだよー。』と、場を和ませようとしていました。
次男自身も制服や帽子にうっとりしていましたが、今は、仕事着と化しています。
鉄道マンにとって、鉄ちゃんの子供というのはきっと同じ匂いがあるのでしょう。
次男が電車loveだと知ると、ご主人がメトロにお勤めということで、鉄道グッズを分けて下さる方や、次男自身が小学生で電車通学を始めると、駅の助役さんとお友達になっていたりと、幸せな鉄ちゃんでした。
そんな彼も耳の障害ゆえに運転手さん、車掌さんにはなれないものの、現在駅員さんになり、小さな鉄ちゃんを見る目はホッコリしているようです。
私の知人のお孫ちゃんが5歳にして『乗り鉄』で、ゴールデンウイークは、孫の為に京都の梅小路蒸気機関車館、大阪では、路面電車に乗った時のちょっとしたトラブルの話題を小耳に挟んだ次男、唐突に、『その乗り鉄の子、在来線マニア?新幹線マニア?』
『何で?』
『シンカリオングッズならあるかも?って思って。』
自分が今まで、鉄道マンの人から親切にされてきたから、自分も、小さな鉄ちゃんを見ると、喜ばせてあげたいんだろうな、なんて嬉しく思っていたら‥。
『だって、小さな鉄ちゃんのママもママ鉄になってくれたら営業的にもGOODじゃん。』言わなきゃいいのにね。(笑)