今年は梅雨入りが早く、近畿、東海までもう梅雨入りしたとか。
当地はまだだけど、時々雨が落ちてくる天気だったので、今日は片付けに燃える日のつもりだったけれど、早くも不完全燃焼状態に‥。
カオスと化していたクローゼットの上段を綺麗にするつもりだったのだけど。
とんでもないモノを発掘してしまった😅。
それは、片付けの天敵、思い出系の品物。
ボロボロになったキティちゃんのキルティングバッグから出てきたのは、次男が幼稚部に通っていた時の親と担任の先生との記録帳。
次男は、3歳で難聴であることが分かり、障害者の訓練施設で訓練を受けたものの全く芽が出ず、聾学校の幼稚部に入学していた。
その時は、私も多分人生で最大に落ち込んでいた時で、3歳なのに理解して使っている言葉が数個しかないと判定された次男の言葉をどうやって増やすか‥しか頭になかった。
我が家は年子なので、長男は幼稚園の年中さん。
最初の訓練施設で担当してくれたST(言語聴覚士)の男の先生は、
『長男は保育園で5時までしっかり預かって貰って9時から5時は、次男をひとりっ子だと思って、遅れを取り戻しましょう』
‥という方針で、長男を幼稚園から保育園へ強引に押し込んで貰えることになった。
ところが、長男は、馴染んだ幼稚園から、保育園へ転園することに、涙目で拒否。
それはそうだよね‥、長男に大人の事情を理解させるのは可哀想だよね‥。
STの先生の反対を押し切り、幼稚園はそのままで、ケア出来ない時間は、福祉のホームヘルパーさんをお願いし長男の面倒を見て貰うことにした。
でも、直ぐに後悔するほど、兎に角時間に追われる毎日になってしまった。
双方の実家は片道2時間近くかかり、そうそう頼れず、両隣りやご近所さんとは一回り年齢が離れていてお子さんが丁度受験生らしく頻繁に塾や習い事の送迎をしている雰囲気。
悪ガキの部類に入る長男を10分でもお願いする勇気はなかった。
なので、ホームヘルパーさんだけが頼りなんだけれど、『長男の保育』限定でしか福祉のホームヘルパーさんには頼めないので、家事は朝出かけたまま、そっくり残っている。
しかも次男は訓練施設では全く芽が出ないどころか、脱走してトイレに籠城して、便器の水を流すことに喜びを見いだしてしまい(彼もまたストレスフル)😅、帰宅したら、どうやって家事を回していこうかしか頭にない毎日。
だから、長男が構ってほしそうにしていたのは感じていても、殆ど期待に応えてあげることは出来なかった。
今思い出しても、この1年間の記憶は便器の水流を眺める次男の姿しか浮かんで来ないほど。
この訓練施設は幼稚園の年中さんになったら普通の幼稚園と並行して通うプログラムになり、翌年からは登園日が週に1回になるので、聾学校に転入した。
そこで、担任の先生と、交換日記のような生活記録ノートをつけることになった。
当時の聾学校は、親も授業に付き添い子供への接し方を学ぶという方針だった。
次男の学年は、彼らが胎児であった頃風疹が流行っていたせいか難聴児の当たり年?で、他学年と比べても倍以上の人数だったが、うちのように途中から入ってきた子供は別のクラスが設けられていた。
聴覚障害の性質上、手がかかるのでひとクラス定員も5人ぐらいで、寺子屋のような雰囲気だった。
親も教室の後ろで授業を見学したり参加することもあって、人手はあったせいか、かなり融通をきかせてもらい助けて貰うことも多かった。
この雰囲気が次男にあっていたのか、最初の1年は、やる事なすことまるで大きな赤ちゃんで、ガッカリすることも多かったが、それでも次第に言葉を獲得していった。
その時の記録を記したノートが出てきてしまったのだ。
宿題で卵ボーロを噛まずに舐めて食べるとか、シャボン玉遊びをするなど、舌の使い方や息の出し方の助けになるような遊びのような訓練をした‥とか、兎に角懐かしく、お片づけの最中であったことをすっかり忘れて、散らかり放題の部屋で記録ノートを読み耽ってしまった。
そうだよね、懐かしいなあ‥。
次男の学校の記録ノートなので、記録のメインは当然次男なんだけれど。
長男の保育の都合がつかず、聾学校に一緒に連れていったことも時々あった。
年子ということもあり、長男も一緒に参加させてもらうこともあったが、
そのような日の記録ノートの担任の先生からのメッセージが、いくつか胸に刺さった。
『Mちゃん(長男)も実は、甘えん坊の赤ちゃんですね。』
その時は、それ以上のことに考えが回らなかったけれど、先生、遠回しに長男をもっとかまってあげて‥と言っていたんだなあ‥。
もうすっかり大人(‥というか、おっさんに近い年齢😁)になってから気がついた私。
しばらく申し訳ない気持ちでいっぱいになったけれど、パチンカスなこと以外は人並みに育っているはず‥。
そのことを感謝して、次にうちに帰ってきたら、気持ち悪がられない程度に😅ちょっとだけ優しくしてあげようと思っている。
遅すぎだよね‥😅。