今週のお題「卒業」
桜が咲き始めました。
桜の開花は温暖化のせいなのか少しずつ早くなり、私達が子供の頃は花吹雪の入学式を迎えていたイメージでしたが、もしかしたら花吹雪の卒業式になる日も遠くないかもしれません。
長男の小学校の卒業式はちょっとオシャレでした。
もう15年ぐらい昔の話になってしまうのですが、
卒業式ソングを当時流行っていた歌謡曲から選曲したようでした。
やっぱり卒業式も世につれ変わっていくのねーとか、
今どきの卒業式ってオシャレなのねーっと、それなりに感動した覚えがあります。
それから3年後。
中学校の卒業式を控えて、予行練習でちょっとしたトラブルがありました。
我が家は、長男が中3になる時に、夫の転勤で大阪に引っ越していました。
受験も控えていたし、関東からの転入生ということで、担任の先生にはホントに気を配っていただいていて親子共々すっかり信頼関係が出来上がっていました。
それなのに、先生からかなり怒っているような電話がかかってきました。
『今日の〇〇の態度には、ホンマに頭にきたんで、キツく叱りました。』
そして、予行練習での顛末を話す先生もヒートアップしてきて、
『でもな、卒業式の練習ちゃんとせーへんから、キツくゆうたって、歌知らん言いおってな、‥んな訳ないやろ💢ゆうたって‥』
(関西の人が読んだら、インチキ大阪弁とツッコまれそうなのでこれぐらいにしておきます。笑)
‥と、バリバリの大阪弁で先生は怒っています。
長男も長男でちゃんと説明もせずに、初めて聴いた歌、いきなり歌えるわけないの一点張りだったそうで、反省してないということで、電話がかかってきたのです。
先生のお話を聞いて、ハタと気がついたのです。
長男は嘘はついておらず、本当に知らない可能性もあることに。
そういえば、彼の小学校の卒業式は、所謂、昔ながらの卒業式の定番ソングが一切なかったのです。
私にとって長男は初めての子供で小学校の卒業式はもちろん初めてでその時はノー天気に、今風なのかな、ぐらいにしか思っていませんでした。
もしかしたら、その今風の卒業式も彼の学年が初の試みだったかもしれず、そうだとしたら、在校生として卒業式に出ていた時は定番ソングに触れる機会もあったはずですが。
でも、筋金入りの悪ガキだった彼が、よその学年の卒業式の練習をちゃんとやっていたとは思えず、仮に定番ソングに触れる機会があっても記憶にないかも。
ちょっと情けない事情を担任の先生にお話して、先生はちょっと驚いていましたが、その時は先生に納得してもらい一件落着。
長男の小学校の同級生全てが、昔ながらの卒業式の定番ソングを知らないとは思っていませんが、うちの息子のような悪ガキタイプの子供だったら、中学の卒業式で同じような思いをした子供もいるかもしれません。
卒業式の定番ソングをちゃんと練習しておかないと、長男のように、『仰げば尊しを知らない?蛍の光を知らない?‥んな訳ないやろ💢』なんてことになってしまうかもしれません。(笑)
今の小学校はどんな卒業式なのかな。
個人的には、昔ながらの方がいいような気がします。
ちなみに長男は『蛍の光』は『パチ屋の閉店の音楽』だと、いまだに言っています。(笑)