はじめの1歩

子育て終了、時間と心の余裕が出来たのでイロイロ手を出してみます。

仕事と子育て、ワンオペ育児。

私が子育てをしていたのは、平成の世の中。

バブルも弾け、2馬力で働く家庭も増えたけれど、まだまだ専業主婦も多かった。

 

子供が生まれても、我が家は転勤族の核家族

長男が誕生した時は札幌の社宅住まい。

実家の親に来て貰って助けを借りたのは僅かな期間で、罰ゲームのようなワンオペ育児が始まった。

赤ちゃんは可愛い。

でも、自分の欲求の赴くまま大泣きという武器を度々発動する。

『お腹すいた』『オムツ、汚れてるんだけど』『眠い』『かまって』etc。

一応私は専業主婦。夫は翌日仕事だし‥と、思うと、真夜中に『ふにゃ〜』と泣かれると、お腹すいたのかな、オムツかな‥などと、寝ぼけ眼で赤ちゃんを抱っこする。

時計を見て、ミルクを飲ませたり、オムツをチェックしたりで、優しくベットに寝かし付け‥というのを夜中に何度かしているうちに朝になる。

夜勤が有る職業の人はこんな感じの夜を過ごしているんだろうな‥と思いつつも、子育て中の専業主婦には、「夜勤明け」の開放感もなく、日常の家事が待っている。

早く一晩ぐっすり眠るようになーれ‥と願いながらの赤ちゃんとの日々。

我が家の場合、長男も次男も、夜泣きは殆どしなかったので、その点は天使のように思えたけれど、慢性寝不足状態。

この時は誰にも邪魔されずに朝まで寝たい。1人なりたい‥といつも思っていた。

でも、赤ちゃんにニコニコされると、パワーをチャージして貰った気分になる。

 

やがて長男君、一晩ぐっすり眠るようになったけれど、元気いっぱいなパワフル赤ちゃん。

目を離すと、とんでもないことをしてくださる。(笑)

トイレに行く時なんてもう大騒ぎ。

ベビーベットの柵が1番高くなるようにセットして檻の中に入れるような感じでトイレに行く。

その時、長男君の気持ちが紛れていればいいのだけど、大抵は出してくれ‥と大泣きしている。

その声をBGMにトイレに入る習慣になると、『早グソ』が特技になる。(笑)

食事も赤ちゃん相手では大騒ぎ。

長男は食べることが好きだったので、嬉しそうに食事をしてくれるんだけど、思わず床にレジャーシートを敷いたほど汚しまくってくださる。

次男に至っては、遊び喰いの王様。

こんな2人と一緒に食事をしていると、『早食い』が特技になってしまう。(笑)

それでも、まだ専業主婦だから、何時までに自分の身支度を済ませて職場にかっ飛んで行くという必要はない。

とは、言うものの‥。

赤ちゃんから3歳ぐらいまでって、この期間に一生分の親孝行をしていると言う人もいるけれど、(超可愛いけれど)自分では何にも出来ないし、かといって大人しくしてくれる訳でもない。

目を離すと、時には命の危機に繋がることもある。

プリティー光線を武器に君臨する王子様達の健やかな成長を24時間休み無しで手助けするのは、時として罰ゲームに思えてくることもある。

バブル期を象徴するようなCMの、♪24時間戦えますか?ジャパニーズビジネスマン‥と同じなのだ。

 

 

その後、関東に転勤になり次男も生まれて、訳あって予定より早くマイホームを持った。

ワンオペ育児、試練の時が訪れた。

次男に耳の障害があることが判り、病院や訓練施設や聾学校に通うことになった。

長男は幼稚園に入ったばかり。

本当は保育園に転園させたかったけれど、本人の友人関係やモロモロの事情で断念。

結果、時間に追われまくる生活になった。

まず朝は、長男を幼稚園へ送り届け、その後次男と一緒に訓練施設へ。

訓練施設が遠いので、どう頑張っても遅刻スレスレまたは遅刻。

それ以上に大変なのが2人の幼児を時間に間に合うように叩き起こして、朝ごはんを食べさせて、身支度させて‥の家庭内戦場。

しかも、集団生活を始めたばかり子供って、よく病気をもらってくるし、そうなると、もれなく兄弟にうつし、疲れていると時間差で自分ももらってしまう。

帰りは、幼稚園の方が早く終わってしまう。

どんなに急いでも、30分ぐらいの空白時間が出来てしまう。

我が家の両隣の家とは良好な関係だったけれど、ひと回り年齢が上で、丁度お子さん達が高校受験や、大学受験のお年頃。

とても頼ることは出来ないし、実家は遠い。

そこで、ホームヘルパーさんに来て貰って、長男のお迎えと留守番を頼みなんとかやりくりをする。

次男と帰宅後は怒涛の家事タイム。

生活パターンだけは、稼ぎの無いパートタイマーのような生活。

でも、共働きで、フルタイムの人も増え始めた時期で、その方たちと比べたら、まだ私の方が余裕があるはず‥。

だって、この時の私は、次男を訓練施設や聾学校に送り届けると、当時は一応親も訓練や授業に参加して、子供への対応を学ぶことになっていたけれど、皆時間に追われていて、魂が抜けたようになっていても、先生方は、スルーしてくれていたんだもの。

