はじめの1歩

子育て終了、時間と心の余裕が出来たのでイロイロ手を出してみます。

念願の『蛍』の旅行記。石の湯ロッジ編。

(前回よりの続きです)

 

夕方16時過ぎに石の湯ロッジに到着しました。

車から降りると、風が冷たく心地良いものの、空を見上げると、『山の天気』という感じで雲だか霧だかが流れてきました。

予約していた部屋は、窓の外には白樺林が広がる眺望の良い部屋でしたが、西向きということもあって、部屋は少し暑い気がしました。

このロッジには冷房設備が無いので少々不安に思いましたが、窓を全開の網戸にして、夕食まで、ロッジ周りを散策することにしました。

ホントに見渡す限り、自然溢れる環境です。

ロッジは設備は古いものの、綺麗に清掃されてよく手入れされているという感じです。

 

ロッジの目の前が、ゲンジボタル公園です。

日没後は、ここに蛍が沢山飛んでいるのだと思うと、ワクワクします。

でも、蛍を守り保護するという姿勢が強く、結構厳しいルールがありました。

写真撮影禁止です。

フラッシュを使ってはダメという意味ではなく、全面的に禁止されていました。

スマホの僅かな灯りさえNGなのです。

ただし、20時30分以降なら、撮影はOKとのことでした。

また、ロッジのルールも、ゲンジボタル公園の目の前という立地なので、とにかく蛍ファースト。

日没後は、部屋の灯りが外に漏れないようにカーテンを閉めるとか、ゲンジボタル公園に面する側の照明は本当に最低限で、人工的な光で蛍の負担にならないようなルールが徹底されていました。

お風呂(大浴場)も、最低限の灯りのみなので、脱衣所から見たら、真っ暗に見えるほどでした。おかげで、大浴場のガラス越しに、ふらふらと飛んできた蛍を見ることができましたが。

 

🩷晩御飯🩷

晩御飯は、和洋折衷のコース料理でした。

この時期に泊まっているお客さんの殆どが蛍を楽しみにしているので、蛍の出現ピークの19時から20時に蛍を見に行けるように時間を設定してくれているようでした。

また、口コミの評価どおり、美味しくいただきました。

お料理は一品づつ提供してくれ、丁度良いタイミングで次のお料理が出てきました。

サラダ、ご飯、お味噌汁はセルフサービスで、自分で盛りつけるシステムになっていました。
食堂のテーブルはほぼ埋まっており、この日の客層も様々でした。

私達のようなシニア世代の夫婦が数組、ベテランハイカーという雰囲気の女性グループ、大学生か若手の社会人のようなグループが2組、小学生以下と思われる子供を連れたファミリー、赤ちゃんを連れた若い夫婦、一人旅らしき人が数人‥。

さすがに、山奥すぎて?、外国人観光客はおらず、少しホッとしました(笑)。

 

🩵いよいよ蛍を見に行きます🩵

晩御飯を終えると、部屋には戻らず、直ぐに蛍を見に行きました。

ロッジ玄関の照明も落としてあり、足元灯はあるものの、ほぼ真っ暗です。

バリアフリーと対極にあるようなロッジだし、前庭兼駐車場も足元が舗装されていないどころかボコボコです。

その上自分の靴を取り出すのが面倒だったので、つい不精してしまい、ロッジのサンダルをつっかけて行ったので、慎重に歩くしかありません。

ロッジの前庭を少し行くと、ゲンジボタル公園の入り口です。

ここにかかる橋付近が、1番蛍が出現するスポットと、聞いていましたが、既に沢山の人が来ていました。

近隣のホテルやロッジから、送迎のマイクロバスを出していたようです。

ゲンジボタル公園の駐車場は、歩くと5分はかかると思われる急坂の上にあるので、その人達の方が暗い道を歩いて大変だったかもしれません。

 

蛍、沢山飛んで光っていました。

橋の奥は、川と林になっていて、蛍は奥の方で光っているイメージでした。

私だけではなく、結構年配と思われる人も「初めて蛍を見た。」と喜んでいる会話が聞こえてきました。

ゲンジボタル公園内にも足元灯は点いていたのですが、かなり暗いのです。

しかも、赤い誘導灯を持った監視員さんが居て、しっかり見張っていました。

坂の上の駐車場から来る人の中には、小さな懐中電灯で足元を照らしながらやって来る方が時々いて、直ぐに注意されていました。

確かに懐中電灯で足元を照らしたくなるほど暗いのですが、蛍ファーストなので仕方ありません。

‥という状況なので、蛍の写真は20時30分すぎに出直そうと思い、蛍を眺めていました。

 

