はじめの1歩

子育て終了、時間と心の余裕が出来たのでイロイロ手を出してみます。

積読部屋‥。

夫が数日前から、部屋の片付けを始めた。

夫婦2人になってからは、スペースに余裕が出来たが、夫が秘密基地にすると言って、勝手に?キープしていた部屋は、もはや物置き状態。

暖かくなってきたし、思いきって本を整理すると言って始めたはずなのに‥。

ネットか何かで誰かの『積読部屋』(つんどくべや)というのを見たらしく、何だか一目惚れっぽい雰囲気で、それを目指したいんだそう(笑)。

積読部屋』というのは、とりあえず本を入手したけれど、なかなか読めず、無造作に沢山本が積み上がっている部屋のことなんですって。

なーんだ、既に、積読部屋になってるじゃん‥と、思っている私。

夫曰く、もっと本で溢れかえっているのが理想で、こんなもんじゃない‥と、とんでもないことを言う。

うわ〜、勘弁して。汚部屋と紙一重な恐怖。

で、掃除機と雑巾片手に今までチョイ置きした細々したものがオブジェと化したエリアをガタゴト音を立ててつつ頑張っていたみたいなんだけど‥。



『こんなものが出てきた。保管は、この部屋じゃないよね。』

‥と、隣の、一応私のテリトリーにしている部屋に次々持ってくる。

それは、沢山の写真。

それも、結婚式から、その後息子達が幼稚園ぐらいまでのもの。

しかもこの時期のものは、写真館で撮っていたりで、やたらと嵩張る仕様になっていたり‥。

せっかく綺麗に収まっていたのになあ‥と、思う反面、引っ越しが多かったので、結構バラバラに入っているし、とりあえず収まってしまうとそのまま存在を忘れていたということもあり、ついつい時間を忘れて眺めてしまった。

悪ガキオーラ、ダダ漏れの息子達も可愛かったなあ‥(あくまでも過去形)と、ちょっと思い出に浸ったものの、これ、何処に収納すればいいの‥という悩みと、長男君の写真が異様に少ない‥ということに今更気が付いてしまった。

 



息子達は2歳近く離れてはいるけれど、学年では年子。

普通なら、長男の写真の方が多くなるはずなんだけれど。

これには、ちょっと訳がある。

次男は、生後4か月で脳性麻痺の疑いがかかってしまった。

首の座りも遅く、身体も柔らかすぎて、ハイハイもする気なし。仰向けで寝てニコニコしている子供だった。

定期的に大学病院で診てもらい、『奥手の発達で突然歩くこともあるから‥』と、励ましてくれたドクターのおかげで、私のメンタルは保たれ、本当に1歳半で突然歩いてくれて大喜び。

でも、今度は、言葉が出てこなかった。

こちらが言っている事は、分かっていそうなのに、よく笑うのに、殆ど喋らない‥。

聴覚に障害があり、音は聞こえるけれど、会話の音域の聞こえが悪く、聞き取れない耳だとわかった時には3歳になっていた。

それからは訓練施設を経て、聾学校の幼稚部に通うことになった。

当時の幼稚部は、親も一緒に通園し、子供への接し方も一緒に学ぶスタイルだった。

特に次男は発見が遅れていたので、他の子供と比べて言葉面はダントツに遅れていた。

そうなると、母親としては、多分責任感からのかなり必死な怪獣教育ママごんになっていたと思う。

幼稚部では行事生活全般、普通の幼稚園よりかなり丁寧に行っていた。

プラス、単語帳のように絵カードを作って、物の名前を覚えさせたり、絵日記の宿題があったり‥。

次男君、『お勉強臭』がすると、とたんに逃げてしまい、なかなか上手くいかなかった。

ある時、自分が写った写真なら興味を示していることに気がつき、せっせと写真を撮ることにして、これが上手くいった。

幼稚部では、普段の授業も親は教室で待機していたので、必然的に写真は次男のものばかりが増えていった。

写真と共に文字にも興味を持ち出したので、ちゃんとアルバムに貼って、ひらがなで説明文も付け、結果的に次男の幼稚園時代だけ立派なアルバムが出来上がっていたのだった。

このアルバムのおかげで、かなり言葉の遅れは取り戻せていたと思う。

けれど、長男は、家族でのお出かけや家庭内行事のものだけで、申し訳ないほど少ない。

当時は、次男の言葉を増やすことしか頭になかったので、順調に増えていたことに満足して、多分他のことに気が回っていなかったんだろうな‥。

今頃反省しても遅いんだけれど。

 

とにかく、このアルバム。

仕方ないと言えば、仕方ないとも言えるかもしれないけれど、長男が今、これを見たらいい気しないよね。

とりあえず、新たな収納場所を確保して、いつかは今まで書いてきたことを言い訳することになるんだろうな。

それにしても、大量の写真、いつか整理しなくちゃ‥と、思いつつ写真も『積読部屋』状態になっているし‥。

お片付けは苦手だけど頑張らなくっちゃ!‥