これ、子供を送り届けて、お仕事モードに変身して頑張っている共働きのママさん、魂が抜けるような瞬間なんてないだろうし、しかも、仕事の為に覚えることだっていっぱいあるだろうし、もう尊敬しかない。

 

 

その時、我が夫はどうしていたかというと、見事に、昭和の♪ジャパニーズビジネスマンを引きずっていた。

本人の意識の中では、子育て貢献度はそこそこだと思っていたと思う。

けれどね‥。

私と夫は同じ会社に勤めていて、私は所謂『寿退社』。

だから、幸か不幸か会社のことは、十分に想像が出来てしまう。

古き良き昭和の香りがぷんぷんしていた会社だったが、夫曰く、『今は別物になっちゃったよ。』

特にバブル崩壊で、他所の会社と合併したり事業の縮小などもあり労働環境は厳しくなっていたようだった。

おまけに共通の知人が鬱で休職したなどの情報が入ってくると、その方の自信満々のバイタリティー溢れる姿しか知らないので更にびっくり。

それでも、社宅にいると、奥さんが専業主婦前提と思われる社宅内の当番は、しぶとく残り続けていたし、社会が変わっているのに、奥さんが家事全般を引き受けて夫をフォローするのが当たり前という社風はなかなか変わらなかった。

だから、夫の子育て貢献度の認識というのは、まず自分の会社が基準になっているので、推して知るべし。(笑)

 

 

時が流れて息子達が就職活動をしていた時、『お給料がいっぱい貰えるところに行きたいよね。』なんて話しながら、彼らは企業研究をしていた。

しみじみ思うのは、人を相手にする仕事で、教職、医療関係以外は、お給料が良いとは言えない。

特に保育士さん、介護士さん‥。

本当は、スキルも体力も必要な職業で、社会の戦力の基礎を育てたり、介護で仕事が中断しない為に代わってお世話する仕事なのに。

長い目で見れば、その社会的な貢献度も大きいのに、お給料面では決して報われていない。

これって、今まで専業主婦が担ってきた仕事だからなのかもしれない。

逆にいうと、家のコトも立派に1つの仕事だと思っていないと、働くパパママにとっては、無意識のダブルワーク状態になってしまう。

また、どうしても家事負担はママに偏りがちになってしまうから、ママにとっては仕事と子育てが、『無理ゲー』にならないように、ワンオペ育児にならないように、社会がもっとおおらかになってくれると、随分とみんなが楽になるのではないかと思う。

 

子育ても、大変だったけれど、今となっては、無事に大人なってくれてありがとうの気持ちと、心地良い疲労感といった感じ。

せっかく子供に恵まれたのに、仕事だけ‥なんて、やっぱり勿体ない‥と、意外とあちこちに潜んでいそうな昭和の♪ジャパニーズビジネスマンに出会ったら教えてあげたいと思っている。

 

 

 

 

 

働くパパママ川柳×はてなブログ 特別お題キャンペーン #仕事と子育て

働くパパママ川柳×はてなブログ 特別お題キャンペーン #仕事と子育て
by オリックスグループ

なめくじの次は蟻。

今日、蝉の初鳴きを聞きました。

ジーッ、ジーッと鳴いているのでニイニイゼミでしょうか。

今年は、あまり虫に遭遇せずにここまで来ました。

蚊取り線香もまだ使っていません。

 

ひと月前に、植えたトマトやバジルも順調に成長してこの通り。

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トマトは小さな青い実が成長中です。

バジルはグングン大きくなり、小さな花も咲かせています。

昨晩は、ラタトイユに強引にバジルの葉っぱを使いました。

手前のマリーゴールドは元気に復活。

植えて数日で、なめくじの食害に遭い、瀕死状態でしたが、なめくじ駆除の置き型薬の効果抜群で、こんなに沢山、何処に潜んでいたのだろう‥と、思うほどのなめくじを退治できました。

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でも油断大敵です。

マリーゴールドの花に小さなバッタがいますが、現在、コイツが悩みの種。

数年前、花壇にニューギニアインパチェンスという、割と大株になる種類の花苗を植えたのですが、一向に大きくなりません。

枯れたり、葉っぱが不格好になったり‥という訳ではないので、とても不思議だったのですが、ある時、ジョウロで水をかけると、慌てて飛び出してきたのが、2組のおんぶバッタ。

