はじめの1歩

子育て終了、時間と心の余裕が出来たのでイロイロ手を出してみます。

インプラント途中経過 その2。

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夫のインプラントのお話の続き。

夫は口を大きく開けるのが苦手なめんどくさい患者というコト以外は、全くフツーな患者さん。

インプラントって意外と時間をかけて施術する。

 

arakannkoala.hatenablog.com

 

☹️訳ありな過去。

夫はちょっと訳あり患者で、過去の大病の後遺症で口を大きく開けたり、

開け続けるのが、かなり苦手。

もう10年以上も前になるが、喉の手術をした時に、顎の骨を割る必要があり、手術後は顎の骨はプレートで固定されている。

想像しただけで怖い絵が浮かんでしまうが、病巣は喉とはいえ、口のなかをいじるようなことになり、これが、後々拷問のようなリハビリが必要になってくる。

手術傷の回復やら、医療的な事情で集中治療室に2週間近く入っていたのだけど、

意識を回復させると数日は寝たきりでせん妄があったりと、こちらも不安でいっぱい。

この時、夫は51歳。

これがお年寄りだったら認知症まっしぐらというのも実感する。

幸い、主治医の先生の見立て通りに回復していったが、長く集中治療室とか、寝たきりになっていると、平衡感覚もおかしくなるようで車椅子に乗るのも大騒ぎ。

目が回り、座っていられない‥と、まずここからリハビリが必要になる。

口から水や食事を取れるようになったのはかなり先だったし、地味に辛かったのが、開口訓練だったとのこと。

読んで字のごとく、口を開ける訓練のこと。

この手術を受けると、口を開けられなくなってしまうそうで、この訓練をサボると、将来、歯科治療も受けられずに困ることになるとのこと。

普通は人差し指から薬指までは縦に、口に楽に入ると思うが、最初は人差し指、中指の2本でも怪しい。

ある程度体力が回復してくると、口腔外科に行き、開口訓練が始まる。

お医者さんに、頑張って口を開けましょうね‥と、励まされながら、本人は限界にチャレンジする気分で大きく口を開ける。

その瞬間、木製の大きな洗濯バサミのようなものを口にセットされてしまい、お医者さんは、『さー、頑張って。』

これが、凄い拷問なんだそう。

訓練はこれだけなんだけれど、何cm開けられた‥などと計測して終了。

でも、その木製の大きな洗濯バサミのようなものを渡され、ベッドに戻ってもやってね‥と宿題を出されていた。

やはり、今後の生活の質にも関わる問題だから、地味に辛い開口訓練も頑張って、おかげさまで何とか指3本分くらいは入るようになった。

そのとき、無慈悲に洗濯バサミを口に突っ込んだお医者さんが、今回インプラントの主治医のT先生だった。

 

😬インプラントの相談。

口腔外科の主治医T先生と、インプラントの相談が始まった。

これが、昨年の11月頃のお話。

本人は、麻酔をかけて貰って眠っている間に外科的な処置を済ませてもらう気満々。

普通の歯科診療でも、水が喉に入らないように細心の注意をはらってもらっているし、

個人クリニックの歯医者さんも大学病院を紹介するって言っていたし‥。

静脈麻酔だか、全身麻酔だかよく分からないけれど、過去に何度も経験したから大丈夫とか、むしろ眠っている間に治療が終わっているなんてラッキーと思っていた様子。

でも、T先生は、通常方式で大丈夫という判断をした。

実はガッカリした夫。

『ホントに大丈夫ですか?水が入ってきたらすぐに気管にまっしぐらなんですけれど。』

『普通に食事出来てるでしょう。だから大丈夫ですよ。』

『虫歯の治療みたいに削るというより切って押し込む感じだから、大丈夫。』なんですって。

切るって、歯茎を切ってそこに土台を埋め込むんだ‥。

一緒に話を聞いていたけれど、頭の中で絵になってしまう。

怖い。自分じゃなくて良かった。(笑)今更だけど歯を大事にしようと思った。

そこから、夫は指折り数えてインプラントの日が憂鬱になっていた。(そうだよね。)

 

😖インプラント施術。

12月のある日、朝1番でインプラント施術が行われた。

時間にして1時間半ぐらい。その日はたまたま予約が少なかったらしく、少し休憩したのち、インプラントとは反対側の奥歯のメンテナンスもしてくれた。

局所麻酔をして、歯茎を切開して、土台を埋めこむ治療。

不思議なことに、‥というより、T先生の腕が良かったので、全く痛くなかったそうで、土台を埋め込む時にトンカチで釘を打つような感覚は感じたとのこと。

本人が1番不安に思っていた、治療で使う水が喉を伝って気管に入ってむせ返るなんてことは全くなく、ただ、口を開けっぱなしにしているのがとても辛かったとのこと。

ただ、初めての体験の、治療する部分以外を覆うようなラバーダムというカバーをかけていたんだそう。

それによって、治療する部分以外に水がはいることもなく、患者にとっても不快感がかなり軽減されるらしい。

このラバーダム、保険外になるようで、通常の歯科治療で使うと歯科医院側の持ち出しになってしまうらしい。

それで、散々歯科治療を受けてきた夫にとっても初物になったらしい。

その後は、切開しているので、消毒に何度か通い、埋め込んだ土台が歯茎の骨にしっかり馴染むように少し間をあけるとのことだった。

痛み止めは、ロキソニンを処方するとのこと。

でも、自由診療なので100%の負担。かかりつけの歯科医院や病院でロキソニンを処方されて持っているなら、それを使ってね‥。

幸い、用心の為当日は使ったが、それ以降使わなくて大丈夫だった。

次の診察はトラブルがなければ2カ月近く先。

最後に簡単な型取りをしたが、次回は時間をかけて型取りをするという。

T 先生、親切なのか、いじっているのか、『次回はちょっと大変だよ。』と言う。

 

😬義歯の型取り。

インプラントの施術後、何度か定期的に消毒と観察をして貰い、土台も順調に歯茎に馴染んでいる様子。

勿論、痛みや腫れなどのトラブルは全く無いし、施術直後はロキソニンを服用したものの翌日からは、服用を辞めても痛みが出ることはなかった。

次の診察の予約は2月の下旬。

型取りをすることは前もって告知されていたが、ハイチュウのような粘土のようなモノを押し当てしばらく放置して型を取るという、昔ながらの方法で行われた。

夫にとっては、口を大きく開け続けることが要求され、やっぱり大変だったらしい。

しかも、型取りはこれで終わりではないらしい。

T 先生曰く、『仮の型取り』なんだとか。

一応、この日に取った型に合わせた義歯は最短2週間で出来上がるとのこと。

でも、すでに新型コロナウイルスで、世間がピリピリし始めた頃だったので、次の予約は3月下旬に入れてもらった。

その頃には、コロナウイルスも鎮静化してると思っていたのだけど大丈夫かな?

 

 

インプラントって、歯茎に施術した土台がしっかり馴染むまで、想像以上に時間をかけている。

確かに、ここをしっかりやっておかないと、義歯を装着した時に1番負担がかかるし。

やっぱり、時間もお金もかかる。

ますます自分は、今ある歯を大切にして、とにかく長持ちさせようと思った。

今後の経過報告は3月下旬の予定。

道のりは長い‥ね。