はじめの1歩

子育て終了、時間と心の余裕が出来たのでイロイロ手を出してみます。

新しもの好き。

長男は新しもの好き。

社会人になり自由に使えるお金が潤沢にある独身貴族を満喫している様子。

趣味のゲームはどんどん増え続けている。

ルンバも早々にゲットして、ルンバが動けるようにちゃんと掃除した(笑)‥と、ドヤ顔していたはずなのに、

ルンバからSOS通知が彼のスマホに頻繁に入ると苦笑い。

『ルンバが立ち往生しています。』とか、メッセージがくるらしい。

きっと床に物が散乱してるんだろうな。

そして今は、『ルンバは、ホコリ被って寝ている』そうで、もったいない。

 

アレクサも彼のおうちに居るらしい。

『オッケー、グーグル、◯◯して。』と、少し前に盛んにコマーシャルしていた、AIスピーカーの仲間で、アマゾンエコーのアレクサのこと。

確か、電気ぐらい自分でつけろよ、とか、自分で動いた方が早くね?なんて言ってた思うんだけどな。

ネット記事にアレクサが夜中に唐突に笑いだすという記事があったよ、と言うと嫌な顔してた。

(真相は、冷蔵庫などのモーター音を、静かな深夜にアレクサが言葉として聴きとってそれに対応して笑っていたらしい。しかも海外の話だから、日本語モードではそんなこと起こらないし、その後改善されたらしい。)

そのせいか、あっという間にアレクサちゃんもホコリ被って寝ているらしい。

その他にも、ゲーム機に関してはどら息子部屋状態のようで、プレステ、VRニンテンドースイッチと、家電量販店のゲームコーナーのように揃っていて時々、友人達の溜まり場になっているらしい。

でも、皮肉なことに、友人達にゲーマーはおらず、プレステは難しすぎて、もっぱらニンテンドースイッチで小学生のように嬉々として遊んでいるんだとか。

 

やっぱり、新しもの好きも遺伝するのね。

これは、ビデオデッキが家庭用として売り出されたばかりの頃の話。

会社の同期のM君が、ある日、笑い死にしそうな勢いで独身寮での出来事を話してくれた。

彼は大学の卒業旅行にアメリカに行ったそうで、決死の覚悟でヤバそうな店に入り、日本語が通じないので、果敢に英語で交渉して、『凄いビデオ』を入手。

そのビデオの内容が凄過ぎて、税関でストップされるとアドバイスされ分解して無事に持ち帰ったものの、いざ見ようと組み立てようとしても上手くいかずに諦めていた。

ところが、ひょんなことからあっけなく組み立てられ、無事に復活。

でも今度は再生するビデオデッキがない。

そこで、新しもの好きな先輩がボーナスはたいてビデオデッキと当時にしては大画面のテレビを揃えていたことを思い出し、ビデオの凄さを強調したらその先輩も快諾してくれ、昨日の夜は、寮生の殆どが先輩の部屋に押し掛けてビデオ鑑賞会となった。

果たして、そのビデオがどれ程凄かったかというと、

一糸まとわぬお姉様が沢山出てくるんだけど、見えそうで見えないシーンが続き、次に決定的なシーンが来そうな予感が濃厚になった頃、画面いっぱいに英文字のタイトルらしき文字がバーンと出てきて、締めは◯◯$。

映画の予告編みたいなものかなと、思っていたら、1時間以上延々と同じパターンが続きビデオは終わってしまったとのこと。

『凄いヤバそうな店でギャングのような黒人から果敢に英語で交渉して入手した凄いビデオ』というのは、単なるエロビデオの広告バージョンだった訳で、寮生みんなを巻き込んでのビデオ鑑賞会は、笑い話になってしまった。

でも、先輩は怒っているんだよね。

その時は、ビデオが期待はずれだったからかな、なんて、同期のM君と一緒に大爆笑していたのだけど。

かなり後になってわかったのは、その新しもの好きの先輩は、夫だった。

夫の言い分は、いきなりビデオ鑑賞会しましょと大人数で押し掛けてきて、あのしょーもないビデオだったし、その後もMは懲りずに色んなビデオを持って寮生と突撃してきたと言っていたけど。

新しもの好きで、溜まり場になっているなんて、誰かさんとおんなじですよね。(笑)