今週のお題「住みたい場所」
私、意外と引越しを経験しています。
結婚するまでは東京都内を2箇所。
結婚後は、札幌市と埼玉県内を3箇所と大阪市。
きっともう引越しすることはないと思うので、ずーっと埼玉県民の予定です。
子供の頃は何処に住みたい‥なんて考えたこともなく、最初に意識したのは中学生の時。
当時、埼玉県にあった父方の祖父母の家への同居話が持ち上がり、『やばい』と、焦りました。
当時都立高校入試は3教科なのに埼玉は5教科。今更教科が増えたら勉強が間に合わないよね‥という単純で情け無い理由からです😅。
結局、同居話は立ち消えたのでホッとした思いがあります。
高校生になると、当時の都立高校は学区制だったこともあり、クラスメートに千代田区とか港区のアドレスの友人が出来ました。
神田とか、六本木とか、青山とか‥。
口に出しては言わなかったけれど、都会の観光地だと思っていたので、普通に人が住んでいるんだ‥と、その時は内心ちょっとびっくりでした😅。
短大や社会人になってからは、首都圏住みの友人との付き合いでしたが、同じ埼玉でも、ちょっと駅まで距離はあるけれど民宿並みの大きなおうちの友人もいました。
それまでが、自分自身も友人達も、交通の便は良いけれど大きいとは言えない住まいだったので、羨ましく思ったものです。
結婚後に最初に住んだのが札幌市の郊外。
エレベーターが無い古いタイプの県営住宅といった感じで、既に築30年超えの見た目はイマイチな社宅でした。
室内は廊下がなくふすまで仕切る、『ザ、昭和』という趣きの古い作りだったけれど周りからは『〇〇御殿』と、呼ばれていました。
それは自分で暖房の手配をしなくても良いからということでした。
この社宅の住人は内地(北海道の人は、本州のことを内地と呼んでいた)の人の方が多く、冬の寒さを知らないので水道管を破裂させたりのトラブルが過去に多く、管理人さんが毎日ボイラーで全館暖房状態にすることになったと聞きました。
勿論お風呂やトイレにも暖房が入っていました。
だから、自分で暖房の手配をしなくても、冬でも半袖でアイスクリームの世界。
最初に住んだのがこの社宅だったので、北海道の家は、寒さが厳しいゆえにかえってしっかり暖房が入っているし、このボロい社宅ですら快適なので、これが標準なのかも‥と思っていました。
食べ物は美味しいし、社宅の水道水ですら、浄水器無しで美味しいと思っていたほど。
G や変な虫にも遭遇しなかったし、今でも札幌サイコー💕と、思っています。
ただ、市内でもスキー場の麓だったせいか、一晩で、駐車場の車が雪像になっているのはしょっちゅうで、車で出かける前に雪かきタイム30分が必要でした。
また、社宅では早朝の雪かき当番があり、夜中にブルドーザーで除雪し、端に寄せてある雪の壁をどかせる当番があったのですが、物珍しさとパウダースノーだったので、むしろ面白いぐらいでした。
社宅のお隣さんは室蘭出身の方で、雪がちらつく季節になると『あーあ』という顔をしていました。
そして、札幌の冬を3回も経験したら私と同じ気持ちになるわよ‥と笑っていました。
結局、札幌の冬は2回しか経験出来ずに埼玉へ異動になりました。
その後は、埼玉で子育てと、首都圏で家を持つなら割安感があったということもあり、現在の家を買いました。
勿論、大きな買い物なので吟味に吟味を重ねたし、予算の壁もあるし‥という現実的な選択をした家です。
でも、所謂ママ友関係に変な人がいたりで、土地に愛着が持てなくなっていた時期もありました。
そんな時、大阪へ転勤の内示があり、息子たちは中学生でしたが、家族で大阪へ引越しました。
私が初めて他所の地域に引越したのが札幌市だったワクワク感と同じで、息子達も埼玉から初めて他所の地域に引越したのが大阪市で、ワクワクして過ごしていたようです。
埼玉と比べて、大都会で、地下鉄駅まで徒歩4分、時刻表をチェックしなくても電車は次々とやって来るし、自転車で主だった繁華街へも行ける‥と、好奇心全開の毎日でした。
夫も京都に近いというだけで、結構大阪ライフを楽しんでいたようです。
その後、埼玉へ異動になり、自宅を賃貸に出していたので、契約期間の残り期間とリフォーム期間は隣街で過ごし、自宅へ戻ってきました。
旅行で風光明媚、美味しいご飯‥と、素敵な場所はたくさんありましたが、観光と住むということは大きく違います。
現実的に住みたいところというと、やっぱり札幌市かなあ。
体力も下降線のお年頃なので、住むとしたら雪かきが必要ないマンションで、できれば地下街に繋がっているような駅近物件。(でもきっと高額で手が出ないと思うけれど。)
これなら、札幌のいいとこ取りが出来そう。
でも、大阪ももう少し住みたかったなあ。
一時は、土地に愛着が持てなくなっていた埼玉の我が家も、転勤などで離れたおかげで良いところも見えてきました。
所謂、変なママ友とは子供の成長で縁が切れたし、埼玉って災害が少ないし、晴れの日が統計的にも多いし、田舎も都会もすぐそばにあるし‥。
物価も安い方だと思うし、オサレではないけれど暮らし易いと感じています。
結局、『住めば都』派で、変な人とGさえいなければ、結構何処でもいいのかもしれません。