夫が痛風になってしまったのは、今年のお正月明けのこと。
初詣に歩いて出かけた数日後。
普段の運動不足がたたって、『筋肉痛なのかな。足首を捻ったのかな。何しろ、その辺が痛い。』なんて、言っていたのが始まり。
その日は足首周りに湿布貼ってお布団に入った。
翌朝、目が覚めると、左足の甲が赤っぽく、なんとなく一回り大きくなっていた。
しかも痛いらしい。
『やっぱり、知らぬ間に、足首、捻ったのかなぁ。絶対腫れてるよね。』と、夫。
『でも、知らないうちに足首捻るって、変だよね。全く心当たりが無いのなら、認知症もセットで心配しなきゃ。』
なーんて、軽口叩いてみたものの、すぐネットで調べてみた。
『なんか、痛風っぽいよ。』
『まさか、粗食だし、』と、次男の軽口。
『痛風って、足の親指の付け根が腫れて、少しの風が当たっても、悶絶級の痛みなんだよ。親指の付け根というより、腫れているのは足の甲だから違うよ。』と、夫。
でも、さすがにお医者さんに診てもらわないとね。
果たして何科に行けばいいのかな。
自慢じゃないけれど、うちの駅前の名ばかり商店街は、数年前にやっとできたコンビニと、店は数軒。後は郵便局と、何故かクリニック銀座で、病院関係だけはほぼ全科、揃っている。
整形外科かなとも思ったけれど、とりあえず、かかりつけの内科のクリニックへ。
お医者さんは一目見るなり『痛風だね。』
『今、検査しても、尿酸値はそんなに増えていないと思うから検査は、症状が落ちついたらしましょう。』(腫れている足に尿酸が集まっていて、数値が正常に近いこともあるらしい。)
結局、この日は、痛み止めと尿酸値をコントロールする薬を処方された。
『まだ、歩いて病院に来れたんだから、軽症の方ですよ。』
そう言われても、夫は変な歩き方をしていた。
余程痛いのかなと、思ったが、本人は、尿検査をすると思って、診察前から極限まで高まっていた膀胱内圧と戦っていたとのこと。
診察室から出てトイレに駆け込むつもりが先客がいて、さらに悶絶していた。(笑)
その後、健康診断などで裏付けるような高い尿酸値が出ていて、定期的にお医者さんに行って、今のところしっかり投薬治療をしている。
夫の家系は尿路結石一族。
夫の両親も、弟も勿論本人も、尿路結石で入院したことがある。
私は、身近な人に尿路結石の人が居なかったので、病気の存在すら知らなかった。
尿路結石をざっくりいうと、尿管に自分の腎臓で作ってしまった結石が引っかかって悶絶以上の激痛をおこす病気。
社宅にいた時も夜中に救急車が来て、何事?と思ったら尿路結石で、その方も病気の存在すら知らなかったので、あまりの痛さに救急車を呼んだとのことだった。
でも治療は、石割り(超音波を当てて結石を割って)後はひたすら水分取ってオシッコで出してね〜という、何だか緩い感じのもの。
夫の時も入院時に茶こしを用意するように言われて、オシッコの度に茶こしで出てきた石をキャッチして看護師さんに報告していたっけ。
だから、体質的にも、痛風が先か、尿路結石が先か、という感じだったはずだけれど、
本人のイメージでは、痛風って美食の暴飲暴食、不摂生のおデブ、ビジュアル的には、北の将軍様みたいな奴がかかる病気だと思っていたらしい。
だから、自分は違うと。
一応、真面目に薬を飲んで、水分も目標1日2ℓ飲んでオシッコで排出しましょうと励んでいる。さすがに2ℓは大変そうだけど。
半年経った今、痛みは殆どなく、足の腫れも、なんか腫れぼったいかな?程度まで改善した。
でも、油断すると、痛みがあることも。
なかなか治療に時間がかかる病気らしい。
厄介なのは、原因が体質っぽいこと。
おデブではないし、甘いものは好きだけど暴飲暴食してないし酒はたまに飲む程度。
本人もちゃんと薬を飲むしかないかなぁと、溜息をついている。
先日、長男と回転寿司に行き、長男曰く、『魚卵は痛風爆弾だから辞めているんだ。』
健康診断で、尿酸値が高く、おっさん体質みたいだとショックを受けたらしい。
追い討ちかけるようで悪いけれど、それ、遺伝だから。
無茶な生活してると、痛風が先か、尿路結石が先かってなるよと脅かすと、
『痛風って北の将軍様みたいなヤツがかかる病気。俺はビジュアル的にも全然大丈夫だし。』と、夫と同じことを言っていた。(笑)
私の周りでは、痛風って足の親指が腫れて風が吹いても痛い病気でしょっというステレオタイプの認識の人ばかりで、夫の話をすると、痛風のイメージが変わったと、みなさんびっくりしている。
でも、人様のブログを読むと、結構、いらっしゃるんですよね。
ある方は膝から下が腫れている写真をアップしていたので、夫に見せて、(夫の方がまだ軽症みたいだよ)と慰めた。
ある方はまだお若いのに不摂生が原因で痛風に。その方のブログで、炭酸レモン水がいいらしいと書いてあったので、早速少し取り入れ、レモン果汁を買って来て、水に足している。 (クエン酸がいいらしく、食事などで酸性に傾いた体質を、弱アルカリ性に傾けて、痛風の治療の助けになる)。
と、言うわけで、痛風ってそういう病気だったんだと、思った方は、⭐️を、付けてね。(なんちゃって。)