どうやらコイツらが、食料&棲家にしていたようでした。

と、いう訳で、沢山いなければ大丈夫かな?という訳でも無さそうなのでマリーゴールドにとまっているバッタ、可愛いなあ‥とノーテンキに眺めている気分にもなれません。

(と、言いつつ、何もしていませんが。笑。)

 

 

 

で、もっと問題なのが、これ。↓↓

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写真の左上、黒い部分は玄関ドア。

タイル敷の一段高くなったところに砂が溜まっていて変だなあ‥とは思っていたのだけど。

犯人はなんと、小さな蟻。

数日前から、玄関ドアの前を沿うように小さな蟻の行列が出来ていたのには気が付いていたのですが、うちの中に入ってこなければ許す‥というか、横切っているように見えていたので無闇に殺生するのも何だし、蟻の生態系を崩すと、却ってヒアリとか、外来種の蟻が入り込んだら嫌だな‥という気分でいました。

でも、玄関の内側にも、丁度壁の向こう側に同じような砂の塊を発見してびっくり。

コンクリートなのに、蟻が穴を開けてルートを開通していたようでした。

玄関の内側には、傘立てが置いてあり、その陰になって砂の塊を発見が遅れたのですが、この写真と同じぐらいの砂が溜まっていました。

幸い、玄関の内側に蟻の姿は無かったのですが、傘立てを外にだしてチェックしてみたりの大騒ぎ。

夫は、蟻の行列を足でふみつぶしたり、殺虫剤をかけたりしていましたが、数日すると、また蟻が玄関ドア前で列を作っていました。

これは、元から絶たないとダメかな‥と思い、ネットで調べて評判が良かったのがこれ。

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アリメツというふざけた名前の殺虫剤です。(笑)

中身はホウ酸と糖分の液体で、ゴキブリだんごの蟻バージョンといったところでしょうか。

蟻の通り道に付属の小皿にアリメツを入れて、蟻に飲んで貰い、巣にお帰り願う。

そこで蟻は具合が悪くなり、数日から一週間ぐらいで、蟻が居なくなるんだそうです。

近所のホームセンターでアリメツを見つけ、意気揚々と帰宅すると、ドヤ顔の夫。

夫は夫で、物置にしまっておいた『蟻の巣コロリ』系の液体の殺虫剤を蟻の通り道や、近くの巣穴と思われるところに散布して、退治したぜ!のドヤ顔でした。

‥という訳で、アリメツの出番はなく、今のところ、蟻の出没もありません。

だけど、玄関の内側にも砂があったということは、うちの中にも入りこんでいたのかな。

それとも、うちの中のどこかを伝って外に出ていたのかな。

もっとビックリなのが、コンクリートでも穴を開けてしまうということ。

うちも、築年数は経っているし、大丈夫かなぁ。

まさに蟻の一穴なんてことになりませんように。

とりあえず、蟻は退治したと、思っているけれど、大丈夫ですよね‥。

何処かへ遊びに行きたいな。

昨日から次男が、今年初めての旅行に出掛けた。

都県を跨ぐ移動の自粛も解けて、やっと出掛けられるし、友人知人の話では、まだコロナの影響で観光客が少ないからチャンスだと思った様子。

金曜日に切符を手配して、ネットで宿を押さえて‥。

土曜日の早朝、知らぬ間に出発。

そして送ってきた写真第一号がコレ。↓↓

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確か、新幹線に乗って静岡方面に行って大井川鉄道に乗りに行くと言っていた。

新幹線はこだま号の自由席をチョイスしたらしいけれど、ガラガラ。

一応梅雨の晴れ間の土曜日なのに‥。

一瞬、観光業界や鉄道会社の人には申し訳ないけれど空いてて良かったねなどと思ったものの、空いていたのは新幹線だけだったらしい。

大井川鉄道は、朝の時点でSLの切符は売り切れていて、

トーマス目当てのファミリー層が沢山いて、プラス『撮り鉄』が、あっちこっちから湧いてくる状況とのことだった。

結局、彼はトロッコのような電車に乗って、丸一日かけて終点まで行って往復したとのこと。

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大井川鉄道というと、SLとか、トーマス号とか、アプト式列車‥などで有名だが、

彼は今回、アプト式列車乗るのが目的だったんだそう。

アプト式列車というのは、急勾配を登る為の鉄道システムで、かつて大井川水系のダム建設の為作られた歴史を持ち、日本一の急勾配だけでなく、日本一高い鉄道橋など、絶景ポイントが沢山の観光列車。

しかも、昨日は、新型コロナの感染予防策で、休止していたトーマス号再開後、初めての土曜日だったらしい。

だから、ファミリー層で混雑していたようだ。

このトロッコ列車も実は空いてはおらず、終点で他の乗客が降りた隙がシャッターチャンス。

下のトーマス機関車も、トーマス号が出発した後の待機していた車輌を写したモノで、実際は大井川鉄道に関して言えば、結構賑わっていたとのことだった。

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でも、彼の関心はアプト式列車。

景色は二の次だったらしい。(笑)

