今週のお題「わたしの節分」
節分といえば、恵方巻き!になってしまった感がありますが、
私が恵方巻きの存在を知ったのは、13年前、転勤で大阪に住んでいた時のこと。
節分の日のスーパーのお惣菜コーナーが、海苔巻きや太巻きOnlyで真っ黒。
どこもかしこもそんな状態でびっくりした思い出があります。
大阪でできたママ友の話では、
『海苔業界の陰謀が上手くいって、節分は恵方巻きを食べるんやで。』
豆まきは?
『もう子供が中学生やし、せーへんよ。』
その時は、近畿地方の習慣なんだと思って、即、取り入れました。
だって、晩御飯の支度が楽ちんですものね。
恵方巻きは、その年の恵方に向かって(今年は東北東だそうです。)
一人一本の恵方巻きを願いを込めながら黙々と食べます。
途中で喋ってはいけません。福が逃げてしまうそうです。
‥と、レクチャーしてから、家族で恵方巻きと豚汁の食卓を囲んだのですが。
当時、中学3年生で高校入試が目前に迫っていた長男は
『合格、合格、合格、合格、合格‥』と、呟きながら食べています。
無言で食べなきゃ、ダメだよ。って、突っ込むと、
『おかーさん、そんな迷信信じてるの?』
もー、あんただって、中途半端に迷信信じてるくせに。合格、合格‥ってねえ。
その後、関東に戻り、数年も経たないうちに、節分の日のスーパーのお惣菜コーナーは、海苔巻き太巻きOnlyで真っ黒になっていました。
そして、2年連続になった大学入試でも、『合格、合格、合格‥』と、相変わらず中途半端に恵方巻きの作法に則り恵方巻きを食べていました。
就活が迫っていた年は、『内定、内定、内定、内定‥。』
恵方巻きの習慣も、よくよく考えると、関東では、ここ10年で急速に広まってきたようです。
でも、息子達の世代にとっては、昔からの習慣のような感覚のようですね。
最近では、売れ残りの廃棄で10億円の損失になっているとか、話題になっていますが、食べ物を粗末にしてまでの季節の行事というのも、なんだかなあと思います。
そもそも、節分に恵方巻きって、全ての世代で認知されているのかな。
世間で言っているほど、恵方巻きは食べられていないのかもしれません。
でも、今年は、節分の前から売れ残りの廃棄が問題になっていたので、もったいないことしないようになってくれるといいですね。
この習慣も、あと10年もしたら、別の食品業者の陰謀で、他のものを食べているかもしれませんね。(笑)