はじめの1歩

子育て終了、時間と心の余裕が出来たのでイロイロ手を出してみます。

色んな人達。大阪編。

短い期間だったけれど大阪に住んだことがある。大阪大好き。

もう、10年以上昔のことになってしまった。

私にとって嫌な思い出が1つもない街。(住んでいた期間が短かかったから?笑。)

 

大阪へは夫の転勤で引っ越すことになった。

当時、長男中3、次男中2だったので実はかなり迷った。

我が家は本来は転勤族だったが、次男に聴覚障害があり、ある程度一貫した教育を受けさせたかったので、夫は住居移動を伴わない異動の希望を通して貰っていた。

でも、会社側も次男が中学生になったこともありそろそろ大丈夫と判断したのか、大きな住居移動を伴う異動の内示がおりた。

私と夫は東京生まれの東京育ちだったので、地方で暮らすことは楽しみであり肯定的に捉えていた。

息子達もど田舎は嫌だけど大阪ならいいかなという感じ。

でも、息子達が大阪で高校生になること、自宅を賃貸に出すこと、この2つがいろいろと心配だった。

結局、親子が親子として一緒に暮らしている期間って、人生の長いスパンから見ると結構短いし、関東圏から関西に出るのも良い経験になるよね、ということで

いざ、大阪へ。

 

あたり前なんだけれども、大阪に着くと、大阪弁が飛びかっている。

土曜日のお昼ごろだったと思うが、テレビで吉本新喜劇をやっていて、ちょっとびっくり。

引っ越す前は、大阪弁を聞く機会は、テレビの吉本の芸人さんのトークぐらいだったから、まるで別世界。(というのは大げさかな。)

まず、息子達の転校の手続きでそれぞれの中学校へ行った時のこと。

あらかじめ電話でアポをとり、受け付けで、『すみません。先日、ご連絡した◯◯ですが。』と、呼びかけると、

その場にいたほぼ全ての人が一斉に振り返る。

後で担任の先生が『久しぶりに標準語を聞いたから。』なんて笑っていた。

 

引っ越して1週間も経たない頃、ストレスが溜まっていたのか、突然親知らずが生えてきて急遽治療が必要になってしまった。

実は健康だけがとりえの私は、病院は敷居が高いし怖い。しかも歯医者さんなんてもっと怖い。。

ネットであちこち調べ予約をとり、治療を終えると、歯医者さん、開口一番に

『◯◯さんは、何処から来たんですか。』『変な喋り方だからこのへんの人ではないと思って。』なんて言われてしまった。

変は、ないよね。あなたの標準語もイントネーションが関西弁ぽくて、お互い様よね。と、思ったけれど、腕は良かったみたいだからまあ、いいか。(笑)

 

我が家では長男が一番早く大阪弁をマスターした。

当初は、『標準語教えてな。』だっだはずが、仲良くなると、

『ほんまもんの標準語教えたるな〜。東京弁直した方がええで。』と、なったらしい。

 

子供が中学生になると、子供の学校へ行く機会も殆どなく、

家族以外の人と口をきいていないことにふと気がついた。

そこで、駅前にあった「コンビニフィットネスクラブ」に入会した。

今でこそみんな知っているカーブスと同じシステムで、当時はまだカーブスは無く、ジムのオーナーがアメリカで流行っていたシステムをそのまま取り入れたと言っていた記憶がある。

(トレーニングマシンと、ステップ昇降を交互に円形に配置されていて、短時間で全員が隣のマシンに移動していくシステム。空いている所からスタートできて、一通りこなすと30分ぐらいだった。シャワー室などの設備はなく、着の身着のまま身体を動かして、1周で帰ったりもう1周したりも自由。今、あちこちにあるカーブスと同じ様なシステムですよね。)

当時、アメリカでコンビニほどのスペースがあればオープンできるジムとして流行っていたそうで、それをいち早く輸入したオーナーさん、先見の明があるよね。

そこに来ていた人達や、マシンの使い方を指導してくれる人など、お喋りで楽しい人ばかりだった。

引っ越してきて私に土地勘がないと知ると、わざわざ地図を手書きして教えてくれたり、食べ物の話題が多かったけれど、とにかく親切な人ばかりだった。

大阪のおばちゃんはヒョウ柄が好きなの?(そうでもないで。)

飴ちゃん持ってる?(持ってる派が多かった)

たこ焼き器持ってる?(YES)。

お好み焼きってオカズ?(白いご飯とともに食べるダブル炭水化物派が多かった。)

‥と、関東人が思い浮かべる質問で大爆笑になった。

インストラクターさんには『ダイエット目的で来たのに、食べ物の話ばかりして。』と、呆れられてしまったが、美味しいお好み焼きの焼き方も口頭でだけど教えてもらった。

ポイントは、『お好み焼きの生地は手のひらぐらいの大きさで焼く』とか、

『ある程度焼けて来た時、上から押すのはあかんで。』(実はやってました。笑)

お礼にもんじゃの焼き方も口頭でだけど教えてあげようと思ったけれど、

まだあまり認知されていなかったみたいで、

『もんじゃ?』

『ようわからんけど、ゲ◯みたいなもんやろ』なんて会話になったしまった。

おかげでお好み焼きは上手に焼けるように。

もう少し長く大阪ライフを楽しめていたら、たこ焼き器を買って、たこ焼きの焼き方も上手になっていたと思う。(笑)

 大阪、楽しかったな。