はじめの1歩

子育て終了、時間と心の余裕が出来たのでイロイロ手を出してみます。

北海道と北海道弁、大好きです。そだねー。

今年の流行語大賞が『そだねー』に決まりましたね。

平昌オリンピックの時、なにかと話題になった女子カーリングチームですが、『もぐもぐタイム』とか、『そだねー』という言葉に対して、結構好き嫌いが分かれていたとか。

概ね男性は好意的で、女性の中には「なんかムカつく」という言いがかり的な反応の方が意外といたそうです。

 

でも、私は、語感がほんわりしていて好きです。

きっと、北海道の人達は、『そだねー』が、流行語大賞だなんて不思議な気持ちでしょうね。

 

もう、27年前になりますが、2年弱、札幌市のはずれに住んでいました。

東京から出たことがなかったので、物珍しかったし、新婚さんだったし、

私にとっては、良い思い出しかない、大好きな場所です。

当時、社宅に住んでいて、お隣さんは室蘭出身の方でした。

一方的に親切にしてもらってばかりの間柄でしたが、彼女の話す北海道弁、大好きでした。

「なーもー」「いーよ」

何となく、あんまり口を開けずにほんわか喋っていた印象です。

時々、話がかみ合わず、(大抵、地域的なことが原因でしたが、)納得すると、

そだねー」。

最初は私が社宅の壁にエアコンのホースを通す穴がない‥と言うと、思いっきり『❓』という顔をされました。

普通のお家では、エアコン設置する人いないよーと笑われ、

『ホントに暑いのは、8月最初の10日ぐらいよー。その時は、近くの大型スーパーに避暑に行こ〜ね。」

そして夏が来て、昼間はスーパーへ、夜は高原のように気温が下がり、エアコンは無くても大丈夫でした。

また、ある時は、ゴキブリの話題になり、またもや、『❓』の表情。

『ゴキブリが出たら、新聞紙丸めて、ホイ!って叩けばいいじゃない。』

『えーっ、ゴキですよ。新聞紙丸めている間に何処かに隠れて、また出て来る思うと恐怖しかないですよね。』

この話は最後までお互いにかみ合わず、他の人の解説でお互い納得。

北海道のゴキブリは、茶色っぽくて小さめで割とのんびりしているので、

新聞紙をゆっくり丸めても叩いて退治できるんだそう。

東京の、というか、一般的なあの黒く大きなゴキブリの話をすると、彼女も

『そうなーん』っと納得してくれました。

『でも、カブトムシのメスと間違えて捕まえて一夏お世話するというのは、都市伝説だからねー。』っと笑っていました。

(当時、社宅で内地の人が転勤の荷物と一緒にゴキブリを連れてきて、札幌にはカブトムシがいないので、黒々したゴキブリをメスのカブトムシだと思い込んで、捕まえて飼育ケースで飼っている人がいた‥という作り話が流行っていました。内地というのは、北海道の人が、本州のことを言う時によく言っていました。)

この話も、もう四半世紀前の話になってしまったし、温暖化も進んでいるし、

今の札幌はエアコンが当たり前になっているのかな。

ゴキブリはこっちと一緒になっちゃったかな。

 

札幌って、転勤族にとって2度涙するところなんだそうです。

1度目は、初めて、千歳空港に降りたった時。空港のまわりがあまりにも何もないので、とんでもないところに来ちゃったなあ‥の涙。

2度目は、札幌を離れる時。住めば都じゃないけれど、札幌が大好きになっていて

別れが悲しい涙。

私もそうでした。

日々の生活に追われていたけれど、札幌に行きたいな。

夫も『そだねー』って言ってくれるかな。