はじめの1歩

子育て終了、時間と心の余裕が出来たのでイロイロ手を出してみます。

サンタクロースの打ち明け話。

12月も半ばに入り、10日足らずでクリスマスですね。

我が家は、大人だけの世帯になりましたが、チキンとケーキの習慣だけは続いています。

ツリーは息子達が高校生ぐらいの時から出していません。

確か、クリスマス頃が2学期の終業式で、息子達も家にいる時間が長くなるので、クリスマスが終わるとツリーの片付け、大掃除を強制的にやらせたので、いつしかツリーは出さないで‥となってしまいました。

ほんの数年前まではサンタクロースさんにプレゼントをお願いしていたのにね。

 

うちには、サンタクロースさんは息子達が小学校6年生まで来てくれました。

息子達も楽しみにしていて年齢が上がるといつ来るんだろう、寝たフリ作戦で突き止めようなんて会話を兄弟でしていました。

今では、想像もつかないほどプリティー光線出しまくりです。

はい、サンタクロースさんは彼らのプリティー光線にやられてしまい、毎年涙ぐましい努力を喜んでしていました。(笑)

 

まず、プレゼントのリサーチ。

長男はゲームソフト1択。

次男がちょっと厄介でした。

小さい頃からの鉄っちゃんで最初はプラレールでしたが、夫の気まぐれで蒸気機関車Nゲージセットを買って来てからは、小学生にしてNゲージの虜に。

当然、新しい車両が欲しくなるのですが、やたらとマニアック。

間違えてはいけないので聞き出すのに一工夫。

『サンタクロースさんが間違えないように紙に書いたら?』と、提案すると、こういうことだけは、やたらとフットワークも軽く、七夕の短冊のようにツリーに希望の品を書いて吊るしていました。

 

そしてプレゼントの買い物。

これは、息子達が学校に行っているスキに買いに行っていたのですが。

ある年の次男の希望は「八高線Nゲージ

ハチコウセン❓漢字でどう書くのか、どこを走っているのか、もちろんどんな電車かも想像がつかない。

500系の新幹線じゃないんだねー。』と、私でも確実にわかる新幹線に誘導しようとしても、『八高線がいい。』

(八高線は八王子と高崎を結ぶ白っぽい電車で、彼は毎月鉄道ファンという雑誌を眺めていたので気に入ったらしい。)

やはり、渋いチョイスだったとみえ、お店の人もなんとかクリスマスに間に合わせて取り寄せてくれ、ほっと一安心。

 

でも、1つ問題が。

金額のバランス。

さすがにNゲージは高いので、不公平かな。

しかし、さすがちゃっかり者のお兄ちゃんはゲームソフトのリクエストをランキング形式で3つ書いていたので、大甘なサンタクロースさんは3つ揃えていました。

私が甘すぎだよね!の視線を向けると、サンタクロースさん、

『うちは親戚が少なくてお年玉が少ないからいいんじゃないの?』なんて、大人の都合を思わず喋ってしまったので、一瞬、ん❓という顔をされたものの、喜びが勝っていたようです。

 

そして、ついにやって来たサンタクロースさん卒業の日。

長男は中学1年生。

『サンタクロースさんは居ないんだよ。』と、弟に教えている。

次男は、『サンタクロースさんは、居ないと思ったらもう来てくれなくなるから絶対にそういうことを言ってはダメだよ。』と、真顔で言っていました。

でも、周りの友達もサンタクロースさんは居ないと言い始め次男も疑心暗鬼になっていました。

『中学生になると、電車の切符は大人の切符を買うでしょ?サンタクロースさんは大人は自分で欲しい物が買えるから、子供だけにしかプレゼントあげないんだよ。

だから、今年で最後だね。』

『お兄ちゃんは?』

『もう来ないから、次の休みにお父さんがゲームソフトを買ってあげるって。』

 

どちらかというと、次男は中学校までろう学校に通っていたこともあり、純粋培養的なところがありました。

長男は、やんちゃ坊主で、悪ガキ、クソガキの名を欲しいままにしたタイプ(そんな名を欲しいままにしても嬉しくないけど。)でしたが、彼が6年生までサンタクロースさんを信じていたことは奇跡ですよね。

中学生になると、所謂、『厨二病、中2病』にもなりかけていました。

でも『お兄ちゃんにも小6までサンタクロースさん来てたもんねー。』と言うと、ニヤリと照れ笑いをしていました。

しかしなんと言っても、1番、クリスマスを楽しんだのは、プリティー光線にやられたサンタクロースさんです。