それと、大井川鉄道は、よその路線のお古の車輌が第二の人生を歩んでいるそうで、「撮り鉄」にとっては、懐かしの〇〇系の車輌が走っている‥ということが結構魅力的なんだとか。

車輌もツブさに観察して、トイレの下に管が出ていると(もしかして、令和なのに汚物垂れ流し?)と、まさかの想像をしてしまい、思わず駅員さんに質問したり。(笑)

(勿論、汚物はタンクに、ただし、手洗い用の水は、垂れ流しているモノもあるんだそう)

実は、彼のお仕事は鉄道マン。

駅業務の裏方的な仕事をしているが、やっぱり電車love。

景色もそこそこに、仕事で電車と関わっているのに、休日にわざわざ電車を見に行って(笑)リフレッシュ出来た‥と幸せそうにLINEを送ってきた。

彼の撮った写真も懐かしの〇〇系の車輌の方が多いらしい。

私は景色の写真を期待したのにな。(笑)

 

 

‥と、息子の旅日記の一部を勝手にアップしてしまったが、私も何処かへ遊びに行きたいなあ。

次男にとっては、これが今年初めての旅行。

長男はまだ出掛けていない様子。

やはり、コロナ感染予防でちゃんと自粛生活をしていた。

万が一、感染でもしたら、仕事柄、多分ニュースになってしまい社会的に抹殺されそうという思いもあったと思う。

息子達が、ちゃんと自粛していたので、私達夫婦も、殆ど家族以外の人に会うことはなく、自転車で行けるぐらいが全て生活圏になっていた。

そろそろ何処かへ遊びに行きたい。

でも、そうした気持ちを弄ぶように、コロナ第2波かも?という患者増が、他国でも出てきている。

今や、マスクをせずにうっかり店に入ってしまうと冷たい視線が飛んでくるし、厚生労働省がコマーシャルしている、新しい生活習慣は息が詰まる。

会食はお喋りせずに‥とか、小学校の給食の時間みたい。

今、自分の生活圏から社会を眺めると、常識的に清潔にしていればコロナの影は感じないのだけど、新聞を見ると、我が県は、東京都に次いでまだ毎日感染者が多い状態。

世間の多く人が、免疫を獲得出来る2、3年はこんな生活が続くのかなあ。

あー、何処かへ遊びに行きたいなあ。

 

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 先程、次男が帰宅した。

静岡といえば、(‥というか、浜名湖と言えば) 夜のお菓子のうなぎパイを買ってきてくれた。

コレ、美味しくて大好き💕

 

 

身内じゃなくて良かったね。

昨日、某総合病院での出来事。

遠くから、内容は聞き取れないものの文句っぽい口調の話声が近づいて来た。

その声はどんどん近くなり、声の主は、足が悪そうなおじいさん。

遠目に髪は黒々としていたのだけど、背中は曲がり軍手をはめて両手に杖を持っている。

その後ろには表情のない白髪のおばあさん。

そもそも病院の待ち合い室で大声で喋っている人は居ないので、私を含め、その場に居た殆どの人が、見て見ぬふりをしている。

幸い、椅子は沢山あり、ガラガラだった。

 

 

とにかく文句というか、小言の多いじいさんだった。

おばあさんの方は表情が乏しいものの歩き方はしっかりしていたので、

おばあさんは認知症なのかな?などと、見ないふりして観察を始めてしまった私。

今日の病院も空いていて、私を入れて数人がその場に居た。

『俺は足が悪いんだから、もう来ないよ。』

『あー、あっちこっち触るんじゃない。帰ったらまず手を洗えよ。』

『あー、席は1つずつ空けて座るんだよ。あんたは、ここに座って。』

『俺は足が悪いんだから‥』

‥というような感じで同じことを何回も何回も喋り続け、しかも滑舌が悪くて声が大きい。

はっきり言って最悪‥。

おばあさんは相変わらず無表情だった。

 

どうやら診察を受けるのはおばあさんで、受付に何度か呼ばれて、問診票を書くように言われていた。

おばあさんが書こうとすると、じいさんがひったくるように問診票を受けとり、

勝手に書いている雰囲気。

時折、『あの薬、なんだっけ?』などと唐突に聞き、おばあさんが咄嗟に答えられないとイラついた口調で、『こんなもんはテキトーでいいんだよ。』

もう不快指数MAX。

受付の人も見て見ぬふりをしていたが、看護師さんが、おばあさんだけを別室に呼びいれていた。

『付き添いは必要?』と、じいさんはぶっきらぼうに尋ねていたが、看護師さん、にっこり笑って『大丈夫ですよ。』

『看護師さん、good job』多分あの場にいたみんなが同じ思いだっただろう。

 

