少し前に久しぶりに友人と会った。
お互いにアラ還になると、大抵、お互いの近況報告と子供の話になる。
子育てもひと段落ついて、ボチボチお孫ちゃん誕生というお年頃。
こんな時、女の子の母っていいなぁと思う。
『お客様モードで孫連れて帰ってくるから、嬉しいけど面倒くさい。』と、言いつつもニコニコ顔。
うちもお孫ちゃんが出来たら、全力で甘やかしてあげる気満々なんだけど、当の息子達には結婚の気配すらない。
長男に至っては、『結婚は人生の墓場』とまで言い切る。
会社の先輩に離婚経験者が何人かいて、『養育費がー』なんて話を日常的に聞いているらしい。
次男は、いずれは結婚したいけど、出会いがないと言いつつ、まだやりたい事がいっぱいなんだとか。
まあ、そうだろうなぁ。
その前に、もうちょっと精神的に大人になってもらわないと。(笑)
で、息子達の幼い頃を知る友人にはつい話してしまう、おバカ話。
息子達が中学生頃の話。超くだらないことで喧嘩している。
まず次男が長男に仕掛けたのが、『雪山ごっご』
眠くてうつらうつらしている相手に、「寝るな!寝たら死ぬぞ!」と、顔をペチペチ叩き、気分は雪山遭難者。
ただこれだけのことなのに、中学生なのに精神年齢が幼いせいか、大喜び。
いっとき彼らのブームになっていた。
でも、長男は更におバカ度がパワーアップした『水戸黄門ごっこ』で仕返し。
『えーい、頭が高い!控えおろう!この菊の紋所が目に入らぬか!』
(あれ、菊の紋所だったけ?)なんて思っていた次の瞬間、おもむろにおパンツ下げて、お尻を向けて、『見て肛門(黄門)』(アホ〜)
当時はこれが、中学生男子ね、なんて思っていたのだけど。
もしかして学校でもやってる?と心配になった。
でも、彼は今まで色々やらかしていたので、人に無理矢理やらせていたら立派なイジメだけど、本人が受け狙いでしている分には仕方ないかな‥。と、妙に寛容になってしまう。(笑)
実際、奥の手に近いネタだったらしいので安心した。
でも、弟に対しては、そーいうおバカネタをやりたい放題。
『水戸黄門ごっこ』には続きがあり、お尻を出したまま、枕にダイレクトアタック。
『うわ、生ケツで枕に座りやがった!』と、次男は、大激怒。
その様子見て長男は更におちょくって、『さっきうん◯したんだけど、ケツ拭いたか覚えてないんだよねー』
次男は、冗談と分かっていても許せないらしく、枕カバーを外して、洗濯機にポイ。
枕本体には、ファブリーズの雨。
そして、まだ無防備に『水戸黄門』を出しっぱなしの長男の菊の紋所めがけて、ファブリーズをシュッとひと吹き。
これが、思いのほか、しみたらしく半分本気の喧嘩になっていた。
もう、 馬鹿過ぎる‥。
次男は仲裁して欲しくて、『おかーさん』と、呼んだのに、
当の母は、馬鹿過ぎる‥と笑っておしまい。
長男は、『おかーさん、喜んでたね。』とかなんとか言って、兄弟で笑っていたらしい。
基本的には仲が良いので、喧嘩も終了。
それから10年以上経つけれど、次男のベッドの隅っこにはファブリーズは常備してあるし、たまに帰ってきた長男はそのファブリーズを見ると、
『マジで、しみるんだよなぁ』とか、言っている。
男の子って、ずっとこんな感じなのかなぁ。(そんなわけないよね。)
『いや、うちは母親がお下劣ワードが好きだから』っと、兄弟揃ってすっかり人のせいにしている。
えー?私のせい?
四捨五入したら30になるのに、精神年齢は中学生からあまり大人になっていないようだけど、仲がいいから、まあいいか。