今年もキンカンが実りました。
この木を植えて多分10年近く経ちました。
転勤で、家を賃貸に出したら、やっぱり凄いことになってしまい、
芝生はバッタの楽園の草原に、山茶花は初めてのチャドクガの大発生で
木がモヒカン刈りのようになってしまいました。
で、結局、庭木を抜いて、数年は家庭菜園を作ってみたり、実のなる木を植えようと思い立ち、柿、柚子、キンカンの苗木を植えたのです。
庭に家庭菜園を作ると、フカフカの土が出ているせいか、猫が入り込んで、
一応遠慮するのか、家庭菜園以外の土の上にくっさい落とし物をしていくようになりました。
トゲトゲを敷いてみたり、猫よけをまいてみたりしましたが、
猫よけのわざとらしい柑橘系の変な臭いに人間がギブアップして、猫は相変わらずという結果に終わり、じゃあ、本物の柑橘系を植えようということにしたのです。
だから、実がなるのは嬉しいけれど、そこまで美味しいものではないので
あまり興味がなかったのですが。
去年の冬は、巣立ちしたばかりらしいヒヨドリがキンカン目当てにやってくるようになりました。
ヒヨドリって、冬になると、キーキー鳴いているグレイ系の茶色っぽい鳥です。半端な説明ですみません。(苦笑)
親鳥の方は警戒心が強く、部屋の中の人影が動くと逃げていきますが、頭の毛が立っているようにみえる若いヒヨドリは窓越しに見ていても全然気にしていません。
器用に実をもいで飛び立っていきます。
その姿を微笑ましく見ていたのですが、年が明けて他に餌場を見つけたのか、
ヒヨドリはたまにしか来なくなり、春の気配が僅かに感じられるようになると、キンカンの実が自然落下するようになりました。
これ以上、実を付けていると木にとっては負担なのかなと思い、キンカンの実を全部収穫しました。
でも、キンカンの食べ方って、甘露煮とか、ジャムぐらいしか思いつかないし、
毎年作っても今ひとつ人気がなく、捨てたらバチが当たるから、
結局私が、糖分摂るなら違うもので摂りたいと思いながら食べるハメになるし‥。
籠いっぱいのキンカン、ヒヨドリが食べにきてくれないかななどと思い、
1つをつまみ食い。
えー‼️超甘い‼️
キンカンの苦味がかなり無くなっいて、そのまま食べても美味しい❗️
‥とはいうものの、沢山あるので、おすそ分け。
おすそ分けした1人が、『たまたま』に負けてないよ。と、褒めてくれました。
『たまたま』❓
なんでも、宮崎ブランドのキンカンで、開花結実から210日以上経ってから収穫し、糖度やサイズなどの独自の基準をクリアしたブランドキンカンのことらしい。
うちの場合、ヒヨドリの餌になっていたけれど、誰も食べようとしなかったので、結果的に、完熟したんだと思うけれど、こんなに美味しくなるなんて。
キンカンは木で実ったまま完熟させると、『たまたま』並みに美味しくなることがわかり、
今年は、ヒヨドリが来ても微笑ましく見ていられるかどうかわからない、心の狭〜い私。
去年はキンカンの木は表年だったらしく、今年は、実の付き方も多くないし。
まだ、ヒヨドリの姿は見ていないけれど、キンカンの木に、鳥除けとして売っているビニールのカラスの人形をぶら下げました。(笑)
キンカンは木で完熟させるとそのまま食べても美味しいので、収穫は年明けまで待った方がいいみたいですよ。