その後、おばあさんは、診察前にレントゲンが必要らしく、受付の人が説明を始めた。

この病院、最近、大規模な建て替え工事を終えているものの病院内は迷路のよう。レントゲンは別棟の違う階に行かなくてはならない。

その行き方を受付の人が説明しようとすると、なんと、おばあさんが不安そうにじいさんに手招きをしていた。

すると、じいさん、『俺は足が悪いんだ』から始まって、受付の人が説明した内容を大きな声で繰り返し始めた。

その頃、夫も治療を終え、様々な手続きを終えて、帰ろうとすると、運悪く、

くだんのじいさん、おばあさんと同じエレベーターに乗るハメになってしまった。

じいさん、他人とエレベーターに乗り合わせようがずっと喋りっぱなしで、それも、『俺は足が悪いんだ』『あっちこっち触るな』

などと、小言のオンパレードで、同じ空間に居ると気が滅入るほど。

2階でエレベーターを降りて、右に曲がってレントゲン室に行くはずが反対に歩きだそうとしていた。

私と夫は、1階まで行くので、ゆっくり閉まるエレベーターのドア越しにじいさんが逆方向に歩き出す姿を、イジワルな視線で見送った。

 

エレベーターのドアが閉まった瞬間、夫が我慢の限界という感じで、

『なんだ、あのじじい、ずっと小言ばかり喋りっぱなしで、虐待だよな。』

‥と、不快感全開で怒り始めた。

『待っている間じゅう、あの調子だったんだよ。おばあさん、耳悪いのか、認知症なのかな‥と思ったけれど、大丈夫そうだった。』

『あの調子でガミガミ言われたら、無表情になるよね。』

『でも、あもおばあさん、受付の人が長い説明をしようとすると、じいさん呼んだんだよね。もしかして共依存?』

などと、夫婦で勝手な妄想を繰り広げていた。(笑)

 

 

そこで、ふと30年ぐらい昔のことを思い出した。

私が、社会人だった頃、Nさんという『困ったちゃん』がいた。

定年間近で偏屈でイジワルなじいさん。

当時の私の職場は古き良き昭和の雰囲気の社風で、会社のおじさん達は、役職が自分より下でも年長者を立てる人達ばかりだった。

このNさん、まさに天下の嫌われ者じいさんで、女子社員に対しても小さなイジワルを仕掛けてくる。

それに対しても、会社のおじさん達は見て見ぬふりというか、相手せず。

ある時、私が、Nさんに対して頭に来て、多分顔が怒っていたんだと思う。

すると、直属の上司が、『Nさんがお父さんじゃなくて良かったね。あの人、君と同い年ぐらいの娘さんがいるんだよ。』‥と、ニヤリ。

今でも思い出すのだけど、ホントにそう。『身内じゃなく良かった。』

今、ここだけやりすごせばokなんだし‥。

この一言、私にとっては魔法の言葉になり、Nさんに対してあまり腹がたたなくなった。

思い返すと、嫌な思いをした時、『身内じゃなくて良かった』と、思うことで切り抜けてきたことが沢山ある。

私に魔法の言葉を授けてくれたその上司は、熱狂的なカープファンで、よく二日酔いの日は仁丹の香りをぷんぷんさせていたっけ。

‥と、懐かしく思い出して、

あのじいさんに対する不快指数がグッと下がった。

 

 ホント、身内じゃなくて良かった。(笑)

 

 

 

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近所の小さな栗の畑。つい最近地味な花が咲いていましたが、もう小さなイガイガになっていました。

 

レジ袋にも第2のお仕事があるのにな。

6月に入り、私の生活圏にある殆どのお店のレジ袋が有料化された。

これは、2020年7月から全てのプラスチック製の袋の有料化を義務付けて、資源の削減の意識付けを促す、(余計なお世話の)法令が施行されるから。

お店側としては、ギリギリのタイミングより、周知のことも考えて6月から有料化に踏み切ったところが多いようだった。

レジ袋が登場するはるか彼方の昔は、買い物に行く時は買い物籠を持って行ったし、お豆腐屋さんに行く時は大きめのボウルやお鍋を持って行ったような記憶がうっすらある。

八百屋さんだって、新聞紙に包んでくれていたような‥。

だから、お買い物に行く時は、お買い物袋持参で行けばいいってことなんだけれど。

きっと、この法令を決めた人って、フツーの人の生活がわかっていない。

買い物から帰宅して、レジ袋の一生がそこで終わるとでも思っているのかな。

 

多分、ゴミ箱の内側にレジ袋をセットして第二の人生を歩ませている人って多いと思う。

レジ袋にゴミをためておいて、ゴミ収集日に大きな袋にまとめていれたり、そのままゴミ出ししたり‥。

しばらくは、無料でいただけた時にレジ袋を溜めておいたけれど、買い物袋持参で行ったら、レジ袋は手に入らないし、今まで無料だったものにお金払ってレジ袋を貰って、ゴミ袋にするのも、なんだか悔しい。

