埼玉県の大宮に盆栽村と呼ばれる盆栽園が集まっているエリアがあります。
ここは、関東大震災で大きな被害を受けた東京の大名屋敷の庭職人さん達が、盆栽育成に適した土壌や環境を求めて移り住んで、大宮盆栽村と呼ばれるようになったそうです。
毎年、ゴールデンウィークの5月3、4、5日は、大盆栽まつりが行われてきましたが、コロナ禍でずっと中止になっていました。
でも、今年は3年ぶりに行われている‥と、昨日のお昼のローカルニュースで知り、早速行ってきました。
実はここは普通の住宅街です。
最盛期は30軒以上盆栽園があったそうですが、現在は5軒の盆栽園が住宅街の中に点在しているといった感じです。
雰囲気の良い住宅街ですが、盆栽まつりの3日間は、この人出だから救急車も入れないだろうなあ‥なんて思いながら歩きました。
沢山の露店が出ていて、盆栽はもちろんのこと、山野草に特化した店、松や欅に特化した店もありました。
盆栽を植える器、肥料、剪定鋏などのお店も出ていました。
素人には盆栽の価格はよくわかりませんが、フツーに30万円の鉢が並んでいたりします。
そんな盆栽を沢山見ていると、3万円の鉢でも驚かないというか‥。
やはり人だかりが出来ていたお店は1000円ぐらいから買える小さな鉢を扱っている露店でした。
大クワガタも売っていました。
お客さんにケースの蓋を開けて見せていましたが、飛んで逃げていかないかなあ😅
余計なお世話な心配ですね。
こちらは、さいたま市の施設『盆栽四季の家』
トイレ休憩などで利用する人で混雑していました。
植木屋さんの露店がひしめく通りの一本隣の道には、市民の盆栽の作品が展示してありました。
所謂、『盆栽でごさいます』という立派なものから、箱庭のように仕立てたものや、地域の小学生が育てた盆栽も並んでいました。
写真の植竹小学校6年生が育てている盆栽、針金で矯正しているようなものもあり、ちゃんと習っているんですね。
展示してある盆栽の中には、これいくらするんだろう‥と心配になるほど立派なものがありましたが、お客さんの手の届くところに並んでいます。
これ、ニッポンだから壊されたり盗まれたりしないんだろうなあ‥なんて思いながら、散策を楽しみました。
普段はちょっと敷居が高い盆栽園も沢山の人が見学していました。
値札は付いていませんが、露店のあの程度のものが30万円だから、これは一桁違うかも‥と思うような立派な鉢も並んでいます。
足元は段差があったり凸凹しているので、悪意はなくてもコケて盆栽を倒したりしたら大変だよね‥なんて心配をする貧乏人のサガ😅。
でも、盆栽ってじっくり眺めていると、立派な大木をぎゅっと縮めて植木鉢に植えたような、1鉢で風景に見えてくるような気がするものもあります。
盆栽の知識ゼロの私にもそう感じさせるのだから、やっぱり奥が深いです。
こちらはひときわ大きな盆栽。人の背丈ほどあり、盆栽と呼んでいいのか😁‥。
何故か写真を撮っている人が多くつられて私もパチリ。
この盆栽たちが置いてあったのはある有名な盆栽園でした。
NHKのEテレ『趣味の園芸』の元キャスターを務められた山田香織さんの盆栽園の『清香園』でした。
ここだけは園内撮影禁止ということで、入り口の巨大な盆栽を写真に収めている人が多かったようです。
本日は日差しが強かったものの、風が爽やかで気持ちよく散歩しました。
本日の歩数、9113歩。