アラ還のおばさんが『エースコンバット7』というゲームを体験し、半日近く乗り物酔い状態になったお話です。
我が家の男3人(夫、社会人の息子達)は、ゲームが大好き。
夫が定年退職をし、ボケたら恐ろし過ぎると、息子達がプレステ4をプレゼントし、
ただ今ゲーム廃人へと着実に進化中(笑)。
今年の夫のお誕生日には、息子2人がVRと新しいゲームソフト『エースコンバット7』をプレゼントしてくれました。
先日は、息子達の休日も重なり、早速、VRをプレステ4につないでゲームを楽しんだのですが。
VRって凄いですね。
ごっついゴーグルのようなものを装着するのですが、イヤホンまでついています。
VRを装着すると、視界はゲームの世界だけになります。イヤホンを使うと音声もゲームの世界だけになり、下界とシャットアウトされる感じです。
『エースコンバット7』というゲームは、戦闘機のパイロットになって、敵の戦闘機との空中戦、フライトシューティングゲームです。
このソフトは10年以上前からある人気シリーズの最新版ということで、我が家の男3人は、このソフトの発売を楽しみにしていたそうです。
まず、次男がチャレンジ。
テレビの画面にも、彼がVR越しに見ている世界を写して共有することができるのですが、戦闘機の内部も 彼が下を向けば、コックピット内部の操縦桿とか計器類がリアルに写し出されます。
横を向いて窓の外を見ると、テレビの画面も戦闘機の窓越しの風景がリアルに写し出されます。
彼は思わず『すげー、面白い!』と、大興奮。
でも、VRを装着すると手元のコントローラを見ることが出来ないので、ブラインドタッチ状態で操作しなくてはなりません。
買ったばかりのソフトでコントローラの扱いも不慣れなのであっという間に撃沈しました。
次は長男がチャレンジ。
彼は、うちの中では別格にゲームが上手なのですが、『酔うからやらない。』
かつて、某店舗でVRのデモンストレーションか何かで、海底散歩をするようなソフトで世間様よりかなり早くVRを体験したんだそう。
その時、映像が綺麗で感動したのもつかの間で、気分が悪くなってしまったので、
ましてやエースコンバットは空中戦、酔うだろうなぁと思っていたらしいのです。
でも、次男が『すげー』『面白れー』を連発していたので、ゲーマー魂に火がつきVRを装着。
さすが!の腕前で敵機を次々と撃ち落とし、あっという間に1画面クリア。
今度は酔わなかったとのこと。
それを見ていた夫も嬉々としてVRを装着しました。
実は夫は高所恐怖症で飛行機は可能なら乗りたくない人。
息子達と比べて遥かに大騒ぎしています。
『こえ〜』(怖い)『たけ〜』(高い)という言葉とともにキョロキョロと見回しているようで頭をよく動かしています。
よく見ると身体も少し傾いていて、息子達が、テレビのゲーム画面を見るよりお父さん見ている方が遥かに面白いと大笑いしていました。
私は普段ゲームをしないし乗り物酔いするタイプなので、側で見ているだけ充分だったのですが、
『1度体験してみる価値あるよ。コントローラはやってあげるから。』
それでVR初体験となりました。
確かに凄い。
戦闘機に乗って空母で待機して作戦の指示を受けるようなシーンから始まります。
下を向くと操縦桿が見え、コントローラは長男に任せてあったので手持ち無沙汰ということもあり、思わず掴んでみようと手が動いてしまうほど。
後ろを振り返ると、戦闘機の窓から自分が乗っている機体の翼が見えます。
ちょっと画像の粗さはあるものの、映画のワンシーンのようです。
そして、空母の隊員が一列で敬礼して見送ってくれ空に向かって飛んで行きます。
しばらくは窓の外を眺め、視線を下に移すと南国っぽい綺麗な海と島々が見え、良く出来ているなぁなんて呑気に思っていました。
すると、警報音がなり、一気に戦闘モードに。
コントローラは長男が持っているので、良く分からないけど次々と敵機を撃破していきます。
でも相手からも攻撃されるので、急旋回をして攻撃をかわします。
当然、身体は動いていないはずなのに、脳が騙されているのか、気分が悪くなって来ました。
でも、映像をしっかり見ていないと、連動しているテレビの画面を見てコントローラを操作しているので見ないわけにいきません。
自分でコントローラを操作していれば、ある程度次のうごきが予想できるから酔わないんだろうなとか想像していました。
そして、敵機に攻撃され急旋回で雲の中に突っ込み、どちらが空か海か分からない状態で急旋回を繰り返し、ついにかなり気分が悪くなり
『ぎもぢわるい〜』と、ギブアップ。
『目をつぶっていればいいのに』と、夫。
結局、海へ突っ込む形でゲームオーバーになったのですが、長男が持っていたはずのコントローラをなんと、夫が持っていました。
敵機の攻撃をかわすために急旋回をしているものと思っていたのに、実はそのタイミングで夫がコントローラを操作していたのです。
車の運転と同じで、下手な人の運転ってかっくんとブレーキ踏んだり急加速したりで気持ち悪くなるけれど、まさにそんな感じでした。
でも、息子達は、お父さんは不必要な急旋回を楽しんでいたよと、カミングアウト。
よくもやってくれたわね。
でも、このあと数時間は乗り物酔い状態でグッタリしていました。
『お父さん、やり過ぎだよねー。』と息子達が攻めてくれたので、今日は良しとするけれど、どうしたらカタキが取れるかななんて実は考えています。(笑)