(ケチと言われるけれど、これって主婦の本音‥ですよね。)

そこで、私なりに考えた、レジ袋ケチケチ大作戦。(笑)

勿論、お買い物には買い物袋持参。

ストックしてあるレジ袋を大切に使うことを考えた。

まず、新聞紙を2枚重ねて折り紙のような簡単な新聞紙紙袋を作る。

そして、ゴミ箱にレジ袋をセットして、更にその中に新聞紙紙袋をセットする。

水分が出ないゴミなら新聞紙紙袋ごと、ゴミ出しの日にゴミ用の袋に入れればok。

台所ゴミなどの水分の多いゴミは、なるべく水を切るとか、不要になったビニールの袋に入れるとか、とにかく水分を出さないようにそこだけは注意する。

そして、残念ながら新聞紙紙袋が濡れていたら、レジ袋ごとゴミ出し。

‥という感じで、6月に入ってから頑張っている。

ゴミは水分との戦いになり、上手に処理できれば、今まで、毎日1枚は、ゴミ用に使っていたレジ袋の使用枚数を減らすことが出来た。

でも、台所用のゴミ箱に使ったレジ袋は、水分が出ていなくても、臭いがついてしまい、1週間が限度かも‥。

 

 

結局、経済産業省の目論み通り、プラスチック製の袋の使用量は若干減ったもののちょっとモヤモヤ‥。

レジ袋の代わりに、新聞紙紙袋を使っているので、プラスチック製の袋は減ったけれど、新聞紙でかさばって、ゴミの総量は増えたかも‥。

また、これは資源ゴミを出す時にいつも思うのだけど、

瓶とか、缶とか、ペットボトルとかに仕分けして、回収日まで保管する為に臭くならないように、ある程度ちゃんと洗う必要がある。

回収する側も、品目毎に分けて回収するから効率が悪いし、

使うエネルギーをトータルで考えると、かえって水を沢山使っていたり、

回収車も分別して回収する分、余計に出動してガソリンも多く必要なのでは?

焼却炉も、プラスチックゴミが混ざっている方が良く燃えるというし、

どーなんでしょうね。

なんだか屁理屈ばーさんになってしまったけれど、 トータルでは、ちゃんと資源の削減になっているのかな‥。

 

 

そして、やっぱり売っていた。これ。↓↓ 無地のレジ袋。

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うちの近所は、割と物価は安めだと思う。100枚入で200円ちょっと。

いつかはレジ袋、枯渇して困るのでは?と思っていたけれど、これで一安心。

でもね、せっかく無地のレジ袋として誕生したのに、いきなりゴミ箱セットされて、ゴミばっかり入れられてなんだか気の毒。(笑)

なので、折り畳んで、鞄に忍ばせて、買い物に行ったらレジ袋として使おう。

そして、綺麗な品物を運搬してから、第二のお仕事としてゴミ箱にセット。

我ながら、ケチだと思うけれど、世の中の主婦の思考回路って、皆さんこんな感じだと思うんだけどな。

 

って、ことは、結局、レジ袋を有料化してもぜーんぜん、資源削減になってないってこと。

資源削減というより、小売業経費削減だと思っている、イジワルな私。

 経済産業省さん、余計なお世話の法令作らないでね。(笑)

鉢植えパイナップル、収穫しました。

パイナップルのクラウンを鉢植えに刺すように植えて約2年。

きっかけは、夫の『パイナップルの頭の葉っぱを植えると、パイナップルが生えてくるんだよ‥』の一言でした。

パイナップルが本当に生えてきたら、凄いなあ、ワクワクするな‥と思い、そのへんにあった植木鉢にテキトーに植えたのが始まり。

しばらくは、あまり変化がなかったものの、触ってもグラグラせず、根付いたことに気がつきました。

季節が良かったせいか、ぐんぐん大きくなり、鉢植えでは狭いのか根腐れを起こしたようで枯れかけてきたので、慌てて庭に地植えして復活。

でも更に大きくなり、市販の1番大きな鉢植えが必要なほどの大きさに。

パイナップルって、葉っぱ先端が尖っていたりギザギザしていて、ここまで大きくすると、

植木鉢に戻すことも出来ません。

南国の果物だから、関東の冬は越せないよね‥と思い、梱包材のプチプチでグルグル巻きにしたりして越冬を試みたものの、やっぱりダメでした。

私自身、やっぱり無理だよね‥という思いがあったので、保険をかけるように新たに2鉢、パイナップルのクラウンを植え、今度はあまり大きくならないように、パイナップルを買う時、実の状態よりもクラウン小さなものに拘り、選んでいました。

