はじめの1歩

子育て終了、時間と心の余裕が出来たのでイロイロ手を出してみます。

新学期が近くなると‥。

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読売新聞 8月22日(木)朝刊の3面記事です。

昨日の読売新聞で、この記事が目に留まりました。

夏休みなどの長い休み明けに自殺が増えていることは、ここ数年話題になっています。

だからきっと、新聞で自殺を思い留ませる為の記事をこの季節に載せるのでしょう。

 

この記事は、タレントのしょこたんこと中川翔子さんのメッセージ。

進学した私立の女子中で、「オタク」である事が原因でイジメにあい、そのことを認めたくないから誰にも相談出来ずに更に精神的に追い詰められ、先生の対応も大人への不信感になり、不登校に。

通信制の高校に進学してもいじめの記憶が蘇ったけれど、立ち直るきっかけになったのも「オタク」趣味。

絵や、音楽、漫画、ゲームなどの好きな事に熱中した時間によってイジメの辛さを忘れて、いつか生きててよかったと思える日が必ず来ると言っています。

『死ぬんじゃねーぞ‼︎いじめられている君はゼッタイ悪くない』という、イジメの体験などを綴った本を出したばかりだそうです。

タレントとして活躍して、明るいキャラクターの彼女がこんな体験をしていたことを意外に思いましたが、私立の女子中なら、カラーに合わない目立つ子がターゲットになってしまったということもありそうな気がします。

 

三者目線で、アレコレと言うのは、簡単ですが、当事者はたまったもんじゃないですよね。

確かにこの年齢の女の子って1番性格が悪い時期という気もするし。(笑)

私自身が中学生だった大昔だって(笑)イジメはありました。

シカト(無視)がメインでしたが、今はラインやらメールで、文字や写真も駆使してかなり攻撃的なことを陰湿にやっているようだしイジメの質も変わってきているようです。

それに、かつてのイジメは、明確な理由があったような。(理由があるからいいってもんじゃないけれど。)

ズルをする、目に余るワガママ、都合が悪くなるとすぐに泣いて大人を味方に付けるあざとさなどが下地にあって、何かのキッカケでシカトに発展するような。

だから逆に自殺に追い込むほどの酷いものはなかったし。

私自身、イジメられなかったし、イジメもしていなかったけれど、傍観者でした。

 

でも、当事者ではなかったので、イジメの被害者の苦痛を本当の意味で理解しているとは言えないということに気がつく出来事がありました。

それは、今から10年以上前のこと。

長男が、あるスポーツ少年団に入ったことがキッカケでした。

そのスポーツ少年団のコーチを務めていたのが、  長男がとても慕っていた小学校の担任の先生で、そのスポーツが特に好きなわけでもないのに先生に勧められて友人と6年生で入部しました。

長男とその友人は運動神経だけは良かったのでこの2人を中心にチーム編成をする結果になり、4年生から入部して頑張ってきた子供たちの親の反感には薄々気がついていました。

で、やっぱり試合に負けるとか、プレー上のミスがあると、嫌味の矢が飛んできます。

反抗期に入っていた長男は、『うるせーBBA』という態度に出るので、

私には『ちゃんと躾て頂きたい』的な嫌味と悪意の3本の矢になって飛んできます。

ある時は、突然あからさまな無視が始まりました。

初めての体験だったので、精神的なダメージが大きくて、とてもショックで『私が、何か不用意なことを言って怒らせているのでは?』と、自分が原因かと悩みました。

一方で、頭の中では、『まんま女子中学生のイジメじゃん。』

『いい歳したおばさんが、頭の中は中2ぐらいで成長が止まってるみたい。』

なんて、冷静に見つめているのですが、感情は別物。

地域では強豪といわれたチームだったので、毎週のように練習試合やら大会があり、6年生の親がお世話をする伝統なので、毎週顔を合わせなくてはなりません。

試合の引率で一緒に出かけ、他の保護者と殆ど口をきかずに1日を過ごすということは、想像以上の苦痛でした。

ホントに週末が憂鬱で、行きたくないという気持ちでしたが、長男が初めて真剣にスポーツに取り組んでいたので自分に鞭打って出かけていました。

後になって分かったのは、無視の原因が、このチームのボスママ的存在の子供と、うちの長男との喧嘩で、息子同士が喧嘩しているあいだじゅう、母親のあからさまな無視が続いていたのです。(あほくさ)

他にも同調する数名の母親がいて、他の母親は、雰囲気の悪さに、所謂、大人の対応をして(傍観者)という感じで、当時アラフォーのおばさんのくせに、中学生とか高学年の女子小学生と同じレベルのことが起こっていたのです。

今だから言えるんだけどね、というのが正直なところで、精神的にはホントにきつくて

今まで、イジメがあっても常に傍観者だった私に神様が罰を与えたのではないかと思ったほどです。

 

イジメを受けている子供(大人もだけど)って、こんな思いを毎日しているんですよね。

私の場合は、週に1回の我慢で、次男のママ友の世界があったから、逃げ場がありました。

これが、子供だったら、子供の世界の殆どは学校で、毎日行かなくてはならないないんて可哀想。

確か、去年だか、学校が辛かったら図書館においでと、呟いた図書館の職員さんのツィートが話題なっていましたが、子供には、学校だけが全てじゃないし、逃げ場所が図書館でもいいというメッセージが伝わるといいなと思います。

また、イジメを受ける辛さは想像以上なので、傍観者のままイジメと無縁に大人になれた人こそ、気に留めてほしい記事だなと思っています。