はじめの1歩

子育て終了、時間と心の余裕が出来たのでイロイロ手を出してみます。

恥ずかしい薬。

 薬箱の整理をしていたら、♫キンカン塗ってまた塗って♫のキンカン(古いコマーシャルで、余計わからなかったかも。虫刺され薬のキンカンです。)

の、箱を見て、思い出し笑い。

外で思い出していたら、一人でニヤニヤする危ないおばさんになっているところでした。

お下劣ワード満載なお話なのですが、一緒にニヤニヤ‥お付き合いください。(笑)

 

次男が小学校低学年の時のこと。

電車通学をしており毎日付き添っていた、車内でのこと。

『おかーさん、ちんち〇痒い。』

彼は難聴なので、うるさい電車の車内では自分の声も聞きとれないこともあって、声のボリュームをコントロールすることができません。

おっきな声で、恥ずかしいワードで訴えます。

本人にしてみれば深刻な問題だったのでしょうが、電車の中でその会話は恥ずかしく、周りの空気が生暖かかったような‥。

家に帰って、見てみると、所謂、「袋」の部分があせもになっているようでした。

『お風呂で綺麗に洗ってよく乾かせば、すぐ治ると思うよ。』

 

翌日の電車の中でのこと。

『昨日ね、おとーさんが、インキ〇かもしれないって言ってたよ。』

相変わらずのおっきな声で、更にパワーアップしたお下劣ワードで訴えます。

もう、何で今こんなこと言うの。そもそも昨日お風呂出た後にすぐ言えばいいのに。

やっぱり、車内の空気が生暖かかったような。

 

その晩は、夫に猛抗議。

インキ〇とか、そういう言葉を安易に使わないでよね!と、車内での顛末を話すと

夫は大笑いして、『昔、サッカーしてた時、部活の奴らみんななってたよ。

多分、インキ〇だから、可愛い息子の為に薬買ってきてあげたら』とかなんとか。

なんでも、男が買いに行くのは恥ずかしいとか。

 

そんなこんなで薬屋さんへ。

季節は梅雨時ということもあり、店内に『かゆ〜いインキ〇、水虫に』というポップが貼ってあり、薬の売り場は分かったものの、意外と種類がある。

どれにしようかと、注意書きを読むと、どの薬も『陰部には使用しないでください』と書いてある。

陰部が痒いのが、インキ〇だよね。

インキ〇の薬なのに塗っちゃダメってことなの?

「袋」は陰部じゃないのかな。

などと、迷っていたら、店の若い薬剤師の女性の店員さんが

『何か、お探しですか?』

お探しですけど、どうしよう、説明も恥ずかしいし、お下劣ワード無しには説明できないし‥。

いや、まだ女性で良かった。福山雅治さんみたいなイケメンだったら話せないもの。

そして、意を決して事情を話すと、

『インキ〇というのは、内腿が赤くなって痒くなることをいって、陰部ではないんですよ。』とのこと。

へーん、そうなんだ。と、思うと同時に、この女性の店員さんもなんかぎこちない説明で、悪い癖で、瞬時に『笑ってはいけない地獄』に落ちてしまった。

で、しかも目が三日月になっているような‥と、思ったら、もうダメ。

 おもわず吹き出してしまった。

そしたら、その彼女も私と似たような思考回路をしていたようで、

『すみません。真顔でこんな説明してたら可笑しくて。』と、凄く正直な発言に私もホッとして、2人で大笑いしてしまった。

 

結局、薬は買わずに、夫に顛末を話すと、

『そんなことも知らなかったの?太腿にできたのが、「袋」に触ってそっちにもうつるんだよ。』知るかい、そんなこと。

そして、夫は、昔、親父に教わった方法があると言って、取り出したのが、キンカン

次男を呼ぶと、長男も『ぼくも痒い』と、仲間入り。

まさかと思ったけど、キンカンを、「袋」に塗って3人で阿鼻叫喚の大騒ぎ。

キンカンも陰部に塗ってはいけないと、書いてあるよ、と言っても、

知っている。サッカーしてた時やってたし。そして、息をふーふー吹き掛ければ大丈夫と、3人並んで大騒ぎだった。

 

そして、キンカンの荒療治が効いたのか、よほど酷い目にあった記憶になったのか、その後は、「ちんち〇痒い」と、2度と言わなくなった。