それでも、大きくなり、秋冬のリビングの掃き出し窓近くに置いていた時は、家族に邪魔モノ扱いされていましたが、そのうちの1つにパイナップルが実りました。

前置きが長くなりましたね。

 

 

 

 

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パイナップルの鉢植え、支柱が無いとパイナップルが倒れるようになってきました。

ここ数ヶ月、不動の観葉植物の座をキープしていましたが、パイナップルの実も黄色くなってきたし、そろそろ食べごろサインかな、あまり香りはないけれど‥なんて思っていたのですが、パイナップル実を少し傾けるように力を加えたら、あっさり折れてしまい収穫作業完了です。

 

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実の大きさとしては12、3cmぐらいでしょうか。

スーパーで売っているパイナップルよりはかなり小ぶりです。

 

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半分に切りました。

ちょっと早めかもしれませんが、美味しそうです😊

 

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食べ易いように一口大にカットしました。

まだ、つまみ食いもしていませんが(笑)、これで全部です。

スーパーで売っているパイナップルの半分ぐらいの量かな。

 

早速、いただきました。

甘さと酸っぱさも同じぐらい強いので、一言で言うと『甘い、酸っぱい。』という感じです。(笑

フルーツが好きな人なら充分甘くて美味しく感じ、うちの夫のように、かなり甘めのものを好む人にとっては、酸っぱいと感じるようでした。

でも、パイナップル君、100均の軽い土という名のヤシ繊維を砕いたような土の植木鉢で、時々液体肥料ハイポネックスをあげたぐらいで、ちゃんと食べられる実をつけてくれて、立派です。

写真の右側はもちろん、今回のパイナップルのクラウン。

今回はホームセンターに行ってちゃんとした土を買ってきてもう一回植えようかな‥と、水を張ったお皿で待機しています。

 

 

 

 

 

   

   🍍🍍おまけ。パイナップル成長アルバム🍍🍍

 

 

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初代のパイナップル。枯れそうになったので庭に植えたら、元気良く育ちすぎて鉢に戻せず、屋外で冬は越せなかった。(2018年11月)

 

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初代のパイナップルを地植えした際に保険のつもりで植えたパイナップル。ひと夏でこんなに大きくなってしまった。今回、実を付けたのは、左側の白い鉢植え。(2018年11月)

 

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春夏は、庭。目立つような成長は無いので、正直に言うと庭で放置プレイ。秋冬はリビングに取り込んだ。かなり場所を取るので、下の葉っぱを切ったり、扱いは丁寧とは言えない。(2020年1月)

 

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ある日、まつぼっくりのようなモノが生えてきた。俄然、注目し出すゲンキンな私。2020年1月中旬)

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この紫色の部分がパイナップルの花。初めて見た😊(2020年1月下旬)

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クラウンになる部分が出てきた。(2020年2月中旬)

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パイナップルらしくなってきたゾ。(2020年3月中旬)

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しばらくは、立派な観葉植物として君臨していたけれど、実が大きくならず、クラウンばかり大きくなっていく。どうしたものか‥。(2020年4月下旬)

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支柱が無いと、実の重さで傾いてしまうようになってきた。だんだん黄色っぽくなってきたので熟してきたのかな。でも、パイナップルの甘い香りはまだしない。(2020年5月下旬)

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すっかり黄色くなってきた。香りは、強くないけれど、ほのかに甘い香りが。

斜めになっているのを起こそうとしたら、あっさり折れて、収穫完了。(笑)

 

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そして、無限ループの始まり。(笑)

クラウンが元気で綺麗なので、思わず植えてしまいました。

ホントに聞こえてるの?

先日の朝の凄くくだらない話。

『あー、ケツ痛え。超特大うん◯、大難産でさー、時間かかっちゃった。

分かる?あのミリミリ言いながら出てくるうん◯、久々の超大作でね。

我ながら見事な作品だったのよ。』‥とかなんとか。

お下劣ワード満載のセリフを言うだけ言って、遅刻のピンチ!と、仕事にダッシュで出かけた次男。

 

割とその手の下ネタ話は日常茶飯事だったりする我が家なんだけれど、

今回の話は、ちょっと引っかかったことがある。

 

 

次男の耳はちゃんと聞こえていない耳。

彼が3歳の頃に難聴が発覚したのだけど、医療で治るものではなく、補聴器を付けて本人が聞き取る努力をするだけの世界。

彼の聴力では、補聴器がないと、80〜90dB(デシベル)の聞こえ。

耳元で怒鳴った声が、辛うじて音として聞こえるという感じ。

補聴器をつけて、40〜50dBの聞こえになる。

40dBという数字は、健康診断では、難聴の疑いがありますと、要検査になってしまう数値。

彼にとっては、相手の口元を見たり、家族や親しい人では、話の流れから類推して一生懸命に聴いているという毎日なのだ。

 

