うちの庭に大きなびわの木があります。
実は、勝手に生えてきて立派に成長した、逞しい木なのです。
もしも人類が滅亡したら、植物の天下になる‥と、以前何かの番組で言っていたような気がしますが、廃業したガソリンスタンドのコンクリートを割って出てくる雑草や、我が家のびわの木を見ると、なんだか納得してしまいます。
3軒並んだ建売住宅に入居したその昔、お隣さんは小学生から高校生までの子供が居て、早速大きめのびわの木を植えていました。
ほどなくたわわに実をつけて、お隣さんの子供達は大喜びでびわ狩を楽しんでいました。
当時、我が家の息子達はまだ赤ちゃんで、その様子を微笑ましく眺めていました。
我が家の息子達が小学生になった頃、お隣さんの子供達はすっかり大きくなり、びわに関心が無くなっていたようで、代わりに我が家の息子達がびわ狩を楽しませて貰っていました。
息子達が中高生になる頃には、びわの木は更に大きく、また彼らもびわに関心が無くなり、実を取る人が居なくなったので、今度はカラスがやってきて器用に実を食べていました。
ただ、ちょっと気の毒なのは、庭にカラスがくると、殆どの人が追い払います。
そのせいかびわの種があちこちに落ちていて、毎年変なところから発芽します。
そのうちの一本が無事に成長したのが我が家のびわの木なのです。
ここ数年は、小さいながらたわわに実をつけ、見た目はイマイチでも甘くて美味しく、やっぱりお隣さんのびわの木の子供だよね‥と、勝手に思っていました。
ところが、グングン成長して2m以上になってしまい、狭い庭ではびわの木が作る日陰で他の木が枯れてきたり、部屋の日当たりも悪くなってきたので思い切って昨日強剪定しました。
最初に写真を撮っておけば良かったのですが、結構大変でした。
脚立に登って木を切るのは夫の役目。
私は脚立が倒れないように押さえるだけでしたが😅。
ネットで調べると、びわの剪定時期は丁度2月が良いようです。
この季節なら、気持ち悪い虫と遭遇することもないし‥。
びわはこの季節、とても地味な花を咲かせています。
特に今年は花を沢山付けていて剪定をしなかったら、ものすごく豊作だったんだろうなあ‥と思うと、何だか勿体ないような気もしてきます。
でも、花が付いているこの季節の剪定なら、実がなる枝を全部切ってしまうような大惨事は回避できますね。
とはいうものの、今回は庭の日当たりの為にも木の背の高さを半分ぐらいに切ったので、かなりの量を剪定しました。
茶色っぽいのがびわの花です。
実はメジロがしょっちゅう来ていたので、こう見えても結構花の蜜があるのかもしれません。
とても地味な花ですが、ご多分にもれず、花粉がすごい‥。
折角沢山の花を付けたのに‥と木が怒っているようです😅。
黒っぽいエプロンに茶色い粉が沢山付いてしまうし、マスクをしていても、花粉を吸ってしまうのか、頭が痛くなってきました。
ゴミとして出す為には、枝は90cm以下に切らなくてはなりません。
びわの木の枝は意外と柔らかく、剪定鋏でもそんなに力を入れずとも切ることが出来ます。
さすがに太い枝はノコギリを使いましたが‥。
頑張った成果はゴミ袋5個分と枝が2組。
週明けは、またしても関東は積雪の予報が出ているので、ゴミ出しは次の機会まで待つことになりそうです。
これでも木の高さは半分くらいになっています。
でも庭の日当たりと部屋の日当たりは大きく改善されました。
あとは、木が枯れないように、切り口に癒合剤というボンドのようなモノを塗って、切り口からバイ菌や水が入らないように処置をしました。
『こんなところからびわの木が生えてきた。』と気がついてから12、3年で、大きく成長したびわの木。
植物って逞しいなあ‥と思う時、私の中で、真っ先に思い浮かぶのがこのびわの木。
その逞しさで、過酷な強剪定を乗り切って、また沢山の実を付けてくれますように‥と、調子の良いことを思っています😊