数年前に、市報で見つけて参加した『リンパ体操教室』。
その後、参加者有志でサークル化され、今日まで続いている。
サークルの人数は、入れ替わり立ち代わり10人ぐらいで続いており、気がつくと継続年数だけは先輩格になっていた。
講師の先生は同年代。他に同年代が2人と一回り年上の方々と、毎週楽しく過ごしている。
『リンパ体操』って?
リンパの滞りを無くして様々な不調を改善する為に色々なアプローチ法を教えてもらい、週に1回通うだけでも自分の身体のメンテナンスにもなる。(はず。)
世間でも、リンパドレナージュとか、所謂、リンパ腺をゴリゴリしごいて強引にリンパを流して小顔になりましたよとか、痩せたとか、そんな広告を頻繁に見かけること多かった。
だから最初の頃は、ホントにゴリゴリしごきまくり、『痛い!』と阿鼻叫喚状態。
でも、リンパマッサージというとそんなもんという雰囲気があったので、『痛い』と大騒ぎしながらも、身体のメンテナンスになっている気になっていた。
ある日、講師の先生が、常識をひっくり返すリンパ体操にしますと宣言。
ゴリゴリするリンパマッサージではなく、上質な化粧筆でそーっと撫でるようなリンパマッサージに衣替えすることになった。
ホントに180度の転換。
どうやら、講師の先生が『さとう式リンパ』を習ってきたらしい。
さとう式リンパというのは、佐藤さんという歯医者さんが考案したリンパマッサージ法で、ゴリゴリしたり押したり痛いことをせずに、アゴ周りを緩めることによってリンパの流れを良くして、結果的に肩凝り腰痛などの改善、小顔、足痩せ、ダイエットなどの美容的な効果も期待できるという。
耳たぶ回し、耳たぶに輪ゴムをかける、顔を優しく撫でてリンパを流す、足の指回しなど、イロイロなことを教わった。
(詳細は、さとう式リンパケアでググると沢山出てくるので、話題性はあったみたい。)
しばらくすると、筋膜はがし、ヨガや気功、瞑想の要素も入ってきた。
基本的には、リンパの流れを良くするためのイロイロなアプローチ法ではあるのだけど。
生徒の年齢層が広いこともあり、反応は様々で、辞めていく人もいた。
講師の先生は、市の単発の講座でも人気があるので、その講座の参加者から継続希望の方が入ってくるという状態で、常に10人ぐらいで和気あいあいと続いている。
効果の程はというと、深刻な悩みがあって始めた方ほど効果ありの雰囲気。
実際、足首が痛くて正座が出来なかった人や、腰痛持ちでギックリ腰常習だった人、肩凝りが酷くて、手を挙げることが出来なかった人‥。
みなさん、しっかり改善して喜んでいたが、講師の先生が新しい事を取り入れると辞めていく人が多かった。
なので、今残っているメンバーは、考え方が近いと思うので、これで固定しそうな雰囲気になってきた。
現在の最高齢のメンバーは79歳。この方、とってもパワフルで、体幹を鍛えるエクササイズでも、しっかりこなしている。車の運転もキレがあると評判だし若い頃はスケートをやっていたとかで、筋肉質のカッコいい方。年齢を聞いた時は、ビックリしたけど。(笑)。
満身創痍だったパーフェクトマダムも魅力的な方。
嫁姑関係で出会っていたら、びびってしまいそうだけど家事全般パーフェクトにこなして何でもできて、それだけに家族のお世話を手を抜かず肩凝り腰痛のデパートのような方。
最初は全くスキを見せずに凛としてカッコ良かったけれど、グデグデするようにもなり、かえって魅力的に思う。
パーフェクトマダムと正反対で、『揚げ物なんてメンドーだから惣菜売り場で買う。』とか、正直で飾らなくて親しみ易い方も、実は凄い気配りの方。
認知症の実母の壮絶な介護体験があり、大抵のことでは驚かなくなったと言っていたけれど、人間性の大きさを感じる方。
自分より一回りぐらい上の方で、こんなに魅力的な方に出会えてラッキーだと思う。
同世代の方も、ママ友のように心のバリアを張る必要の無い人達で嬉しい。
結局、長く続いているメンバーは、深刻な悩みの解消というより、健康をキープして年を重ねていくためのヒントを探しに来たという感じ。
私自身、超健康体で、3kgぐらい痩せたらラッキーとか、リンパマッサージって話題だしどんなもの?とか、夫が手術の後遺症で酷い肩凝りに万年悩んでいるので、何か役に立つかな‥とか、どちらかというと緩い動機で始めた。
だから、なんの効果があるの?と言われると、ちょっと困ってしまうけれど、健康をキープして年を重ねていけそうな気持ちはしている。
また、実母や義母も亡くなり身近に年上の女性が居ないので、『年をとるってこういうことなのよ』的な話を聞けるのも嬉しい。
もちろん、講師の先生も、チャーミングな方だし話題の新しい方法もとり入れてくれているし、
私って、案外、意識高い系かも?と、思うのですが。
どうでしょう。(笑)