その彼に『ミリミリ音』が、聞こえたという。

お下劣ワールドへようこそ‥的な話になってしまうのだけど。

そもそも、『ミリミリ音』という言葉は、世間一般で通用しないよね。(笑)

我が家では、それこそ、ウミガメの産卵のように、便秘気味の人が超特大うん◯を時間をかけて出産するかのように頑張って戦っている時の音だ‥というイメージなんだけれど、そんな音、普通は聞こえないよね。(なんというお下劣ワールドな家族なんでしょう。笑。)

彼が聞こえているというのなら、補聴器の効果を考えても、40dB以上の音が出ているということ。

それって、静かな部屋で普通に会話する時の声の大きさというイメージ。

『ミリミリ音』は、絶対にそんな大きな音のはずはない。(笑)

きっと漫画などの吹き出しで、イメージとして彼の頭の中に定着して、本人には聞こえている気持ちになっているんだと思う。

でも、彼には、ホントに聞こえていそうだけど。とっても不思議。(笑)

 

 

その他にも、ホントに聞こえてるの?ということがあった。

彼が子供の頃、夏になると、セミやカブトムシに夢中になっていた。

蝉時雨の中、捕虫網を持ってセミ捕りに行く。

一応夫が、セミ捕りを指南するのだけど、1本の木に何匹居るのか‥と、思うような会話もかき消されそうなほどの蝉時雨の中でも、『こっちから聞こえる』と、自分の耳を頼りにセミを見つけていた。

夜になると、カブトムシポイントに行こう!と夫にせがんでいた。

その場所は、市営の体育館の裏手の林で、その林は公園になっていて夜は真っ暗。

懐中電灯必須の場所。

少し行くと、樹液をたらしたくぬぎの木があるのだが、日中に場所は確認済み。

でも、真っ暗だし物騒だから、『お父さん、一緒に行こう』 というわけ。

夫も子供の頃は、ラジオ体操で早起きして近所の林でカブトムシ、クワガタを自分のシャツに這わせて遊んでいたと、豪語していた割には、大人になると虫が苦手になりつつあった。

だから、その場所が夜になるとどうなっているのか十二分に想像がつくので、逆に気が重かったらしい。

それでも、次男の連れてって攻撃に負けて2人で夜出かけて行くと‥。

案の定、まさに野生の王国。

樹液ダラダラポイントには、小さなクワガタ、蛾、ゴキブリ、カナブン、それを蹴散らすように大きなスズメバチがいた。

勿論、懐中電灯必須の場所なので、あまり長く光を当てていると、スズメバチが光に向かって飛んでくるかもしれない‥と、夫はびびっていたそうだ。

次男は次男で、ゴキブリと、スズメバチのあいだにクワガタムシが居るので、怖くて手が出せない‥だけど、クワガタ欲しい‥という状態。

そこへ、大きな羽音がして、何かが、夫の頭スレスレに飛んできた。

それが大きなカブトムシ。幸い、ゴキブリやスズメバチがいる場所から離れたところにとまってくれたので、無事にゲット。

その時は、夫は多分心からホッとしたと思うし、次男は次男で、カブトムシの羽音と一緒に鮮やかな記憶になっているという。

その時は、よほど嬉しかったとみえ、帰宅第一声が『カブトムシがブーンって飛んできたんだよ。』だった。

なにぶん、もう大昔の話なので、ホントに羽音が聞こえたのか、疑わしいのだけど、

彼の中には、カブトムシの記憶と共にその音も刻まれているようだ。

 

 

 これも、ホントに聞こえているの?とシミジミ思ってしまったお話。

次男の友人の1人が、電車の運転席の後ろから車窓の景色を録画していた。

何駅か過ぎたところで、彼のすぐそばに女子高生2人が乗り込んできて、お喋りを始めたので、内心、激怒していたという。

彼の趣味は、『音鉄』『乗り鉄』『撮り鉄』。

せっかく、録画の為だけに電車に乗っているのに、女子高生のお喋りが入ってしまったので、その録画の価値が無くなってしまったと、怒っているのだった。

ちなみにその彼は、次男より聞こえていない、補聴器を付けたお友達。

申し訳ないけれど、音、聞こえているの?と思ってしまったが、次男曰く、

『車掌さんのアナウンスは、何言っているかわからないけれど、電車のガタンガタン‥という音や、踏み切りを通過する時、一瞬聞こえる警報機の音とか、楽しんでいるんだよ。』

‥というので、ちょっとびっくり。

聞こえというのは、客観的に表す時は、◯dBの音が聞こえるとか、音の大きさがものさしになるのだろうけれど、次男や、友人には、きっと私達と、違う音の世界があるんだろうな。

でも、『ミリミリ音』といい、気持ちが入ったり、イメージを持っていると、聞こえてくるのかなあ‥と、とりとめもなく色々なコトを思い出した出来事だった。

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今年も紫陽花が綺麗に咲きました。