はじめの1歩

子育て終了、時間と心の余裕が出来たのでイロイロ手を出してみます。

お墓参り。

昨日はお墓参りに行ってきました。

お彼岸は過ぎてしまい平日でしたが、小さな霊園でも人がちらほら。

我が家のお墓は、高尾山の麓にあり、うちから行くには、不便な場所にあります。

車で行っても、順調にいっても2時間半、電車とバスを乗り継いで行くと3時間半以上はかかりそう。

それでも近頃は、圏央道の開通で地理的に高速に乗り易くなり、順調に行くと1時間半ぐらいで行くことが出来るようになりました。

でも、昨日は年度末のせいなのか、交通量が多く、高速道路も一部渋滞してしまい、相変わらず、我が家にとって遠いお墓でした。

 

うちのお墓は寺院の敷地内にある小さな霊園にあります。

義母が生前に、本当は都営の霊園の方が良かったのだけど抽選になかなか当たらないし、いつまでもお墓がないわけにはいかないから、少し遠いけれどここにしたのよと、言っていました。

義父は私の結婚前に既に亡くなっていたので、このお墓は義母にとっては自分が1から手配した思い入れのあるお墓です。

夫の実家からでもここは1時間はかかる場所にありました。

それでも、こじんまりとしている分、水回りの設備も近く、管理が行き届いていて、霊園にさえ着いてしまえば、都営の有名な大きな霊園より便利かもしれません。

私の実家のお墓が、義母が、何度も抽選に外れたと言っていた都営の有名な霊園ですが、敷地内が広すぎて、お墓の地番を覚えていかないと霊園の中で迷子になりそうです。

また、水回りも霊園内に数カ所大きな設備がありますが、水をくんだバケツを持って歩くには5分でも遠く感じます。

そんな訳で、お世辞でもなく本心から、ちょっと遠いけれどいいお墓だと思ったと義母に話した時、とても嬉しそうな顔をした事を思い出します。

 

そのこじんまりとした、手入れの行き届いた霊園でも、何年も手入れをされていないと思われるお墓が急に増えていました。

うちの斜め前にあるお墓も10年以上手入れされておらず、幸い樹木を植えていなかったので、草ボウボウ状態だけで済んでいましたが、そんなお墓が、見回すと5、6箇所はありました。

ここ数年、霊園から管理料の支払い用紙と共に、お墓定期管理サービス(年数回の草むしりと供花)や、お墓の改修(土の部分を全てコンクリートで覆い、好みで玉砂利などを敷く)などの案内が同封されるようになっていましたが、何となく、霊園側の危機感がわかるような気がしました。

今のお墓の制度というのも、ここ100年ぐらいのもので、かつては家督制度が機能していて、お墓を守っていくものが親の全財産を引き継いでいた風習が、時代遅れになり、義務も等分のはずなのに‥という感じです。

我が家のお墓も、義母にとっては最大の懸案事項だったらしく、大腿骨骨折をキッカケに同居するようになった時、まず墓参りに行きたいと珍しく強く言ってきました。

墓参りに行くと、不自由な足でさっさと管理事務所に行き、お墓の名義変更の手続きをしようとしていました。

夫には弟がいますが、子供が居ないので、お墓の継承は夫だと、何の迷いもなかったようです。夫もしてやられたと笑っていましたが、その後まもなく、義母は動脈瘤乖離を起こし、亡くなってしまったので、

まさに義母の計画通りになったのでしょう。

 

お墓の継承問題はこれからどんどん目立つようになりそうです。

うちもお墓まいりが遠くて大変だから、近所の市営霊園に移したいと思った時期もあったのですが、長男は全国ベースの転勤族だからどこに住むか分からないし、次男も関東にいるだろうけれどこに住むかわからない。

お墓の制度もどうやら過渡期で、今は散骨、樹木葬、ロッカーのようなビルに入ったお墓と、色々出てきて、次の世代は大きく変わっているかもしれません。

なので、結局、今のお墓を大切に守っていこうと思っていますが、高速代と、ガソリン代かけて出掛ける以上は、次は早起きして早く出掛けて、高尾山のリフトにでも乗ったりして観光してこようかな。(高尾山も外国人観光客も合わさって常に混んでいるみたいだけどね。)

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昨日の時点で桜は3部咲きぐらいかな。明日から少し気温が下がるようなので、今年の桜は長持ちするかもしれませんね。