『駅からハイキング』上野、谷中巡りの続きです。
電車を見ながら両大師橋を渡り、上野公園エリアにお別れします。
丁度、本日のコースの中間地点、5km歩いたようです。
④眞源寺(入谷鬼子母神)
ここが、『恐れ入りやの鬼子母神』なんですが‥。
何やら工事しているし、すごく狭いし、毎年七夕前後に開催される入谷朝顔市で、多くの人で賑わう映像の印象と違うし、ホントにここかな‥と不安になるほど。
同じコース地図を持った人も沢山居て、皆さんちょっと戸惑い気味に見えたので、きっと間違いではないんだろうな‥ということにしました。(笑)
ちなみに、鬼子母神は(きしもじん)と読みます。
太田蜀山人の狂歌、恐れ入りやの鬼子母神のフレーズだけは知っていましたが、今まで(きしぼじん)と、読んでいました。
正しくは(きしもじん)ですよ。(笑)
って、間違えていたのは私だけかな。
鬼子母神は、元々は他人の子供を喰らう鬼でしたが、最愛の自分の子供をお釈迦様に隠されて嘆き悲しみ、改心して母子の守護神となりました。
この鬼子母神が祀られている入谷と、『恐れ入りました』をひっかけ、『恐れ入った』という意味をシャレにした言葉が、恐れ入りやの鬼子母神です。
一つ、お利口になりました。(笑)
⑤寛永寺
1659年、徳川幕府の安泰と万民の平安祈願の為に江戸城の鬼門に当たる上野に建立。
最盛期には、現在の上野恩賜公園を中心に広大な寺領を誇っていたそうです。
⑥浄明院
多くの石地蔵が境内のずらりと並んでいました。
歴史に造詣が全く深くない私としては(笑)、近隣に、もっと古そうな、もっと立派なお寺も沢山あるのに、『駅からハイキング』のコースにした基準って、何なのかなあ‥と、思ってしまうほど、この界隈は、お寺、神社が沢山ありました。
そういえば、谷中霊園も割と近くにあるはずだし‥。
時刻はちょうどお昼ごろ。久しぶりに沢山歩いたので、お腹も空いてきました。
谷中界隈は、古民家を改装したカフェなどが最近増えたようで、このカフェでお昼ご飯のつもりでした。
場所やメニューも調べておき、頭の中はたまごサンドになっていたのに‥。
この昭和レトロな佇まい。
時々テレビに出てくる有名なカヤバ珈琲です。
なんか、ひと気がないし、思っていたよりこじんまりした建物で、通り過ぎてしまったほど。
なんと、お休みでした。ガッカリ。
しばらく歩くとお香の専門店を発見しました。
沢山のお香と数珠の専門店でした。
店員さんが親切に色々と説明して下さったのですが、結局、何度か買ったことがあるこちらの商品を購入しました。
⑦本妙院。
こんなことを言ってしまうと、とてもバチあたりかもしれませんが、ここでいいのかな?と、思った小さなお寺さんでした。
近隣に大きな立派なお寺が沢山あるのに、何でここがコースに入っているのかな?と、思ったのですが。
このお寺さんは、御朱印でとても人気があるとのこと。
招き猫の描かれた御朱印や4色の寺紋のスタンプが鮮やかな御主題がとても人気があるんだそうです。
御主題というのは、日蓮宗の『南無妙法蓮華』と、クセのあるハネの部分を大きく伸ばして書く髭のような文字で書くことを指すそうです。
御朱印帳に他の宗派が混じっていたら、御主題は書いてもらえず、代わりに御朱印を頂けるそうです。(寺によっては御朱印もダメな場合もあるとか。)
御主題を書いて貰いたいのなら、日蓮宗だけの御主題帳を用意しなくてはなりません。
本妙院では、『駅からハイキング』用に、期間限定の御朱印が用意されていました。
書置きでしたが、可愛い💕ですね。
⑧延寿寺日荷堂
『足病守護、健脚の神様』として崇敬を集める‥とのことで、ウオーキングイベントにぴったりなポイントですね。
街並みは、ザ、下町という感じです。
どこか昭和の風情を残しています。
⑨ギャラリー猫町
お休みでした。
⑩いせ辰 谷中本店
江戸末期に千代紙、おもちゃ絵の版元として神田で創業。
関東大震災と戦災で、多くの版木を焼失してしまいましたが復刻に努めたお店です。
美しい千代紙、手拭いなどが沢山並んでいました。
失礼ながら本店という割に、こじんまりしていたので、『駅からハイキング』の参加者が常に店の付近にいる状態なので、気がついたという情けない私です。
⑪カフェ猫衛門
築90年以上の古民家を改装した店内で、お茶を飲みながら、招き猫の絵付け体験ができるカフェですが、なんと、定休日。
長屋のような建物の隣の谷中堂には招き猫グッズが沢山ありました。
記念に招き猫のストラップを購入しました。
⑫岡倉天心記念公園。
岡倉天心は、東京芸術大学の設立に関わり、日本美術院を創設された方。
日本美術院と旧居跡を記念公園としていますが、多分『駅からハイキング』がなければ、あまり他所の人は来ないだろうなあ‥と思わせる、住宅街にあるこじんまりとした公園。
正面に見えるのは岡倉天心が移住した茨城県五浦海岸(いづらかいがん)に建てられた六角堂を模したお堂で、中には天心坐像が祀られていました。
⑬谷中銀座商店街
夕焼けが美しく見える階段『夕焼けだんだん』の下から道の両側に約70店舗が並ぶ商店街。
東京近辺で下町レトロな商店街とか、昭和レトロな商店街というと、この谷中と、戸越銀座商店街、砂町銀座商店街のどれかがよくテレビに出てきます。
平日のお昼過ぎでもそこそこの人出でしたが、コロナ前は、外国人で溢れかえっていたんだろうな‥と思わせる作りの商店もチラホラありました。
そして、『夕焼けだんだん』の階段を登り、少し歩くとゴールです。
日暮里駅で『駅からハイキング』はおしまいです。
16時30分までにゴールしてくださいと、コース地図には書いてありましたが、駅で手続きなどは、ありませんでした。
実は、写真の日暮里駅の右手奥にスカイツリーが見えるのです。
(写真には写っていませんが。)
横断歩道を挟んで写真を撮ると、いい具合にスカイツリーと、日暮里駅が入る撮影スポットのようで、入れ替わり立ち替わり皆さん撮影されていきます。
それにしても、お昼ご飯を食べそこねて10kmのウオーキングになってしまいました。
コースが住宅街だったこともあり、食事が出来るお店がなく、谷中銀座商店街も、食べ歩きにぴったりなお店が殆どでした。
さすがに座ってまったりご飯を食べたいと、思ったので、日暮里駅の駅ナカに期待したものの、食事が出来る(好みの)店がなく、地元の駅まで戻って、エキュートで、遅いランチ。
美味しい餡掛けカニチャーハンでした😊。
天気はずっと曇り空でしたが、半袖でも快適なウオーキング日和でした。
『駅からハイキング』は、場所柄なのか、参加者は中高年が多く、受け付け開始の10時頃に出発すると、同じコース地図を片手に歩く人が多く、道に迷うことなく、気持ち良く歩くことが出来ました。
私は、元都民ですが、結構知らない所が多く、新鮮で楽しい1日になりました。
スタンプラリーほど、ガチガチなコース設定ではないので、興味が無ければ飛ばしてもokだし、ゆるゆるなイベントで、参加費無料、事前予約不要なコースが殆どで、気楽に楽しめてオススメです。😊