また、星も沢山出ていたようでした。

この日は天気が下り坂だったようで、空の半分以上に雲がかかっていましたが、ど近眼で矯正視力で両眼でやっと0.8 という私にも、雲の隙間から沢山の星が見えました。

晴れていれば満天の星空だったんだろうなあ‥。

実は、私、満天の星空というのも現物?を見たことがありません。

自宅近辺では、北斗七星の一部と金星がたまに見える程度ですもの。

これ以上、近眼と老眼が進む前に、満天の星空を見たいなあ‥と、ぼんやり考えていました。

その時、夫が、『あの星、変な動きしてるよね。ドローンにしては高いし‥』と、指差す方向に、1つだけ動く光がありました。

数分間、ジグザグに動いていましたが、雲の中に入ったようで見えなくなりました。

近くにいた若い男の子のグループも『UFOじゃね?』と、言いつつ見ていましたが、夫もUFOだと思っているそうです。(笑)

 

💙出直して、蛍の写真を撮るぞ💙

一旦、部屋に戻り、大浴場で、お風呂を済ませました。

時刻はとっくに20時30分を過ぎているので、もう一度蛍のスポットに行くことにしました。

夫は夕食時にビール飲んでいい気持ちだし(笑)、お風呂にも入ったし、めんどくさい‥というので、iPhone片手に1人で、行ってきました。

先程は、あんなに人が居たのに誰もいません。

監視員さんもいません。

誘導灯も消してあるようで、先程も足元がよく見えないほど暗かったのですが、更に暗くなった気がしました。

ゲンジボタル公園の入り口の橋までなら、目と鼻の先という距離なので、思い切って行くことにしましたが、『夜ってこんなに暗いんだ‥』を実感しました。

暗い‥というのはやっぱり怖いなあ‥と、思いつつも何とか、到着しましたが‥。

蛍は、殆ど居ません。

だから、20時30分以降なら写真を撮っても良い‥というルールにしたのでしょう。

あくまでも蛍ファーストでした。でも、ちょっと意地悪ですよね(笑)。

それでも、時折、ちらほら光っているので、ダメ元で写真を撮りました。

それが、これ。↓

iPhone15をもってしてもこの写真。

いかに真っ暗だったか‥ということが、よく分かるでしょ(笑)。

蛍って、一晩中飛び回って光っていると思っていたのですが、そんなことないんですね。

と、いうことで、早々に退散しました。

 

🩵暑くて悶絶しました🩵

ロッジの夜は静かでした。

決して新しい建物ではないので、防音に優れている訳ではないと思いますが、時々、ゴン!とか物音がするものの人の声は聞こえてきません。

そのせいか、テレビをつけるのも憚られるほどです。

そんなことより、まだ部屋が暑いのです。

ロッジの人は、夜には20℃を下回るとか、今朝は15℃だったとか、何とか言っていましたが‥。

確かに外気温は低くなってきたし、夕食時の食堂は、冷房設備はありませんでしたが快適でした。外は冷んやりしているのです。

どうやら風向きが悪く、ドアから窓に向かって空気が流れているようです。

ドアを開けっぱなしで眠る訳にもいかず、扇風機を一晩中つけて、お腹の上にタオルケットを置く感じで一晩を過ごしましたが、エアコン無しではとても生きていけない(大袈裟😅)環境で暮らしてきた身には、暑い夜でした。

 

翌朝、窓の外は、音も無く雨が降っていました。

外気は涼しく感じましたが、寝苦しさは、湿度と私達の耐性の無さだったのかもしれません。目の下にうっすらクマが出来ていた朝でした(笑)。

 

🩷朝ご飯🩷

朝食は私達は少し遅めの8時。半分以上の方が食事を終えていたようです。

朝食も、一皿づつ、頃合いをみて持ってきてくれます。

ヨーグルト、フルーツとポテトサラダ、キッシュにソーセージ‥。

パンと飲み物はセルフサービスです。

美味しくいただきました。

私達が暑さに耐性が無かったのか、たまたまこの日が年に数回あるか無いかの暑い日だったのかもしれませんが、それを差し引いても、リーズナブルで、ご飯も美味しく、スタッフの方も感じが良くて、蛍の乱舞も見ることが出来て、満足です。

石の湯ロッジさん、お世話になりました。

外は雨。

山の上なので、降りたら天気は回復するかな‥と、期待してチェックアウトしました。

 

(つづく)