はじめの1歩

子育て終了、時間と心の余裕が出来たのでイロイロ手を出してみます。

風疹の大流行に思うこと。

最近、テレビのニュースやワイドショーでも風疹の流行を心配する話題が増えてきました。昨日も羽鳥さんのモーニングショーでやってましたね。

うちの次男は中学校までろう学校に通いました。

同級生のお友達の中には、色々な聴覚障害のお子さんがいました。

原因不明の聴覚障害の子供が1番多いのですが、

先天性風疹症候群によって難聴になった子、

難聴プラス白内障、重複障害児クラスには、白杖をついて母親と登校してくる子、

重い心臓疾患があり、赤ちゃんの頃から何度も大きな手術を経験している子もいました。

 

 

次男は平成5年の早生まれ。

この前年あたりから関東では風疹が大流行していました。

次男の場合、難聴の判定がついたのが3歳の時でしたが、

病院から最初に紹介された難聴幼児通園施設では、この学年にあたる子供の人数が、他の学年の2〜3倍の人数いました。

 

この難聴幼児通園施設は、市の障害者療育施設内にあり、他に肢体不自由児の施設、

知的障害児の施設が併設されていました。

この施設に足を踏み入れたい時の衝撃は、街で障害のある人を見かけることはないのに、こんなに沢山の障害児がいるんだ‥と唖然としたのを覚えています。

そして、通園が始まりましたが、最寄り駅から路線バスで20分、さらにバス停から子供の足だと10分ぐらいかかる不便なところにあり、障害者の施設なんだからこそ、交通の便は配慮してもらいたいなあと思ったりしました。

この施設は、他の子供は0歳代から訓練に通っており、幼稚園の年中組の学年になると一般の幼稚園に並行して通いこの施設には週1回というプログラムに。

次男は年少組の年齢で入ったので、とても幼稚園へ行けるレベルの言葉はなく、年中組の学年からは、ろう学校の幼稚部に通うことになりました。

 

そしてろう学校での生活が始まりましたが、ここでも彼の学年だけ人数が多く

他の学年は1クラスなのに、3クラスありました。

この中で、妊娠中に風疹にかかってしまい、先天性風疹症候群と思われるお子さんは

カミングアウトされていた方が2人いました。

風疹感染で中絶を勧められても出産を選択して離婚の原因の1つになった方もいました。

 

私は、というと、息子の難聴の原因は不明です。

でも、妊娠が判った時に行う風疹の抗体検査は8倍未満。

つまり抗体が無かったのですが、長男の時も次男の時も、

『抗体がないから気をつけてね。』としか言われなかったのでそんな重大な事とは思いませんでした。

長男の時は札幌に住んでいましたが、次男の時は転勤で関東へ。

その頃暮らしていたマンションで、小学生のお子さんのいる方に小学校で風疹が流行っていることを聞いて、そこから気をつけて暮らしたという感じです。

 

私の場合、超健康体ということもあり、風邪ひとつひかず大安産で無事に次男は誕生しました。

そして、まあイロイロあって3歳で難聴が判明。

発見してくれた都内の某大学病院の耳鼻科の先生は

難聴の原因は不明。5世代遡ると誰でも血縁者には難聴の人がいるんですよ、とかなんとか言って慰められた記憶があります。

その時、風疹との関係を訪ねてたのですが、

不顕性感染(症状が出ずに感染していること)はありえないと一蹴されました。

 

そして、近頃、世間でも風疹の流行を危惧するニュースが増えてきました。

テレビでは、不顕性感染もあり得るとの見解を示すお医者さんの話もありました。

それなら、尚更、最低限、これから結婚を控えているカップルは風疹の予防接種をするような風潮になるといいなと思います。

共稼ぎの方が多い若い世代は、初期の妊婦さんもお仕事している人も多いと思うし、会社なんて今抗体を持っていないと思われる30台から50台の男性の宝庫。

まず、自己防衛の為に、プロポーズされたら、2人で予防接種‼️みたいになるといいなと思います。

 

私の話は、25年も前の話です。

でも、風疹が流行した翌年に生まれた学年はろう学校でも人数が多いのです。

ちなみに次男は高校受験で、全国から受験生が集まる国立大学の付属のろう学校の受験も検討したのですが、そこでも、内部生もこの学年だけ人数が多かった記憶があります。

せめてもっと風疹が話題になって、気をつける人が増えてくれればと思います。