はじめの1歩

子育て終了、時間と心の余裕が出来たのでイロイロ手を出してみます。

トマトばーさんと、砂糖じーさん。

うちの近所のスーパーは、週末は特に安くトマト4キロ箱が850円ぐらいになる。

私もトマト目当てにほぼ毎週買い物に行くのだけど。

今週もまた出た、トマトばーさん。

トマトが20個ぐらい入った4キロ箱が山積みで、カートが大きいこともあり、スーパーの入り口で大渋滞になってしまう。

だから、みんなさっさとトマト箱をカートに乗せてその場を立ち去るのだけど。

帽子を被って、後ろで1つに縛った髪が白髪のおばーさん。

混んでいようが、お構いなしでトマトをいじくり回して選びまくっている。

しかも、1度選んだ箱もいい加減に戻すので、他の箱のトマトを潰している。

私の目の前で、戻そうとしている箱の角が下の箱のトマトを潰しそうになっていたので、思わず『箱がずれてますよ。』と、声を掛けて箱を置き直したのだけど、無反応。

少しイラッとしたもののトマト箱も重いし、耳が遠いのかなぁと、思ってしょーがないなぁと思うことにした。

 

翌週も遭遇してしまったトマトばーさん。

マイペースっぷりが更にパワーアップしていて、信じられないことに他の箱から大きなトマトを取り出して、自分が選んだ箱のトマトと入れ替えている。

周りも目が点になっているのだけど、やっぱりお構い無し。

ついに、近くにいたおじさんがやんわり注意していたけれど、ガン無視状態。

そのおじさんが店員さんを呼んできたのだけど、堂々とベストメンバーに入れ替えている。店員さんも視界を遮るように注意しているのだけど、ちらっと顔を見て、結局自分好みにカスタマイズしたトマト箱をそのままカートに乗せて立ち去った。

店員さんを呼んできたおじさんが、『日本語が分からないんですかね』と、店員さんに話しかけていた。

そうかも。日本語が分からない中国人かな。顔だけじゃ、中国人と日本人、同じに見えることもあるしね。

‥と、私の中では、日本人じゃないんだと、勝手に思っていた。

 

そして、今週も遭遇してしまったトマトばーさん。

既にカートに2箱トマト箱を積んでいたので、勝手にトレードした後なのかなと、イヤ〜な気持ちになった。

知り合いを見つけたらしいトマトばーさん。

『〇〇さん、こんにちは。』

えー、日本語喋ってる!

普通に喋っているところをみると、耳も大丈夫そう。

ってことは、トマトを入れ替えて注意されていても、聞こえないとか、日本語が分からないのかと、周りに思わせるほどのガン無視していたのね。

何も学ばずに単に歳をとってばーさんになった可哀想な人と、思うことにしたけど、

思い出すと、やーな気持ちになってしまう。

 

また、ある日のこと。別のスーパーにて。

褐色の肌をした2人の外国人さんが、カートに砂糖を10袋以上入れて買い物をしていた。

そこへ、場違いな背広姿のおじーさん。

つかつかと、外国人さん達に歩み寄り、何かを注意している雰囲気。

外国人さんも日本語がさっぱりわからないようで、困った顔をしている。

業を煮やしたじーさんは、店員さんを呼んできて外国人さんに注意するように怒っている。

どうやら、このじーさん、砂糖が特売の時によくあるお一人様1点限りの商品だと思い込んでいる様子。

もしかして、砂糖が特売だったのかなと、思わず売り場を見に行ってしまったけれど、通常価格。

外国人さん、1㎜も悪くない。

店員さんが、じーさんに平謝りしている様な対応で、じーさん立ち去って行ったけれど、店員さんも外国人さんも可哀想に。

 

歳をとって、認知機能が衰え始めると、理性で抑えてスムーズに社会生活をすることが困難になるのかな。

トマトばーさんは、非常識全開だし、砂糖じーさんは、勘違い正義感で突進していたみたいだし。

私自身、じーさんばーさんの方が年齢が近くなってきたけれど、立て続けにこんなことに遭遇して、高齢化社会ってこういうことが増えるんだろうなと思った。

もしも、自分がボケても、トマトばーさんみたいにはなりたくない。

可愛いばーさん道を歩みたいと、思っているけれど、穏やかに丁寧に暮らしていけばなれるかな。

目指せ、八千草薫さん。(私のばーさんの理想形。)

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紫陽花も咲き始めました。もうすぐ梅雨ですね。